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怪奇!!夢みたいな日曜日!!

ヒーロー×ヒロイン!

銀髪の髪が舞い、街を守るために今、史上最強の男の娘ヒーローが誕生した!聞いて驚け!



〜***〜



静かなる朝焼けが僕を包んでいくいつもと変わらない夜明け...だったら良かった。


「あお...い...死ぬ...からお願...い...腕を...離して...」


僕は現在幼馴染の白銀葵に絶賛抱きつかれている...文面だけを見れば羨ましいものだろうが実情は全然違う。白銀葵は馬鹿力なのだ、もうどれぐらい馬鹿力かと言えばこの前自販機を抱き上げて浮かせていたしその前にはとても1人では持てそうにない机を片手持ち上げ楽々と歩いていた。


Q:そんな馬鹿力に抱きつかれればどうなるでしょうか?

A:死ぬ


そういうことなのである。今絶賛命の危険を感じている。ドMな人なら喜ぶのだろうがあいにく僕はMじゃない、キツいものはキツい。


「う〜んあっなしなちゃんおはよぉ〜」


葵がやっと目を覚ました。まじで死ぬかと思った、だから一緒に寝るのは嫌なのだ。


「はぁはぁ...おはようじゃ...ないんだよ...あばら何本かイッた気がする。」


僕は悪態をつきムスッとした態度で睨む


「なしなちゃんは可愛いねぇ〜ムスッとした顔もさいこぉー」

「ふざけるな!僕はだいぶ死にかけたんだぞ!それに可愛いって言われるのば嫌いなんだよ!知ってるだろ!僕の何処が可愛いんだ!」


ふざけた態度をとる葵に強めの語気で僕は怒る

しかし葵は表情一切変えずに僕に抱きついて来たそれも今度は優しく


「なななななな何をしだすんだ!」

「何ってなしなちゃんが自分は可愛くないなんて戯言を言うからちょっと"分からせ"ちゃおっかなーって」


そういうと葵はゆっくり手を僕の体にはわせ色んなところを触って来ようとする。


「やめろぉ!はなせぇ!」


当然僕も止めようとしたが葵の馬鹿力を前にしては僕はどうすることもできない


「ほうらこの透き通るに真っ白ですべすべなお肌、細いのに意外と引き締まってるもみ心地のある太ももにちっこいおてて、それに何よりその可愛いお顔どこからどう見ても女の子らしさ満載の可愛さだよ」


小っ恥ずかしい説明と同時に各部位を順に触っていく葵、そしてついに僕の乳首に触れ出す


「ひゃっ!やめてぇ!そこ弱...い」

「ここはどうかな〜」


葵はついに僕のあそこに手をつけようとする、俄然抵抗できない僕、絶対絶命の大ピンチ、

ああもう終わりだと思ったその時に奇跡は起きた


「あんたらイチャイチャしてないで起きろ!!」


ものすごい勢いでドアが開き怒声が辺りを包み込む。


「ちぇっここまでか...」


あまりの怒り具合に流石の葵も手を離す。

本当に助かった...



〜***〜



あの後僕達は食卓を囲み食事を取っていた。

説教されながら...


「君たちさぁ...ここがシェアハウスの自覚持ってます??特になしな君は管理人なんですよ?いくら休日とはいえ朝から乳繰り会うのは良くないと思いますよ」

「乳繰りあっていません一方的に乳繰られただけです」

「そこ言い訳しない!!」


扱いが酷い、僕一応ここの管理人なのに...いやまあなんかポストに権利書が入ってただけだしほぼ成り行きで管理者兼ルームメイトになったから威厳も何もないのはわかるんだけど....それでももっとこうなんかあると思う


「なんか不満たっぷりって顔してますよ」

「してません!!」


先程から僕にお説教している人は田畑祥一郎(しょういちろう)、彼はまだ高校生の僕の代わりに経理とか色々やってくれているので強く逆らえない。


「まあとりあえず今後気をつけてくださいね?」

「「はーい」」


まあ腑に落ちないが葵から助けて貰ったのもあるので文句はあんまり言わないことにしよう

さてさて怒られた話を引きずっている暇なんてない、これから至福の時が始まるのだ落ち込んでなんかいられない、朝食を食べ終えた僕は急いで自室に戻るさぁさぁさあニチアサタイムの始まりだ。



〜***〜



「はぁぁぁ面白かったー!!」

僕はベットに横たわりながら1人感想を述べる

「魔法天使エンジェリックは今回も安定の面白さだったし、超戦使 アントナイトもいよいよ大詰めって感じだし、ファイブゲーマーも追加戦士が来たからなーファイブなのにシックスになっちゃう!」

「相変わらず大好きだねー」


僕が1人で大興奮していると自室に入ってくる声がする。

1人で興奮してるうちはいいのだがそれを誰かに聞かれたのなると急に恥ずかしくなってくる。

僕は顔を真っ赤になった顔をパンパンと叩いて気を取り直しつつ文句をたれる


「入る時ぐらいノックしてくださいよ、愛花さん」

「あはははごめんって、ぷくって顔膨らませて可愛いな〜もう」

「可愛いって言わないでください!」


石張愛花(いしばり あいか)、彼女もこのシェアハウスの同居人だ。大企業レインコンポレーションの社員で具体的なことは知らないけどそこそこ偉いらしい。でも僕をからかって遊んでいる姿からはそういうのは全然想像出来ない。後休日とはいえ着替えもせずパジャマでうろつくその姿を見てると。


「それでなんで来たんですか?勝手に入って来たんだからそれ相応の要件とかないと怒りますからね」

「勿論要件なら有るよ〜」

「あるならさっさと教えてください」

「お使いを頼みたい」



〜***〜



「なんで平日でもないのに学校に行かなきゃ行けないんだよもう」



〜***〜



「お使い?」

「ちょっと知人に渡して欲しいものがあってねー、確か宝来高校だっけ?そこに行って欲しいんだよね。」

「じゃ頼んだよ」

「いやそこ僕の高校なんで行きたくないんですけど」

「えーなんでよ」

「なんか休日登校見たいで行きたくないです。」

「はぁ」

「ネット通販限定」

「え」


1拍置いて愛花さんは条件を持ち出して来る、そしてこれがとても魅力的だった


「お願い聞いてくれたら前欲しいなーってネット通販限定の奴買ってあげてもいいんだけどなー」

「行きますいや行かせてくださいお願いします」


現在


「まあでも前から欲しかったやつ買ってくれるらしいし頑張りますか!」


自分を鼓舞して徒歩20分の道のりを歩いて行く。普段はバスがあるから対して感じなかったけどこうして歩いて見るとかなり足腰に来るものがある。

僕の通う宝来高校は大都会にあるにもかかわらずそこそこの上り坂を登らないと行けないという軽く時代錯誤な場所にある、これが創立60周年の歴史ある高校とかならわかるのだがこの高校は作られてからまだ8年ちょいの私立高校なのである。なんでこんな場所に建てたのか、創設者の顔が見てみたい、まあ学費はすっごい安いし、校舎自体は全然新しいし、校則もゆるいからいいんだけど


「まだまだ先だなー」


そこそこ長い坂は登り終えたが次は住宅街を通り抜けないといけない、めんどくさいとは思いつつ足を進める。

しかし住宅街にある公園を通り過ぎようした瞬間に僕はここに来たことを後悔した。


「なんで目の前に全裸の女の子が居るんだ?」


思わず声に出たほんとに意味が分からない、多分葵に言っても信じて貰えず笑われるだけだろう。


「あんなの絶対やばい人でしょ」


とりあえず隠れよう隙を見て逃げないと、目の前の全裸女は辺りをうろちょろしている。そういえばよく見ればこの全裸女以外の人が一人もいない、ここは公園でしかも今日は日曜日だ、子供が外であそんでいてもいいものなのだが子供も誰一人いない。

もしかしてみんなもうどこかに隠れているのだろうか

あんなやばい目でこっち見てくるもんなーそりゃぁみんな逃げてるか...

ん?見られてる?見つかってる!?


「高"級"シ"ョ"タ"よ"〜"お"お"お"お"お"お"!!!!!」


なんか雄叫び上げてこっちに向かって来てる。

逃げようか隠れようか..さて迷わねえよ!逃げしかねぇだろ!!!!

僕は大急ぎで茂みから出て走り出す、その際届け物の箱は落としてしまったがそんなこと考えてる暇は無い明らかヤバいやつが目の前にいるのだ。多分愛花さんも理解してくれている。


「逃"げ"な"い"で"な"い"で"よ"ぉ"ー!細身低身長メス系ショタちゅわーん!!!」


なになになにこいつ何言ってるんだ!?ここまで理解できない日本語は聞いたことないぞ!?理解不能な日本語ランキング堂々の1位だろこれ!


「こっちへおいでぇぇぇぇ!!!」


「立派なメスっ気ムンムン誘い受けデカケツどエロスティック男の娘に改造してあげるわあああああああ」


???????????


ランキングを更新すんな!怖い怖い怖い!あれに捕まったら俺は多分今まで自分じゃなくなってしまう!自分を無くしてしまう!絶対逃げなきゃ!

僕はひたすらに目の前を全力で走りきる多分今の僕ならマラソン大会の新記録を更新していることだろう。


「ここまで来れば...」

「待ってよぉぉおおおお!!」

「ッ!!!!!!」


もはや声が聞こえただけで逃げ出せるほどになった。


「はぁ!はぁ!はぁ!」


こっちは体力だってある方じゃない!鬼ごっこにしたってこんな理不尽なことは無い!誰か助けて!


「あっ⋯⋯」


転んだそしてその瞬間に追いつかれ地面に組み伏せられた


「やっと捕まえたわよぉぉ!そんな女の子みたいな格好をしても私のことは騙せないわァ!なんたって身体からショタエナジーがバンバン放出されているのだから!」

「別に...女の子とか...意識した訳じゃない!てか服だって男物だもん!」

「あらあら、だったらあなたは男の娘の才能がたっぷりあるわね」

「世界一いらない才能だよ!」


やばい、このままだと確実に人間としての何かを失う、嫌だ!そんなの嫌だ!


「まずは下をぬぎぬぎしましょおねぇぇそしたら穴という穴を拡張してあげるわァ」

「やめろおおお」


服が脱がされそうになったその瞬間!


「なしな君っ!これを受け取りなさいっ!」


その声と共に何かが入った箱が全裸女に投げつけられる。


「あひぃん」


全裸女は横へ一気に吹っ飛ばされていく、その隙に僕はズボンを履き直しその箱を手に取る、これって


「さっき落とした届け物の箱?」

「そうよっ箱の中をさっさと開けなさいっ」

「えっいいの?届け物じゃ」

「大丈夫よっ受取人は私だから問題ないわっ」


そこまで言うなら、僕は箱をあける。

するとその中には...


「なにこれ?篭手?」

「正式名称はクワトロ...いや今はそんなことどうでもいいわねっそれを付けてっ!」

「はい!」


そうして僕はそのクワトロなんとかを腕につける。しかもかなりかなり着けやすくなんとサイズは僕ぴったりだった。


【クワトロハンズ!!ON!!ON!!⠀】


「すげえ!ピッタリ!」

「次にそれについてるダイヤマークのスイッチを押しなさいっ」

「おっこれか」


クワトロなんとかには4つのボタンがありそのひとつのダイヤマークのスイッチを押す


【ダイヤ!!エレキ!!ストライク!!⠀】


「いたああああああいよぉぉおおおおこれはおしおきつめねええええええ」


ヤバっ全裸女が立ち上がった!


「大丈夫よっその手のひらをその女の額に押し付けなさい!」

「えっそんなこと急に言われても...」

「いいからっ」

「えー」


ええい!なるがままよ!

僕はクワトロなんとかの方の手で思いっきり全裸女の頭を掴む、すると


「ギャアアアアアアアアアア」


それは一瞬だった。

眩い程の閃光が辺りを包みジジジジと激しい音が鳴り響く

そして全裸女は意識を失い地面に倒れ伏せる...やばくね?これ僕もしかしてやっちゃった?だってあんなピカピカ光っててやばい音もなってたんだよ?頼むから生きててくれ


「あぁ、なんでこんなことに正当防衛になるかな?いや明らかに過剰防衛だよな...」


僕が完全に意気消沈していると


「大丈夫よっああ見えて威力は対してないわっ」


さっきから色々使い方を教えてくれた人の声がした


「なら大丈夫だよね、よし大丈夫!大丈夫ってことにします!」


心で大丈夫と結論付けた後ゆっくり後ろを見るとそこには意外な人物がいた...


「えっ校長先生!?」

「そう!校長の竹原修造よっナナメと呼んでちょうだいっ」


修造なのにナナメ?なんで?


「ってそうじゃない!一体これはどう言う状況?なんで全裸の女の人が僕を襲ってきたの?それになんで住宅街なのに人の気配がないの?それにこのクワトロなんとかって何?なんで電気が流れたの?そしてなんでこれを愛花さんは僕に届けさせたの?そもそもなんで校長先生が受取人なの?なぜがいっぱい過ぎるぅー」

「まあまあそんなに?ばっかにならなくていいのよっ」

「なるに決まってんだろ!」

「明日」

「え?」

「明日の放課後校長室に来なさいっそうしたら全てを教えて上げるわっ」

「ほんとに?」

「ホントホント」

「ならいいけど」

「あっあとその武器の名前はクワトロなんとかじゃなくてクワトロハンド、あなたの武器なんだから名前はしっかりおぼえてね、それはもう持ち帰っていいから愛花には伝えとくわっ」

「え?これからも戦わなきゃ行けないんですか?それって話を聞いたらとか?」

「いやもう後戻りはできないわよっ何も知らないで戦うか知って戦うかの違いのみよっ」

「分かったら今日のところは帰ってゆっくりしなさいっその可愛いお顔の為にもねっ」

「別に可愛くないもん!」

「あら可愛いっ」


そういうと校長は車に乗って帰って言った。

なんか最後ら辺色々誤魔化された気がしたけどとりあえず帰るか...



〜***〜



「みんな、手を合わせて」

「「「「「いただきまーす」」」」」


このシェアハウスではご飯はみんなで食べている。


「ぐでーん!なしなぁ〜!酒飲むかあ?」

「嫌ですよ、未成年なんですから」


今酒を進めてきた人は矢吹童花、いっつもお酒飲んでる人だ。ここでは自分で話さない限り本人のことを追求するのはタブーなのでみんな他の人の素性をあまり知らないことは珍しくないのだが、彼女だけは別格ほんとに夜な夜な酒を飲んでることぐらいしか知らない。本人曰く仕事は酒豪らしい


「ほんと、飲んじゃダメだよなしな!なしなの最初は全部私とするんだから」

「おっ大胆なこと言うねー葵ちゃん」

「愛花、あんまりそうやって茶化すもんじゃありませんよ」

「へいへい祥一君はキビシーですな」

「祥一郎です間違えないで下さい」

「へいへい」

「だったらなしなも葵も今一緒に飲めばいんだよ!」

「次はそう来たか...」


こんな会話を聞いていると昼間のことが夢みたいに思えてくる...でもしっかり現実は自分部屋にはちゃんとクワトロハンドが置いてある。


「どしたのなしなちゃんとほら食べないと!せっかくのしゃぶしゃぶなんだから!」


そういうと葵は僕のお茶碗にお肉ともやしをガンガン入れて来る...僕もやし苦手なんだよな...

まあこれからどんなことが起ころうともこんな日常が続けばいいな...

そんなことを思いながら僕はさらに盛り付けられていたもやしと格闘するのだった。



次回予告!


校長室で事件の真相を聞いたなしなはほんとに戦わなければのか苦悩します。しかしそんなことはお構い無しになしなの幼なじみ葵に魔の手が迫る。そんな中でなしなが示した決断とは


次回 怪奇!!覚悟を決めた月曜日

ご期待下さい

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