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「――よっと」
声をかけて、ラナンは意識のないレイの体を抱き起こした。はずみで、胸元から青い護り石がこぼれ落ちる。
「おや? こいつは――」
ラナンは太い眉を寄せ、ぐったりとする異国の若者の衣服を改めた。首の護り石を外して懐に入れると、その体を肩に担ぎ上げて階下へ降りる。
「父さん!」
外から戻っていたフィオナが、旅人を肩に担ぐ父の姿に、顔色を変えた。
居間の床には、同様に眠らされたディーンが横たわっている。
深夜に差しかかり、ルネはすでに部屋で眠っていた。
家族は声を潜め、それでも言い争いをやめなかった。なだめる母親を振り切り、フィオナが父親に詰め寄る。
「どういうこと? 一体二人に何をしたの?!」
「こいつらの食べる物にラバナの粉を混ぜただけのことだ。普通だと三十分ほどで効くはずなんだが、てこずったな」
冷静に言いつつ、ラナンは床へレイの体を投げ出した。
ラバナとは、根に強い毒をもつ多肉植物の一種である。その毒は、少量であれば睡眠薬として効果があると知られ、禁止令以降の痲薬代わりとして嗜むものも少なくない。
茫然となる娘の前で、ラナンはもう一人の旅人を仰向けにして上着を脱がし、武器を外していく。
袖なしとなったディーンの腕から棒手裏剣を取り、ラナンは右腕に走る大きな傷に気がついた。彼が左利きだったことを思い出し、
「傷物では役に立たん。だが、もう一人は――」
眠っていてもその美貌のほどが窺える、銀髪の若者を見下ろした。
「こんな美形は滅多にいるもんじゃない。たとえ替え玉とばれても、誰も文句は言うまい」
ラナンの呟きに、フィオナはようやく事態を理解した。口から、小さな悲鳴が洩れる。
「まさか、魔王様に差し出す気じゃ……――?」
「そうだ」
「なんてことを……! どうしてそんな酷いことをするの?!」
「おまえのためだ!!」
娘の非難をかき消す、激しい怒声が飛んだ。思わず身をすくませるフィオナの肩を掴み、ラナンは押し殺した声で言い聞かせる。
「いいか、今夜は満月だ。捧げ物がなかったら、俺たちは一家全員首を括らにゃならん。だが、おまえを差し出すなんて俺にはできない。そんなことは……絶対にさせん」
「だけど……」
「あの二人には、幸い身寄りもいない。これは、神様が俺たちに授けてくれた幸運なんだよ。仕方のないことなんだ」
父親の苦渋から逃れるように、フィオナはうなだれた。
「……分かったわ」
「あなた、そろそろ――」
傍らで成り行きを見守っていたティーシャが、夫を呼んだ。ラナンは頷いて、
「父さんたちは、これから捧げ物を納めに行く。フィオナ、おまえはここに残って、もう一人を見張るんだ。騒がれると困るから、目を覚ましそうになったらこれを飲ませなさい。一匙で充分足りるはずだ」
茶碗に張った水に、残り少ない白い粉末を溶かし、フィオナに手渡す。
「すぐに戻る。おまえは絶対に外に出るんじゃないぞ。いいか。ルネを頼む」
両親は代わる代わる娘を抱きしめると、レイの体を担いで外へ出て行った。
にぶい音を立てて扉が閉まる。その一瞬、垣間見えた闇夜に浮かぶ満月が、巨大な目玉となってフィオナを睨み据えた。
地上の人々の喜怒哀楽を冷ややかに見下ろす白い光が、冴えた夜気と共にフィオナの足元へ届き、そして消えた。
*
固い床に横たわり、ディーンは泥のような眠りの中を彷徨っていた。
意志とは無関係にもたらされた眠りに、怒りが強引に意識を取り戻す。
「う……」
かすかに呻いて薄目を開けたディーンは、茶碗らしきものを持って立つ女の姿を見た。
ぼんやりとした映像の中、茶碗が近付いてくる。
――と。
「う……わっ!」
いきなり頭から冷水を浴びせかけられ、ディーンは跳ね起きた。
鈍痛が頭を貫く。
「痛ぅ……」
「大丈夫?」
覗きこむ女を、ディーンは濡れた髪の下から睨んだ。
「フィオナ……」
「ごめんなさい、冷たかった? どうやって起こせばいいか分からなくて……」
ぽたぽたとしたたる雫を手で拭いながら、ディーンは怒りをこらえて詰問した。
「謝るんだったら、別のことで謝ってもらいたいね。なぜエール水に睡眠薬を?」
フィオナは、ディーンに乾いた布を手渡してうつむく。
「エール水だけじゃないわ。食事にもよ」
「食事にも? 全部目の前で取り分けてたから、注意しそこなったよ。食器に仕込んでたんだな? エール水一口にしては効きが良すぎるはずだぜ」
レイに言われるまでもなく、この家に漂う異様な雰囲気に気付いたディーンは、二人だけに勧められたエール水を飲むふりをして、後は床に捨てていた。
おそらくレイもそうしたのだろうが、食事にまで薬が混入していたのであれば、ディーン同様、意識を失ったに違いない。
ディーンはタオルで頭を拭き、首に掛けた。床に座ったまま、レイの追う魔術師の仲間である可能性もみて、尋ねる。
「それで、目的はなんだ? 金か? それとも俺たち自身か?」
フィオナは答えず、無言で床に座り込んだ。ディーンが重ねて問う。
「レイはどこだ?」
「――魔王様の生け贄にされたわ」
囁きで返された答えに、ディーンの顔色が変わった。フィオナの肩を掴む。
「どういうことだ!」
「あの人はもう助からないわ……あきらめて」
「生け贄だと? ――畜生、最初からそのつもりだったんだな?!」
「違うわ!」
「違う? よく言えたもんだ。俺たちをここへ連れてきたのは君なんだぞ!」
声を荒げ、立ち上がった。
答えのないフィオナの瞳から、涙が転がり落ちる。ディーンは気を鎮め、彼女の側で片膝をついた。
「話してくれ。どういうことなんだ?」
フィオナは黙ってかぶりを振ると、涙の流れる顔のまま、彼の手を取った。
「お願い、ディーン。わたしと一緒に逃げて」
「フィオナ……?」
いぶかしげに聞き返したディーンは、家の前に近付く足音に、はっと身構えた。
慌ただしく扉を開け、シッダ夫妻が帰宅する。
ラナンは、部屋の中に立つディーンとその足元の娘の姿を見て、蒼白となった。
「フィオナ! おまえ……」
「父さん!」
叫んで、フィオナは、ディーンを庇うように父親の前に立ちはだかった。
「どきなさい!」
「嫌よ! 父さんこそ、そこをどいて。わたし――この人と一緒に街を出ます!」
娘の言葉に、夫妻が息を飲んだ。
蒼褪めた顔をさらに土気色にして、ラナンが怒鳴りつける。
「この馬鹿者! そんなことをしたら、一体どうなると思うんだっ!!」
振り上げた拳は、だが振り下ろされることはなかった。音もなく、年若い旅人がその腕を掴んでいた。
不可思議な色の瞳が、凄絶な光を湛えている。
年下の少年の迫力に凍りついたように、ラナンは微動だにすることができなかった。
「――詳しく事情を聞かせてもらおうか」
ゆっくりと男の腕を下ろし、ディーンは静かに、そう口にした。
*
小さな明かりひとつを灯して、一同は食卓に座った。それは夕餉の時と同じ配席ながら、うって変わって暗く、欠けた二つの椅子には闇が腰かけているほどの重さだった。
ディーンの無言の促しに、ラナンが口火を切る。
「一年前――ちょうど今くらいの時期でした。突然、白い獅子に似た妖魔がこの街にやって来て、市長に娘を差し出せと言いました。市長の娘イサベラは大変美しく、諸方の王侯貴族から求婚されていたほどだったのです。理不尽なその要求を、市長のゴダルはきっぱりとはねつけました。テーベは豊かな都で、何人かの法術師を抱えていたものですから、たとえ妖魔が攻撃を仕掛けてきても何の問題も起こらないはずでした――」
だが、妖魔の魔力は、彼らの想像をはるかに超えたものだった。
要求が断られたと知った妖魔は、猛烈な吹雪で都市全体を覆ったのである。
灼熱の気候しか知らない市民は、防寒の手段を持たず、家畜もろともばたばたと死んでいった。
永遠に続くかに思われた白い悪夢。だがそれは、偶然街を訪れた魔術師によって終わりを迎えた。
一昼夜に及ぶ死闘の末、妖魔は封印され、街は救われたのである。
英雄となった魔術師は市長の娘と結婚し、事件は幸せな幕引きを迎えた。
ここまでが、ディーンが噂で聞いていた部分である。
が、しかし。事件はまだ終わっていなかったのだ。
街を救った魔術師によると、その妖魔は、妖魔の中でも魔王と呼ばれる強い存在で、完全に封印することは不可能なのだそうだ。
だが、月に一度捧げ物をすることにより封印は保たれ、街は安全を約束されるという。
恐ろしい吹雪を体験した市民は、喜んでそれに従った。
しかし同時に、いつ何時封印が解かれ、妖魔が暴れ出すか分からない恐怖に、人々はいつも怯えて暮らす身となった。
観光と貿易が収入の八割を占めるこの都市で、妖魔の存在を明らかにするわけにはいかない。
恐怖を押し隠して生きるテーベは、いつしか陰鬱な空気の漂う都市となっていた。
概要を聞き終え、ディーンは重い息を吐く。
哀しげな街――彼が軽く聞き流した言葉は、まさに正鵠を射ていた。
――まだ、賭けは終わっていない。
ディーンは、レイを信じる二度目の機会が訪れたと、強く感じていた。
卓上で両手をきつく握り、ラナンが押し殺した声で言った。
「わたしどもは今月の捧げ物のお役目に選ばれましたが、この家には何もありません。牛も鶏も吹雪でやられ、先祖から受け継いだわずかな宝も、生き延びるためにみな売り払ってしまいました。残されたのは我々だけです。そう申し立てると、お役人は――」
ぎり、と唇を噛みしめる。
「ならば、娘を差し出せと――。捧げ物がなければ、一家全員死罪だと、そう……」
堪えきれず、夫の肩口でティーシャが泣き出す。フィオナは黙って両親から眼を逸らした。
ディーンは責めるでもなく、問いかけた。
「なぜ街を出ない。とどまる理由でもあるのか?」
「……はい。街には、妖魔の魔力によって結界というものが張られているそうで、生きて街を出られた者は一人もおりません。でも……捧げ物さえすれば、どこよりも安全で幸せに暮らしていけます。我々が生きる場所は、ここしかないんです……!」
「なるほど。これで納得がいったぜ。だけど、なぜレイを身代わりに?」
「――分かりません。あなたがたが来たと知ったら思わず……年も同じぐらいだし、身寄りもないと聞いて――」
ラナンは、混乱しきった様子で頭を抱えた。
「すいません、出来心だったんです……!」
「出来心で生け贄にされた方のことは、考えなかったのか」
痛烈なディーンの言葉に、ティーシャが夫を庇うように、その頭を胸に抱え込んだ。
「お願いです、見逃してください! 娘を救うためには、他に方法がなかったんです。他の家にはお金や宝石がありますけど、家にはもう……もう何もないんです!」
そのとき、奥の部屋の扉が開いて、ルネが眼をこすりながら現われた。
「なにしてるの?」
顔色を変え、両親は慌てて作り笑いを浮かべる。
「なんでもない。少し、ディーンさんと話をしているだけだよ」
「お話? あたしも聞きたぁい」
若い旅人が気に入っている少女は、顔を輝かせた。
やわらかく、ディーンが微笑む。
「夜遅いから、また今度な。ずぅっと草ばかりが生えているところの馬の話をしてあげるよ」
「本当? 絶対、約束よ」
「約束だ。だから、もうお休み」
少女の頭を撫でる。ルネは両親に挨拶すると、ディーンへ手を振り、フィオナに連れられて部屋へ戻っていった。
「……いい子だな」
少女のいなくなった先を見つめたまま、ディーンは誰に言うとでもなく、呟いた。
「俺にも国に、十一になる妹がいる。もう一年会ってないが、だから余計に同じくらいの年頃の子を見ると、他人事とは思えなくてね。その子に親切にすると、なんだか妹を助けてやっているよう気がするんだ」
年若い少年の声は低く、どこまでも穏やかだった。
「あんたたちを責めることはできない。俺も、妹を差し出せと言われたらどんなことでもしたと思う」
哀れみや同情からではない言葉に、ラナンは両手で顔を覆った。
「俺は――俺は、なんていうことを……っ!」
娘を生け贄に差し出すか、それとも一家全員死ぬかという究極の選択に、正常な判断を失ってしまったのだろう。
今さらながら自分のしたことの大きさに気付いたラナンは、椅子に座り込んだまま、声を殺して泣きはじめた。娘に聞こえぬよう、ティーシャも夫を抱きしめ、涙をこらえる。
妹を寝かしつけて戻ったフィオナが、哀しげに両親を眺めた。小声でディーンに謝る。
「迷惑をかけてごめんなさい。あなたたちをここへ連れてきたのは、本当にこんなつもりじゃなかったの……それだけは信じて」
「分かったよ、フィオナ。――ところで、差し出された捧げ物はどうなるんだ?」
フィオナは首を振り、
「分からないわ。分かっているのは、それが今夜中に魔王様の元へ運ばれるっていうことだけ」
「魔王はどこに?」
「天鵞城よ。もとは王城で、今は市長の官邸になっているわ」
「城か……」
ディーンの呟きに、ようやくシッダ夫妻が顔を上げた。
「まさか……助けに行くつもりですか?」
「まだ分かんねぇよ。――そうだ。捧げ物のことなんだけど、それはその家の財産やなんかなんだな?」
「はい。全財産の四分の一を差し出すことになっています」
ディーンは怪訝な顔になった。
「そいつは妙だ。俺も妖魔に詳しいとは言えねぇが、財産を要求してくる妖魔なんて聞いたことないぜ?」
その言葉に、家族らは顔を見合わせる。
「こいつはどうやら――裏がありそうだな」
ディーンは不敵に呟いた。
それからしばらく話し合った後、一同はそれぞれ寝床に就いた。
寝台を用意したときにティーシャが盗み出した二人の剣とディーンの棒手裏剣、レイの護り石などを返してもらい、ディーンは一人、屋根裏部屋に上がる。
小山ひとつにまとめられたディーンの荷袋の横で、レイの荷物が、出ていったときのまま無造作に広げられていた。
几帳面なレイらしく必要以上のものは出されていないが、中途半端に残された荷物は、まだ持ち主がそこにいるようであった。
机には、封をされていない手紙が置かれている。
何気なく手に取り、内容を読んだディーンの顔に、何とも言えない表情が浮かんだ。
扉を叩く音にはっとして、手紙を指輪ごと懐に押し込む。
「どうぞ」
掛けたままにしていた梯子を伝い、肩掛けを被ったフィオナがやって来た。
「起こしたかしら?」
「いいや。このとおり起きてたよ。何か用?」
「少し話がしたくて……」
言い、フィオナは寝台の端に腰を下ろした。ディーンは隣に座って、
「悪いけど、一緒に逃げる相談なら丁重に断らせてもらうぜ。テーベの外じゃなくて、あの世に行くことになるのは遠慮したいからな」
彼の軽口に、フィオナが微笑む。
「そうね。だけどあの時は本気だったのよ。今日は無事でも、また捧げ物をしなきゃならない時がきたら……。生け贄にされるぐらいなら、死ぬと分かってもテーベを出たかった。前から何度もそう思ったけど、勇気がなくて――」
黒い髪に縁取られたほの白い顔が、ディーンを見上げた。
「あなたとなら行けるような気がしたの。自由に……なれると」
「まさか、それで君は、俺たちをここに連れてきたのか?」
驚くディーンに、フィオナは黙って頷いた。
屋根の茅の隙間から、白々とした月光が幾筋の細い線となって、部屋に降り注ぐ。
光の雨に彩られた少女の顔を、ディーンは左手でそっと撫でた。フィオナはされるがままに、
「助けに行くの?」
「――分からない」
「身代わりになってもらったのは悪いと思うけど、もう……」
フィオナは言葉をとぎらせた。ディーンは何かを振り切るように、声もなく笑う。
「もうバレて、魔王に喰われてる頃かもな。……まったく。いくら顔がいいからって、男のあいつを君の身代わりにすることはないだろう」
冗談めかして口にされた台詞に、フィオナは少し驚いた顔になった。
「男? だってあの人、女でしょう?」
「冗談よせよ。あいつが女だったら、世の中の男だって言われてる連中の半分が女だぜ」
フィオナはくす、と笑って、ディーンの肩に手を重ねた。
「あんなきれいな人が男だなんて信じられない」
確かに、美形というならレイの方が何倍も上だろう。だが、寡黙で冷ややかな雰囲気のレイよりも、陽気で感情豊かなディーンの方が、人の心を惹きつけた。
――光と影だわ。
フィオナはそう感じる。
閉ざされた世界で生きてきた彼女は、冷たい影よりも暖かな光を好ましいと思った。
冴えたつ藍玉の双眸を思い出し、フィオナはディーンに身を寄せた。
「わたし、あの人あまり好きになれないわ」
「そんなふうに言うなよ。あいつは――」
言いかけ、ディーンはふいに想いに沈んだ。
この十日あまり寝食を共にしてきた相手は、知れば知るほど、いろんな顔を見せた。
高慢な態度をとったかと思うと、世間知らずなほど素直だったり、真面目かと思えば大胆な行動をしてのけたり、冷淡かと思えば、情にもろく甘かったり。
――あいつが、女……。
その考えに、なぜか彼は大きく心が揺れるのを感じた。
懐の一通の手紙。これさえあれば大金が転がり込み、晴れて自由の身になれる。
レイの方から解約を申し出たのだから、助けに行かなくとも何の非もないはずだ。
だが、もしも彼の知らぬ何かが裏にあるのなら――そのせいで解約を言い出したのだとしたら――。
――畜生……。こいつは、まとめてあいつの口から聞きださねぇことには、収まらないぜ。
黙り込む彼を見上げ、フィオナがぽつんと言った。
「……仲がいいのね。彼のこと、心配じゃない?」
「いいや。あいつは無事だ。俺はそう信じてる」
期待ではない。剣術遣いとしての彼の精神の働きが、そう告げるのだ。
ディーンは、フィオナの長い黒髪をやさしく撫で下ろした。
相反する光と影。だがそれは、互いを無くしては存在しえない。
「夜は妖魔の魔力が最大になる。明日の朝、助けに行くよ」
「気をつけて。必ず……無事に戻って」
星空のような瞳が、深い想いを湛えて彼を見つめる。
「……約束するよ」
囁いて、ディーンはフィオナを抱き寄せた。




