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うしろのあの子

作者: 知らない人

毎夜僕とあの子は体を重ねる。

だけどあの子は学校では何一つ僕に話しかけずに物静かに1日を終えては帰って僕とラインのやり取りを繰り返す。

好きなマンガやアニメのことたまに学校の事とか予定の事とかだからと言って自分の事とかはあまり喋らない。

そうまるでこの自分と学校での自分とは違うように

だからあの子が好きだ。

僕はあまり自分の事を話すのが好きでは無いしあの子もその様だった。

だけどあの子と僕は一緒に居ると何か特別なものを感じた。

そわそわする様なびくびくする様な感覚に襲われた。

それは決して心地良いと言えるものではなかった。

その日はその子の家で泊まらせてもらう事にした。ちょうど祝日が5日重なった休みだったので、1泊2日で泊まらせてもらう事にした。早速帰って軽くシャワーを浴び着替えてからその子の家へと向かった。玄関ではあの子が明るく「いらっしゃい」と歓迎してくれた。玄関からオシャレな新築の家で、今年に完成したらしい。写真が靴箱にガラスのオシャレなフレームに入れて飾ってあった。僕は完全に身の丈に合わない人の家に上がってしまったと思った。だが、あの子の部屋に上がると謎の安心感に襲われた。可愛らしい色の勉強机の隣には本棚があった。その中には所狭しとBL本や少女漫画が置かれてた。僕は見ていないが流行りのサッカーアニメのキャラクターが大きく描かれたポスターが壁に貼ってあった。

間違いなく受け顏だった。

他には本棚の上にそのアニメのキャラクターのアクリルスタンドが置いてあった。

ぜっっってーこいつらカプだなって思う顔だった。

部屋の真ん中には丸いカーペットに中心には一回り小さな机が置いてあった。

他にはスッッッゴく良い匂いがした。花の甘い匂いとは違うし芳香剤のあの匂いとは違う独特な匂いに包まれた部屋だった。そんな事を考えながらその机のベット側に座っているとあの子はジュースとお菓子を何個か持って部屋に戻ってきた。少し話していると喉が渇いたのでジュースを飲んでみると道の駅で売ってる高級なりんごジュースだった。お菓子はアルフォートと小さなおかきのパックだった。そしてそれからも話していくうちにそういう雰囲気になってしまいあの子の方から僕に近づいてきて唇を奪われた。これが僕の初めてだった。



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