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エルフの里の騒動


 「御爺様、なぜ人間などをエルフの里に入れたのですか。私は納得できません。」


 エルフの美少女がズカズカと入ってきた。怒っているみたいだ。


 「カレナ、怒鳴らんでも聞こえておる。」


 エルフの美少女カレナは金髪の長髪で金色の目でオレを睨んだ。スラッとした体系に筋肉もついている。戦闘能力も高そうだ。


 「睨まれても緊急事態なんだ。オレだって用がなければエルフの里になんてこないさ。」


 「あんた人間のくせに偉そうね。御爺様、今すぐこいつらを森に捨てましょう。皆不安がっています。」


 「まあ待て。坊やはカノンと言ったか。教会のことは分かった。ルノガーの直筆の手紙もあるし信じよう。」


 「ありがとうございます。」


 「御爺様!人間など信じて良かった事がありますか。」


 「カレナ、人間を嫌うのは分かるが、今この場で失礼を働いているのはお前じゃ。黙って聞いていなさい。」


 族長がカレナを嗜める、カレナの顔が真っ赤になった。


 先程案内した男がノックもなく室内に入ってきた。


 「族長、大変です。」


 「次から次に忙しいのう。どうしたんだイシリオン。」


 「魔獣がダンジョンから出てきています。その数、数百! 必死に止めていますが、このままでは里は蹂躙されてしまいます。」


 「なんと…そうか。」


 族長が顎に手を当てて考える。


 「カノン、悪い予感は当たったようだの。最近ダンジョンから魔獣が出てくることが起きていての。最後にエルフの里に来た人間は教会の人間じゃ。原因を探っておったが何も分からずじまいじゃった。」


 「ほらやっぱり。こいつら人間のせいじゃない。」カレナが呟く。


 「まもなくスタンビートが起こるはずです。その前に教会が設置した壺を壊さないと。」


 「ふむ。さっきカノンが言っておったな。分かった。ワシもまだカノンを全面的に信用はできん。そこでじゃ、カレナを連れてダンジョンの奥に行ってはくれないか。里は儂らで引き受ける。」


 オレは頷く。


 「待って。なぜ私が行かなきゃいけないの。こいつらが犯人でしょ。嫌よ。」


 「嫌なら里にいろよ。オレたちは遊びに来たわけじゃない。お前たちだけで壺を壊せるなら大人しく里を去るが。どうする。」


 「なんですって! それは…ちょっと厳しいかもしれないわ。」


 威勢がいいのは良いが、今はカレナと議論している余裕はない。


 「時間がありません。すぐに向かいます。カレナ案内出来るならしてくれ。」


 「わかったわよ。案内すればいいんでしょ。」


 族長が目を開けた。


 「よし。ダンジョンは頼んだぞ! ワシがエルフの里防衛の陣頭指揮を取る!」 


 カレナを先頭にダンジョンに向かう。ダンジョンの入り口は大きな木の根っこにあるらしい。


 まだ里に魔獣は出てきていないな。


 ダンジョンの入口では、エルフの里の男と女たちが弓で魔獣を止めていた。


 「一気に片付ける! インフェルノ!」


 入り口から出ていた魔獣を紅蓮の炎で焼き尽くす。これで時間は稼げるはずだ。


 「あんた、気をつけなさいよ。森の中で炎の魔法を使うなんて大火事になるわよ。」


 確かに燃え移ったら大変だな。


 「すまない。次からは火魔法は使わないようにする。」


 「わっ…わかればいいのよ。」


 焦げた魔獣を飛び越えてダンジョンに入る。


 エルフの里のダンジョンは地下50階まであるらしい。カレナは何度か最下層まで行った事があるらしく、迷わずに案内してくれる。


 入口に向かっている魔獣を全部倒していきたいが、壺を壊さない限りは無限に湧き続ける。出来る限りで魔獣を殺しながら急いで進んだ。


 「あんたたち、人間のくせにやるわね。」


 「ああ。自己紹介がまだだったな。オレはカノンで剣を持っているのがエマ、弓使いがミト、そしてこの子はライカだ。」


 「そう覚えておくわ。」


 「そうしてくれ。それで、このダンジョンの最下層にはなにが居るんだ。」


 「最下層のボスは花魔獣を言われる魔獣よ。ツタで攻撃してくるわ。」


 「ダンジョンの中だったら火魔法で一撃で行けそうだな。」


 「そうね。ダンジョンの中だし、速攻で終わらせるわよ。」


 頷き、走る。40階のボスまでもほとんど一撃で倒した。いいペースだ。まだ一時間経っていない。残すところ後1階。ボスの部屋の前についた。


 「50階の花魔獣は音に敏感よ。注意しなさいよ。」


 「ああ。わかった。里の人達もいつまでも踏ん張れないだろう。いくぞ! 」


 扉を開けると目の前に赤龍が眠っている。


 「なんで、赤龍なんて見たことない。」

 「慌てるな。オレたちは黒龍と戦って倒したことがある。オレとエマが前衛に出る。後から矢で攻撃してくれ。」


 皆頷く。オレとエマが駆ける。


 「オラアアア! 」


 オレとエマが斬りかかる。一撃で倒すことは出来ないか。


 赤龍が咆哮を上げて、飛び立ち口を大きく開ける。


 「ファイヤブレスだ! 警戒しろ!」


 エマとウォーターウォールを展開する。


 これで防げるはずだ。


 赤龍のファイヤーブレスがウォーターウォールが激突する。


 「しまった。退避しろ! 破られる。」


 赤龍のファイヤーブレスがウォーターウォールを破壊して向かってくる。赤龍の強さはしっているが、この赤龍は強さは桁違いだ。



 オレは直撃に備えてマントを被る。少しは火のダメージを軽減してくるはずだ。


 ファイヤーブレスが目の前に迫り、熱さで目を閉じる。


 「僕がいないとダメみたいだね! 」


 後から声が聞こえた。

 

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