表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

92/95

その後


 ルノガー将軍に少しだけ話しがあると聞いていたので、

 ロミ、ミト、ライカと聖女ルーンと話をして待つ。


 「カノンたちはこれからどこに行くのさ。」

 「そうだな。ライカと気ままに帝都の冒険に出るよ。まずはオアシスでゆっくりしようと思う。」

 「そうかい。僕は帝都でやらなければいけない事が多くなりそうさ。魔法都市に戻ったら連絡するね。」

 「もちろんだロミ。色々とありがとう助かったよ。」

 「お礼は言わないでくれよ。またすぐ会えるさ。」


 ロミと目があう。


 「カノン、キミは本当に成長したよ。これからの活躍が楽しみさ。元気でやってくれよ。僕もまたカノンと冒険できることを楽しみに頑張るから。」


 ロミが笑顔で皆と握手をして忙しそうに出ていった。ロミとの冒険はここで終わりか。

 ロミがいなければ教皇まで届かなかった。

 いつも頭脳と魔法でオレたちを支えてくれた。感謝しかない。

 

 別れは少しさみしいが、またすぐ会える。

 

 「あの、カノンさん。」 聖女ルーンがオレに話しかけた。


 「どうした。ルーン。」


 「私も連れて行ってください。教会の箱庭で育っていたの。私も冒険してみたいわ。」


 「いいのか。ガリレア教の聖女として任命されたと聞いたが。王様から許可はでているのか。」


 「もちろんです。カノンさんなら大丈夫だと。各地を周ってガリレア教を布教してほしいと言われました。」


 「そうか。ライカはどう思う。」


 「私は仲間が増えるのは賛成! 」


 ミトも頷く。


 「よし。わかった。ルーン、共に旅に出よう。」


 「ありがとうございます。」


 ルーンが深々を頭を下げた。


 「よしてくれよ。オレたちは仲間だ。」


 「そうですね…わかりました! よろしくお願いします。」


 聖女ルーンとはほとんど話したこともないがこれもなにかの縁だ。

 冒険する中で色々と面白いことがあればいいな。


 「私はオアシスでお別れかしら。さすがにいつまでもサンドタウンを空けることはできないわ。」


 「そうか。そうだよな。ミトの弓がなければ危ないことも多くあった。」


 「カノンやライカが冒険に飽きたらサンドタウンに住みなよ。良い奴らばかりよ。」


 「まずはサンドタウンでゆっくりさせてもらうよ。」


 パーティが5人から3人に減るんだ。寂しいが、新たな出会いもあるだろう。



 謁見の間が開いてお偉方がぞろぞろと出てきた。

 

 ルノガー将軍が出てくるのは最後だろうな。


 「おい、カノン! 」


 この嫌味な声は兄ロトの声が。


 「お前勝手に将軍への任命を断ってんじゃねえよ。ったく、リシャール家の恥晒しの駄犬が。」


 なんと言われようがオレはリシャール家を追放された身だ。


 「オレの勝手だろ。ロトが活躍して将軍にでもなればいい。なれるものならな。」

 「てめえ。」


 兄ロトがオレに殴りかかりに来る。遅い。こんな攻撃がオレに当たるわけがない。

 昔からロトはリシャール家の次期当主であったが、一度たりとも勝てないと思ったことはない。


 攻撃を半身になり躱す。よろめいたところに拳を撃ち込んだ。


 「カノン、おまえブッコロス。」


 ロトが剣を抜こうとする。城内での抜刀はご法度のはずだが。


 「やめぬか。恥ずかしい。」


 ロトを制したのは父グランツだった。表情を見るがあまり読み取れない。

 武勲で出世した男。今戦えばオレは勝てるのだろうか。ライカや狼神剣があれば勝てる気がする。


 「だって、パパ。」

 「公共の場では父上と呼べ。」


 注意されたロトは納得がいかない顔をしている。


 「カノン、元気にしていたか。」

 「ええまあ。ご無沙汰しております父上。」

 「強くなったみたいだな。それに立派な仲間が出来たではないか。」


 オレの全身を見てライカやミト、ルーンに視線を移した。


 「そうみたいですね。」

 「ふっ。今度家に戻ってこい。母も会いたがっているぞ。」

 「機会があれば。」


 正直、猟犬というスキルを理由に家を勘当されて追放されているんだ。

 今更戻る理由はない。


 過去の記憶が正しければ、『愚か者が。なぜリシャール家から将軍を出さない。』と真っ先に父上に言われていた気がするが。何かしら父上にも心境の変化があったのかもしれないな。


 オレの記憶の父上とは違ってだいぶ老けていた。


 「帰るぞ。ロト。」

 「命拾いしたなカノン。これ以上リシャール家に恥をかかせるなよ。」


 ロトは父グランツと歩きながら振り返り中指を立てている。

 二度と会いたくはないし、考えたくもないがお家騒動に巻き込まれそうな気がする。


 オレにはライカや仲間たちが居るんだ。

 今更リシャール家に戻りたいとは思わない。


 「なにやら騒がしくしているな。カノン。」

 「すみません。ルノガー将軍。将軍職も断ってしまった。」

 「気にするな。本当に将軍になってもらいたいわけではない。形式じゃよ形式。」


 ルノガー将軍がニコっと笑った。


 「ワシも後20歳若ければカノンの旅についていったのだがな。」

 「将軍もまだまだ若いですよ。それに将軍職を辞職しても新しいことに挑戦するんでしょ? 」

 「まあな。また手紙に書いて送ろう。カノン、皆、今回の騒動本当に助かった。明日以降出発するのだろう。今日は関係者皆で最後の食事を楽しもう。」



ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


「面白かった。」


「続きが見たい。」


「頑張って更新して!」


と思った方は、


下にある☆☆☆☆☆をタップして、作品の応援をお願いいたします!


面白かったら「星5つ」あんまりだなと思ったら「星1つ」

正直に感じた気持ちで押してくださいね!


重ねて、ブックマークもお願い致します。


何よりも励みになります!


「借金1億の没落貴族。家から追放されたので、ハズレスキル【ビジネス書】で返済しながら幸せに生きようと思います」を投稿しております。


みたい方は下の「作者マイページ」から見ることができます。ぜひ見てくださいねッ☆



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ