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episode9


車を走らせ、

沖田を送っていく道中、


すれ違う黄色のスポーツカー

イニシャルdにも出てきた、かの兄弟の弟の車が

僕の目に入った時、高鳴る。


心臓の音が聞こえてくる、

しかも声が聞こえてくる。


「この曲とか、好きだわ~駒乃ってさ、何がって、うん?」


沖田の声さえも入らなくなる。

世界と自分が切り離されて、

そこにいるのは黄色なスポーツカーと、僕がいる。

機械のことにはそれほど、詳しくないけれど、

一目でカッコいいと思わせる出来が

僕の胸を高鳴らせる。


「追い付きたい」

「駆けろ獅子よ」


そんな声が聞こえてくるのだ。



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