コスモス
僕は君が好きだった。
初めて、それに気づいた日
教室の中で、僕を呼ぶ君の声が聞こえたから君の方を向いた。
兄弟のように育ってきた、ずっと君を見ていたはずなのに僕はその日初めて知ったんだ。
白く透き通った肌、その美しさを
君はとても子どもっぽくてあの頃のように純粋なまま
だけど、ずっと子供のままだった筈なのに
祭りの日に現れた真白な着物を着た君はとても大人びていた
君のことを好きだけど僕の心は黒く汚れっきってしまっていて君を傷つけてしまうだろう。
だから僕はこの気持ちを心にしまって、幼なじみのまま君のそばにいよう。