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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

約束の地

作者: どんC

 一人の天使が

   天界から追放されました。


 彼に課せられた償いは


 この宇宙人のどこかにある

    指輪を見つけ出し


 その地に神から渡された


 一粒の種を

   撒くことでした。


 天使は星から星へと

   次元から次元へと

      渡り歩きました。


 しかし


 指輪を見つけ出すことは

     出来ませんでした。



 天使は絶望して

    荒野に泣き伏しました。



 いつの間にか

     一人の少女が

       天使の側に居りました。



 少女は天使を自分のねぐらに

   迎え入れると



 最後の粥を

    天使に与えました。



 少女は口をきくこともできず

    その体は裁きの光りによって

       醜く焼け爛れて

        おりましたが




 少女の笑みは

    絶えることは

      ありませんでした。




 天使がやって来たその地は

     かっては美しい星でしたが



 己の傲慢さを悔いない

      人々の手で地獄と変えられた

        罪人の星でもありました。



 天使は焼け爛れた

     少女の指に光る物を見つけて

        驚きました



 なんと




 それこそ彼が

   幾百那由多の星

     幾千不可思議の時を

       ついやして


 


 探し求めていた

    あの指輪だったのです。


 天使は大きく頷くと


 少女を連れて

    荒野に出ました


 そして種をまいたのです。




 天使は

   我が目を疑いました。



 空には鳥が…

 海には魚が…

 地には緑が…



「ここは約束の地…」


 もの言えぬ少女は口をきき



「全ての罪が許される所…」


 天使に手をさしのべました。


 天使は少女に


 

 微笑みをかえし

    自分の罪が許された

      事を知りました


 そして…


 二人が楽園の

    最初の住人と

       なったのです




      ~ Fin ~




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 2018/3/29 『小説家になろう』どんC

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


★天使

星をうっかり滅ぼして、罰を受ける。

残念な美形。


★少女

滅びた世界の最後の一人。






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