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立ちはだかる教皇


 「ほう。気がつくとはさすが猟犬と言ったところか。鼻が利くな。」


 チャーチル教皇は大きな笑い声を上げる。


 「もう一度聞く。お前は誰だ。教皇が闇魔法を使うなんてありえない。」

 

 「予はチャーチル教皇だが。見破られたのなら真の姿を見せないと失礼だな。」


 チャーチル教皇が杖を床を叩くと。体が変化する。


 ………魔人だ。闇の中で教皇がどす黒く見える。

 禍々しいオーラなんてものじゃない。闇そのもの。

 それもアルスなんかより数倍、いや数十倍は強いだろう。

 オレなんかが教皇を倒せるのか。


 「これが予の真の姿だ。こいカノン、構ってやろう。」


 オレはだじろぐ。殺される。体が動かない。


 「ビビっていては殺されるだけだぞ。どれ予から行くとするか。」


 チャーチル教皇が詰めて杖を振るう。


 警戒してバックステップをして距離を取るが、電撃が全身を駆けた。


 「………なにっ。」


 呪文が自分に当たるのが見えなかった。呪文が見えないなんて躱しようがない。


 「まだまだ。挨拶代わりだ。どんどん行くぞ! 」


 杖を振るう動作までは見える。

 気がつくと電撃が全て自分に当たっているのだ。


 バカな。これほどまでに実力が違うのか。

 オレは膝をついた。激痛が走り意識が飛びかける。


 このままでは殺される。オレは立ち上がり、斬りかかる。


 「そこには予はおらぬぞ。」


 後から杖で背中を斬られる。


 「バカなっ! 」


 何が起こっているか分からない。目の前にいたはずだ。

 それなのに、後から斬られた。魔法も見えない。

 こんな敵に勝てるわけがない。


 「お前も聖女ルーンと同様に予のコマになればいいのだ。」


 チャーチル教皇は不敵な笑みを浮かべている。


 いつもなら噛み殺してやるという感情が自分の思考を支配するのがだが、

 今の脳内は恐怖が全てを占めている。恐れしか抱かない。


 『カノン、落ち着いて。』


 頭の中でライカの声が木霊する。


 「ライカ。オレはどうすればいい。」


 『ここは教皇の呪文の中。まずはここから抜け出して。』


 「そうか。策に嵌っていたのか。どうすれば抜け出せる。」


 『目に見えるものだけが全てじゃないよ。杖に当てさえすれば大丈夫。』


 「やってみるしかないな。」


 目で追っていてはダメだ。教皇の攻撃は見えないのだ。このままでは捕らえられない。

 オレは目をつぶり、集中する。近づいたら斬る。


 「どうしたカノン、もう降参などと言わぬだろうな。」


 教皇の声が正面からする。この声の場所すらも信じてよいか分からない。


 「お喋りは終わりだ。来い。教皇。」


 全神経を集中させる。必ず斬る。


 「ほう。感じが変わったな。だが、気合だけで勝てるほど甘くはないぞ! 」


 電撃が飛んでくるがしょうがない。痛いが耐える。

 杖の攻撃だ。杖の攻撃が来るということは近くにいるということなんだ。


 「どうした。まさか無策とは言わんだろうな。」


 いつの間にか後から教皇の声がする。本来なら振り返って斬っているのだが我慢だ。

 ギリギリまで惹き付ける。


 「どうかな。」


 「そろそろこの展開も飽きてきたさらばだ、カノン! 」


 教皇からの圧を感じる。攻撃が来る。教皇の声が後から聞こえているということは、

 振り向かずに、正面をおもいっきり斬った。


 手応えありだ。


 「バカな………なぜわかった。」


 「どうだろうな。猟犬は鼻が利くらしい。」


 部屋を包んでいた闇が晴れる。

 オレ一人と教皇しか見えない闇が晴れたようだ。

 聖女も後で戦っているロミやミトも見える。


 目の前では教皇が膝をついている。斬れた様だ。


 「助かった。ライカ。」


 『よかった。カノン、一気に攻めよう。』


 「もちろんだよ。」


 教皇はもう人間ではないのだから、さきほどの暗闇で包んだ様に、何をしてくるか分からない。

 恐れもなくなった。先手必勝だ。教皇はオレが倒す。

 

 「カノン、僕たちのことも忘れないでよ。」


 ロミとミトが合流する。黒龍は無事に倒せたようだ。


 「愚かな人間よ。予に利用されていれば良いものを。」


 教皇が杖を振るう。


 巨大な炎の玉が数発迫る。


 「やらせないよ! 絶対零度<アブソリュートゼロ>」


 ロミが絶対零度で打ち消してくれることを信じて炎の玉に突っ込む。

 オレが当たる寸前で呪文を打ち消される。さすがはロミだ。


 「くらえっ! 狼神斬り! 」


 先程の攻撃で草薙の剣は杖に弾かれた。

 今度は狼神剣で教皇を斬る。


 「バカな。ここまでだとは。」


 教皇を斬ると血が吹き出す。

 血は緑色だ。教皇は人間じゃない。人間が魔人になったんじゃなく、魔人が人間に化けていた様だ。


 「クソッここまでうまくいっていたのに…ゴミどもが予を本気にさせたな。」


 教皇が立ち上がりニタっと笑う。

 不気味に感じるがダメージを与えることは出来たんだ。このまま押し切ってやる。

 

 教皇が呪文を唱え始める。


 オレは阻止するために駆ける。

 斬りかかるが丸く黒い壁が教皇を覆い、壁によって弾かれた。


 「そうあせるな、カノンよ。受けてみろヘルフレイム! 」


 暗黒の業火が襲ってくる。素早く下がりウォーターウォールを展開する。

 ロミも合わせて何重にもウォーターウォールを展開した。


 ヘルフレイムは意思を持った様に壁を突き破る。

 なんなんだこの威力は。避けるオレを追ってヘルフレイムが直撃する。


 暗黒の業火がオレを包んだ。


 熱い。教皇の魔法は防げないのか。


 「教皇には聖魔法しか効きませんわ。」


 聖女ルーンが立ち上がり、呪文を唱えた。


 「聖なる咆哮<インディグネーション>」


 ヘルフレイムが打ち消される。


 危なかった。このままだと焼き殺されていた。

 聖女がいれば呪文は防げる。勝ちが見えてきたな。

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