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ロミからの手紙


 オレたちは二週間ほど砂漠の街サンドタウンで休暇を送っていた。

 オアシスでゆっくりして夜はミトや蠍の走り屋たちと遊んだり呑んだりしていた。


 休暇は楽しかったが、どうしても満たされない気持ちになる。

 まぁ、暇だ。オレの気性的に長期休暇は合わないのかもしれないな。

 そろそろ冒険に旅立つかと思っていたら、帝都から一通の手紙が届いた。

 差出人を見るとそこにはロミの名が書かれていた。


 『カノンへ

 オアシスで休暇を満喫しているころかな。僕は教会の後始末でバタバタしているよ。

 魔法具と杖を封印した。場所は私とルノガー将軍。王様しか知らないから安心してほしい。

 それで、今回伝えたいことは共和国のことだ。

 教会と裏で繋がっていたのは聞いているだろう。あれから動きがあってどうも不穏な空気だ。注意してほしいのさ。

 後、エドガーたちのことだ。あの後、処理をしていく中で、後回しにしていたのだが、どこにも死体がなかった。一応報告しようと思ってね。

 私も三日後にはやっと魔法都市に戻れるよ。砂漠の街も飽きた頃だから遊びに来てくれ。


                                      ロミより。』


 後始末をロミや将軍に押し付けて休暇を満喫していたのは申し訳なかったな。

 部屋に戻ると、ライカとルーン、ミトの話し声が聞こえる。

 ライカとルーンは打ち解けているようだ。 


 「ライカ、ルーン、そろそろ冒険に旅立とうか。」

 「そっか。ミトとの別れは残念だけど、また会えるよね? 」

 「ああ。もちろんだ。」


 ミトは少しだけ寂しそうな顔になった。

 分かっていたが別れは少しだけ寂しいものだ。


 「私は貴族になったし、砂漠の街でやることもあるから、カノンたちの冒険を応援しているわ。またピンチがあったら駆けつけるからいつでも言ってね。」


 「もちろんだ。ミトがいなければ今回の教会の騒動は解決できていなかったな。また連絡するよ。」

 「次はどこに行く予定なの? 」

 「一旦、ロミと魔法都市で会うが、その後はフェンリルに会いに行こうかと思っている。」

 「ライカと出会った場所ね。」

 「そうだ。手紙は送ったが色々と報告と、ライカの事を聞いておきたくてね。」

 「そっか……寂しくなるね。」

 「またすぐに会える。帝国にいるんだからな。」


 ミトとの別れはオレも寂しいが、一生会えなくなるわけでもないんだ。


 それから数日間、ミトと多くの時間を取ることにした。

 ダンジョンにも行ったし、二人でオアシスでゆっくりしたり、

 何気ない日々が幸せなのかもしれないと思った。

 



 ミトは最後までついていくと言っていたが、立場が許さなかったみたいだ。

 再会を約束して砂漠の街を出発した。魔法都市マジクトを目指して進む。


 ボスが蠍で魔法都市まで送ってくれた。

 オレはいつの間にか砂漠の走り屋の名誉会員になったらしく、会員のバッチも頂いた。


 「カノン、いつでも戻ってこいよ。砂漠の街は皆お前を歓迎している。」

 「ボスありがとう。」


 ライカとルーンもミトや砂漠の街の人々との別れは寂しいのだろう。

 道中元気がなさそうだった。



 

 魔法都市マジクトは相変わらず、魔法使いでごった返していた。

 

 「前に来た時は追われていたから、隠れないでいいのは新鮮だな。」

 「そうでしたね。私マジクトはけっこう詳しいですよ。お腹もすきましたしご飯でも食べましょうよ。」

 「ルーンに賛成! 私もお腹ペコペコ。」


 ルーンは布教のために幼い頃から帝国内を地回りさせられていたらしく、

 色々な都市に行ったことがあるみたいだ。


 ルーンがおすすめしたお店は豪華絢爛と言う言葉が相応しいお店だった。

 お金は王様からもらったお金があるし問題ないが、どうも落ち着かない。

 シェフが食事の説明に来たりと、騒がしく落ち着いて食事を味わえなかった。


 「美味しかったな。聖女はこんなに美味しい食事を毎日食べているのか。」

 「そうですね。基本的には教会が準備してくれますので。」

 「冒険では食事は取れないこともあるし、野宿もあるが、大丈夫か。」

 「もちろんです。私は元々孤児院の出身ですし、慣れっこです。」


 ルーンは壮絶な人生を歩んできたみたいだ。

 聖女のスキルによって大人に利用されたとも言えるが、恵まれた生活を送っていたのは間違い。

 聖女として人前ではニコニコしていないといけないのは想像以上に強い精神力みたいだ。


 「カノン、ロミお姉ちゃんはいつ来るの。」

 「手紙によると今日には戻ってくると言っていたが。どうだろうな。」


 ロミと再会できるようにロミの家にオレたちがマジクトにいることと取った宿の場所を書いた紙を置いておいた。

 食事を取って、やることがないから、街をぶらぶらとあるき回る。


 マジクトは魔法都市と言われるだけあって、魔法に纏わるものが多く売られている。

 通常の街であれば剣が一番売られているのだが、杖が9割を占めている。

 魔法をメインで使うのはロミだけだし、買いたいと思うものはなかった。


 二人の顔はまだ暗く、気分転換も兼ねて街をぶらついたがあまり効果がなかったみたいだ。



 「そろそろ日も暮れそうだし、宿に戻ろう。」

 「はやくロミお姉ちゃんに会いたいね。」


 どうやらロミは遅れているみたいだ。宿に戻ろうとすると後から話しかけられた。


 「そこのキミたち、どうも落ち込んでいるみたいさ。お姉さんが相談にのったあげようかい。」


 振り返るとそこには変わらない姿でロミが立っていた。


 「「ロミ! 」」


 「そんなに僕と会えないのが寂しかったのかい。僕の家で再会を祝福しよう。」


 取った宿には泊まらずにロミの家でお世話になることになった。

 お酒を呑みながら別れてからの数週間を報告しあう。

 ライカとルーンは落ち込んでいたのが嘘みたいに楽しそうで安心した。


 ロミの話を聞くと、帝国は教会の問題を解決したから安泰だと思っていたが、

 どうやら不穏な雰囲気が漂っているらしかった。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


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