第二クエスト
今回はこんな状況に陥ってしまった流れを書いてみました。
こんなんでいいのか限りなく不安だ。
あとですね
1540アクセス、ユニーク564人
これを見たときは驚愕でした。
しかしあれですね。こういう実績みたいな形で結果が出るとやる気が鰻登りですね!駄菓子菓子!更新速度はあまり変わらないかな~とか思いながらいざ投稿!
『マジックソードオンライン』は広大な土地が存在する世界最大のVRMMORPGとして世に出たのは二年前のことだ。
日本だけにとどまらず世界中でこのゲームを出来るようにと開発陣が頑張った結果当初の予定よりサービス開始は遅れたが無事スタートし世に出た。当時の俺も正式サービス開始とともにこのゲームのプレイを始めようと今か今かと待っていた。そしてついに時間が訪れアクセスを行いゲームを始めた。世界中のプレイヤーがほぼ同時に開始したと思うのだが俺の低スペックPCでもフリーズせずにスイスイ出来たのには心底驚いた。とまぁ特にハプニングも無くゲームを進めて開始から四時間程度たって眠くなってきたから一度休憩しようとメニューを開いてログアウトを実行しようとした。そこで気付いた、ゲーム開始直後にあったログアウトボタンが見当たらなかったのだ。最初はバグかなにかだと思っていた。運営に連絡しようとメールファームを開いてメールで運営に問い合わせようとしていたがメールを送ってから数十分たっても返事が来ない。かなり多くのプレイヤーがINしているようだから対応に追われているのかな?と思いながら狩りを続行、しかしいくら待てども運営から連絡は来ないまま二時間が経過していた。情報を手に入れようと戻った街の中は阿鼻叫喚だった。「なんでログアウト出来ないんだよ!?」「知るか!俺に聞くな!」「運営はなにやってんだ!!」ここまで騒がれると逆に冷静になるってもんだぜ。
一応近くの奴に聞いてみるか。
「おい、この状況どうなってんだ?」
「あぁ!?こっちが知りてぇよ!」
いや、いきなりキレるなし。
こういう手合いからは速く離れるにことたことはない。というわけで即離脱!
「一体なんだってんだよ・・・」
困った時はとりあえず・・・
「狩るか」
いわゆる現実逃避である。そもそもここも現実ではないがな!
ところ変わってダンジョンの中
「初心者用ダンジョンなのにここ敵湧きすぎだと思う今日この頃」
いやそもそもここに来ること自体今日が初だったりするんだが。
「街での騒ぎに関連してんのかな~人がいない。」
だれもいないダンジョンで狩りをすることほどつまらないものは無いな。
元々ソロプレイが基本の俺が言えたことではないがな。
二時間ほど狩っただろうか?この世界に時間の概念がないのとダンジョンの中ということで大体しか分からないがそろそろ街のほとぼりも冷めてきたかと思い街に帰還することにした。
街の中を様子見してみればまだ変な熱気に包まれているようだったが先刻のような阿鼻叫喚の様相ではなくなっていた。
これなら多少は情報が聴けると思い肝が据わってそうな奴を探して何が起こっているかを聞いてみた。
「なぁなぁそこのダンディなおっさん。」
「ん?俺か?」
「そうそうあんただ。聴きたいことがあるんだ。今このゲームで何が起こってるんだ?」
「は?嬢ちゃん、そんなこともわからんのか?」
「(じょ、嬢ちゃん・・・)あ、あぁ今までダンジョンに籠ってて現状把握が出来てないんだ。な、教えてくれよ。」
「はぁ、呑気な嬢ちゃんが居たもんだ。いいか今このゲームはログアウトが出来ない状態なんだよ。んでそのあと恐らく全てのプレイヤーに変なメールが届いた。嬢ちゃんにもメールきてないか?」
「ちょ、ちょっと待ってくれ、今確認する。」
急いでメールボックスを開いて操作、確認する。
「あ、あった新規メール。」
いつの間にか着ていたメールを開く。
「え~と何々?・・・え?」
その内容は
「信じられんか。そりゃそうだ現在進行形で俺もにわかには信じがたい。だがログアウト出来ない事が恐らくこれが今の事実であるという証拠だろう。」
信じたくないしかし
「なんでこんな・・・」
認めるしかない事実を突きつけられていた。
~ようこそ、限りない可能性の世界へ~
このたび『マジックソードオンライン』にご参加頂いたプレイヤーの皆様、誠にありがとうございます。この『マジックソードオンライン』がこれからはあなたたちの現実となります。本当の現実への回帰を果たしたいならば物語をお進みください。もちろん残りの余勢をここで過ごすことも可能です。皆様にはここで自由な生活をして頂きたくこのような形式に致しました。それでは皆様『マジックソードオンライン』を存分にお楽しみ下さい。
※尚、このゲームを現実と仮定しています。この世界での死は現実世界での死に直結致しますのでご注意下さい。
メールを読み終えた俺は目の前が真っ暗になるような感覚に陥った。
何故何故何故と思考が固まっていく。
不意に頭に衝撃が走った。誰かに殴られたようだ。それを行った人物に文句を言おうと頭を上げれば今度は頭を乱暴に撫でられた。
「気をしっかり持て嬢ちゃん、こんな状況だ錯乱した奴が危なくなる。だから気をしっかり持て、自分でちゃんと考えて行動しろ、そうすればそうそうにこの世界からおさらば、なんてことにはならないさ。」
そんなことをおっさんが言ってきた。
「・・・ありがと、ちょっと頑張ってみる。」
精神的に辛かったがおっさんのおかげである程度は回復できた。こんな男に俺もなりたいね。
「どういたしまして。あ、ちなみに俺はシドって言うんだよろしく。」
そう言って手を差し伸べてきた。
「あ、お・・・“私”はリリィよろしく。」
そういって俺も手を握り返した。
「ここで会ったのも何かの縁だ、フレンド登録しないか?」
フレンド申請が飛んできたのでそれに応じる。
「はい、よろしくお願いします。」
ここでふと、本当にちょっとした考えがよぎった。
「なぁおっさn・・・じゃなかった、シド一つ聴きたいがまさかこうやって人脈作ってる?」
「お、ばれたか。なんだ結構頭廻るんじゃねぇか、関心関心。」
なにやら自己完結してウンウン頷いてるシド。
「もしかして私掛かった?」
その問いかけに実にいい笑顔がサムズアップで返ってきたことに肩を落としがっくりきたのは誰も責められないと思う。
「じゃあ俺はこれから自分の地盤作りに行くわ。なんか有ったら連絡しろよ~。」
と、言いながらシドは歩きだした。
「あぁ!私はLvの底上げしてるからそっちこそなんか有ったら連絡よろしく。」
「はっ!情緒不安定な嬢ちゃんに出来る相談なんてねぇよ。」
その言葉には嫌味なところは含まれておらず軽い言葉のキャッチボールのようだと感じた。
「うわ、ひど!」
私がそんなことを言うとシドがガハハハ!と歩いて行った。
「さてと、とりあえずなんで俺は“私”なんて言っちまったんだ?性転換願望なんて俺には無いはずだが・・・?まぁゲームのキャラに成りきったほうがやりやすいかな。」
等と思いながらこのゲームを本格的に始めた。
まだあのメールからのショックは抜けきらないがこの時俺(私)は心躍っていた。日常から飛び出し非日常に飛び込んだのだ。不謹慎だが、この世界での冒険に期待で胸を膨らませていた。
ここから私(俺)の新しい物語が始まるだ、と。
どうでしたかね?三時間程度で仕上げたので誤字脱字あるかもしれない・・・