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敬子

作者: つむぐいと


クローゼットの奥にあった

箱からでてきたのは

あなたの誕生日に撮った写真


今はそんな時代じゃなくて

みんな思い出はスマホの中


あのときはあなたもわたしも

若かったから




夢を諦めて歩き始めた時でした


単なる遊び人だと思われると


悟ったのかしら


だけどそんな理由なんて


わたしには何にもならなかったのに




あなたはあなたの道かもしれないけど


わたしにもわたしの道があるの


何もわかっちゃいないのね


尽くし離されしたけれど


好きでした事だから


そんな女がひとりぐらい


いることぐらいわかってたのかしら




明日はあなたの誕生日


いつもお酒とケーキだった


無理に食べてくれた手作りのケーキ



酔った時だけ敬子と呼んでくれたよね


ふだんは名前すら呼ばないのに


酔ったときは呼び捨てだった


そんな呼び方が好きだったこと


あなは知らなかったでしょ




駆け抜けた行った年月は出会って


あっというまに20年が経っていました


あなたがいなくなったのは10年前




明日はあなたの誕生日


いつもお酒とケーキだった


嫌そうに食べてくれた手作りのケーキ




酔った時だけ敬子と呼んでくれたよね


ふだんは名前すら呼ばないのに


酔ったときは呼び捨てだった


そんな呼び方が心地よかったと


あなは知らなかったでしょ



いつも敬子でよかったのに




あなたはあなたのままでいて下さい


けっして愛の言葉はいらない


だからそばにいさせて下さい


わたしがいつまでも面倒みるからさ



だけど、もうあなたはいない




明日はあなたの誕生日


Happy birthdayをひとりで歌うは


あなたの好きなお酒を飲んで


まずいケーキも食べてみるわ




明日はあなたの誕生日


Happy birthdayをひとりで歌うは


あなたの敬子も酔ってみるから


あなたもう一度呼んでほしい




つむぐいと

では詩をメインに投稿してます


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