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写真

作者: 三枝 義輝

私が小学校2年生の時に、父親が経営する会社の社内旅行に参加したときのお話です。


 この社内旅行では福島県の名所や観光スポットを巡ろうという企画でした。1日目は、会津若松にある白虎隊の歴史を見に、記念館、基地や鶴ヶ城を観光しました。2日目は日本にいながら海外にいる気分を味わえるといわれるスパリゾートハワイアンズで、まる一日ハネをのばしました。1日目、2日目ともにこれといった異常なことはおきなかったはずなんですが、3日目にいった観光スポットで異変がおこりました・・・・・・。


 みなさんは福島県に位置する『あぶくま堂』という場所をご存知でしょうか。自殺の名所に詳しい人なら名前を聞いたことがあるとおもいます。この場所は元々、大自然が造り上げた造形美としての鍾乳洞で有名でした。しかし、この場所には崖や深い穴が多く、人が身投げなどをする事故が多発し、人が飛び込まないために柵や立札などが非常に多く見られました。


 会社の社員全員で記念撮影を撮ろうということで40人ほどで集まりました。台の名称を詳しくはわからないのですが、撮影した時しばしば記念撮影をする場所で見られる全3段の板でできた(1段1段人がのることができる)記念撮影台のようなものの1番上にあがりました。写真は全部で5枚撮りました。1枚目は私の祖父が不在で写真を撮りました。そして、2枚目で私の祖父が


「ちょっと待ってくれ~。」


と言いながら2枚目の写真の左上の方に走っている姿が写りこんでいました。


走ってきた祖父は台をのぼり、私の隣につきました。3・4・5枚目は間髪をいれずに、写真を撮りました。なぜか3枚目の写真を撮ったときに私と祖父の隣にハッキリと上半身全てが写っている女性(体操着姿の女子高生で髪型などは一昔のもの)が写っていました。4・5枚目をとったときはその女性は写っていなかったのです。


 その女性が心霊写真だとすると画が鮮明すぎたので、地元の女の子のイタズラなのかなと考えたのですが、その女性が本当の人間だとすると少しおかしいのです。


 不思議な点は2つあります・・・・・・。


 1つ目は、その女性が本当に後ろに立っていたとすると背が高すぎるということです。私が立っていた場所は台のテッペンだったので、地面との高低差(地面~足元)が1・5m以上ありました。実際に女性がそこに立っているとすると身長が2m後半ぐらいはあるはずだったのです。私と祖父の間の隙間にたっていたのではないかという懸念が生まれましたがそんな隙間はどこにもありませんでした。

 2つ目は、ベタな話ですが実際に女性の足が無かった(写真に写っていなかった)ということです。これを見たときは全身が震えました。



これで終わればよかったのですが、この話には後日談があります・・・・・・。


 初めて心霊写真という体験をあじわったので友達に話したくてウズウズしていました。普通に話しても友だちは信用しないので友達に見せるために机の引き出しの中に保存していた写真をみせることにきめました。しかし、探しても写真はいっこうにみあたりません。普段から机には鍵をかけていたので誰も写真を取り出すことはできないはずなんです。親に聞いても知らないの一点張りだったのでどこに消えたのか不思議でしかたがありませんでした。

 

 そんな中、ふとした時に写真があらわれるのです・・・・・・。


 私が全く気にも留めていなかった時に写真があらわれるのです。不気味に思った私は、父親の会社内の物置部屋(倉庫)に写真を置き去りにしました。その1週間後ぐらいでしょうか、写真が私の前に現れたのです。初めは”ただの心霊写真”程度にしかかんがえてなかったのですが、さすがに怖くなったので両親に頼んで写真をお祓いしてもらうことにしました。それからしばらくは写真が私の前には現れませんでした。


 今年、私は東京の大学に合格して、東京に引っ越してきたのですが荷物の仕分けの際にあの写真がまぎれていたのです。


 あの写真はどれほど私の前に現れれば気が済むのでしょうか。


 何か私に伝えたい想いでもあるのでしょうか。


自分は小説素人なので、読者の皆様からのコメントを頼りに勉強をいしております。どうか、どのようなものでもよろしいので感想をお願いいたします。

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[一言] 再びコメント失礼します。 今回気になった点はまず、 最初の 1日目、2日目ともにこれといった異常なことはおきなかったはずなんですが、3日目にいった観光スポットで異変がおこりました・・・・・・…
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