教会の騎士エドガーの策略
Side;エドガー
父上とカノンが合っていたことを教会に密告すると、褒美として貴族のような広くて豪華な部屋を教会から与えられた。シイナたちも教会側に付いてきたし、俺様はこのまま教会で成り上がってやる。
俺たち四人は教会の一番偉いチャーチル教皇に呼ばれた。
「エドガーたちよ、教会への協力感謝する。やっと帝国が悪だと気がついたか。」
「ええ。帝国は悪です。教会側につきます。教会には骨を埋めるつもりです。」
「そうか。お前たちが教会に付いてくれるのであれば百人力だな。」
チャーチル教皇は声を上げた笑った。チャーチル教皇は祭典で見たことがあったがこんな顔だったか。欲にまみれている気がする。
「それで、カノンにはお前たちは勝てるのか。」
「もちろんです。チャーチル教皇。」俺様は顔を上げた答えた。
「ふむ。エドガーはカノンに負けたと聞いたが、よもや余に嘘をつくわけではないだろうな。」
「…ええ。大丈夫です。」
「負けてもらっては予も困る。余が力を与えよう。これを飲むがいい。」
チャーチル教皇の側近が飲み薬を四つ手渡してきた。
「これはなんでしょうか。」
手に取り液体を見ると禍々しいオーラを感じる。怪しい。怪しすぎる。
「お前たちの潜在能力を引出す薬だ。なに三銃士も飲んでおる。死にはしない。」
教会の代表的な騎士と言われる三銃士も飲んでいるのか。それが強さの理由なのか。
チャーチル教皇も側近をじっとこちらを見ている。どうも飲まなくてはいけない雰囲気だ。シイナたちの顔を見ると不安そうにしている。いきなり薬を飲めと言われても不安になるのは当然だろう。
「強くなりたいのだろう。カノンに勝てるぞ! 最強になれるんだ。飲めエドガー! 」
しょうがない。飲むか。
飲み薬を一気に飲み干す。
体が…体が熱い。心臓の鼓動も早くなる。血が沸騰している気がする。俺様は立っていられずに両膝を床についた。
「大丈夫かよ。エドガー。体調悪そうだぞ。」
心配そうにクロスナーが俺様の肩に手を置いた。
「ああ。大丈夫だ。力が漲っている。」
立ち上がると体が軽い。そして体の奥底から力が湧き出ているのだ。
「クロスナー、俺と模擬戦をしないか。」
「ああ。いいけどよ。そんな状況で大丈夫かよ。」
教皇を見ると頷いている。どうやらこの場で模擬戦をやってもいいみたいだ。
クロスナーが剣を構える。俺は素手で十分だ。
クロスナーの大剣が止まって見える。大剣の攻撃を躱し、クロスナーの胸を殴って後の壁までふっとばした。
「力だ。これが俺様が手に入れた力だ。教皇、感謝する。俺様は最強だ! 」
笑いが止まらない。
シイナとフラメルも俺様の力に驚いている。俺様が最強だ。
「すげえな。エドガー、俺も飲むぜ。こんなに強くなれるのかよ。」
クロスナーが立ち上がり、薬を飲んだ。
「力が溢れるな。何だこの感じ。」
シイナとフラメルも怪しみながらも薬を飲んだ。
皆、ニヤニヤと笑っている。強くなったと感じているのだろう。
「それが教会の力だ。お前たちには今日から暗躍してもらう。体の変化もあるだろう。命令があるまで部屋で休んでおれ。」
俺たちは部屋に入ってからも饒舌に話していた。
「この力なら帝都、いや世界一強いぜ。」クロスナーが言った。
「そうだな。だがカノンは俺様に殺らせろよ。それ以外はお前たちがやっていい。」
「僕はこの力で賢者になる。」
「私はこの生活ができるならなんでもいいわ。」
皆、力を試してたくてしょうがないみたいだ。
◇
日も暮れた頃。俺様だけ教皇に呼ばれて指示が下った。
研究所を襲って、書物を燃やすこと。出来たらカノンを殺すことらしい。
「もちろんです。すぐに行ってきます。」
「ああ。その力があれば負けんだろうが、注意するように。宿の方は別部隊に向かわせる。同時に襲撃せよ。」
俺様は一人で研究所に向かった。
研究所には内通者がいる。どうやらカノンたちは今はこの場にいないらしい。宿の方に俺様が向かえばよかったな。まあいい俺様の任務は研究所を燃やすことだ。
研究所の中にある書物に火をつける。力があれば何も怖くはない。俺様は最強だ。
火が書物全体に回る。これで任務達成。
なんて楽な仕事なんだ。誰か俺様を止めてみろ。火の手が建物に回ったのを確認して外に出る。
人だかりがでてきてる。野次馬度もめ。俺様が殺してやろうか。
人混みに紛れて火を見ているとカノンが走ってきた。
「くそ。遅かったか。」
「カノンじゃねえか。」
ニヤニヤしながらカノンに話しかける。
「まさか。お前がやったんじゃないだろうな。」
「口の聞き方を知らない犬だな。俺様は最強なんだ。俺様がやったんだよバカカノン。」
カノンが剣を抜き斬りかかってきた。
「おいおい、何を焦っているんだ。俺様に遊んでほしいのか。」
「ぶっ殺す。」
斬りかかってきたカノンを蹴飛ばす。以前とは真逆だな。それだけ俺様は強くなったんだ。カノンに勝てる。俺様のほうが上だ。
剣を見て野次馬は逃げていった。しょうがない、最強になった俺様が遊んでやるよ。カノン
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