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第一クエスト

お試し投稿です。

この小説はりんごちゃん様やSAOを参考にして作成した小説のため似通った部分が多く存在すると思いますが、ご了承ください。

朝目を覚ますと最初に見た光景は天井だった。部屋の中を見渡すと質素な机に机とセットであろう質素な椅子、質素なタンスがあり木枠の窓から朝日が差し込んでいる。現代の日本に住んでいる自分の部屋とはかけ離れているこの部屋にももう慣れてしまったなと寝起きの頭で思った。ベッドから気だるげに体を起こし背伸びをする。視界を下に移せば双丘が見えた。男の自分に存在するはずがない胸がそこにはあった。これももう見慣れたというか馴染んだというか実に不本意ながらこの体が自分のものであることはこの世界に閉じ込められた二年間の経験で十分理解させられた。自分――(ひいらぎ)終夜(しゅうや)――はいつもの事ながら気が滅入ると思いながら着替えを済ませる。

「そろそろ飯食いに行くかな」

そう言って一階にある食堂へ移動した。

まだ早朝なだけあって食堂に人は2・3人と少なかった。特に親しい仲の者はいなかったのでそのまま無視して食事をした。

食事を終えたら二年前からの日課になった鍛練(たんれん)をするために装備を整えて最寄(もよ)りのダンジョンに向かった。

墓場をイメージして作られてはいるが死者を盛大に弔うという設定だからなのかは知らないが中は松明(たいまつ)が大量に設置されているため比較的明るいダンジョンとなっている。高Lvダンジョンの暗い場所では特定のアイテムが必要なため低Lv用のダンジョンであるここはダンジョンという場所に慣れる為に用意されたというのがプレイヤー間情報の最有力候補だ。

「しかし、ここまで広くて明るいとモンスター達が(いささ)滑稽(こっけい)に映るのだが開発スタッフはそこらへんどう思ってるんだろうな」

と、意味もない愚痴をこぼしているとモンスターの姿が見えてきた。

低Lvダンジョンだけありここに出現する敵はほとんどがノンアクティブモンスターである。まぁ、さすがに最下層まで行けばボスはアクティブであるし、その周りにいる敵も当然アクティブに設定されている。

今日も最下層でボスとその取り巻き連中相手に現在持っているスキルの熟練度上げていくのが鍛練の内容だ。

ある一定の熟練度に到達すると使用している武器別に次のスキルを習得していくシステムになっているが肝心の熟練度の確認ができないのだ。

武器別にスキル習得できるというシステムの関係上その道のスペシャリストが出てくるのも当然の帰結である。しかし、この熟練度はかなり上がりづらいのか次のスキルを習得するのに多大な時間を消費する。万能型を目指している人にはなかなかに厳しい道のりであった。

自分は魔法特化であるが少々特殊で発動媒体(ばいたい)が銃の形をしている。銃の形をとっているだけならまだいい、しかしこの銃で扱える魔法スキルが無属性のバレットのみでなぜかブレードという剣を生み出す魔法しか使えないのだ。

この銃、最初は物珍しさで市場でも出回ったのだが使える魔法が初期魔法二つだけでかつ威力も低いとなれば次第に使う人も少なくなっていき、ついには確認できる範囲では自分一人だけとなっていた。

何故自分が今でも使用、愛用しているかというと、恥ずかしい話になるが銃で魔法が撃てて剣で斬れる銃剣であったということでかなりテンションが舞い上がっていて使用していたため情報収集を怠り、気づいたら自分だけという状況だったのだ。

いつも感じていた奇異の眼の意味を後でたっぷりと思い知ったよ。

「おっと、過去の恥ずかしい記憶を思い返している場合じゃなった。」

既にボス及び取り巻きと戦闘中なのに馬鹿なことを考えてる暇はないな

銃を二挺構える。二丁拳銃ってかっこいいよネ☆

ちなみに銃の銘は「バルス」だ。決してラピ○タではない

自分の戦闘スタイルは銃を使った近距離戦で名付けて「二挺魔銃近接格闘術」だ(キリッ


・・・新たな黒歴史がまた1ページ

ていうかマジックソードって題名なのに魔銃とはこれいかに

さて気を取り直して自分の戦闘スタイルの説明をするか。

名前と通り銃で近接格闘を行うスタイルだ。

銃でこまめにダメを稼ぎながら接近→接近したら相手の攻撃を受け流す→相手に弾・魔法の刃・丸・肘・脚・肩で攻撃して沈める超接近戦だ。

流派システムなんてのもあってこの戦闘方法を行っていたらいつの間にか自分の流派を作ってしまっていてウィンドウ画面で「流派の名前を入力してください」って出た時はびっくりしたもんだ。さすがにスタッフも銃で格闘する流派はつくらなかったようだ。

しかしここってモンスターは弱いけど数が矢鱈多いんだよ。

常に囲まれないように戦わないと武器と戦闘スタイルの特性上すぐ死ぬ可能性がある。

なので、一体に集中攻撃を食らす→即離脱→次の標的へってな感じでやってるんだ。

この戦い方のコツを掴んだらその後は驚くほど集団戦が簡単になった。

今じゃ四体まとめて始末→離脱が可能になっている。

さすがにボス戦は周囲のモンスターを全滅させてからじゃないときついけどな

ここのボスモンスターであるビッグマミーが腕を振りかぶったのを確認してから攻撃をいなす準備に入る。振り下ろされる腕を右に受け流し懐に飛び込んで肘鉄を一発叩き込む、攻撃した勢いをそのままに相手の右側面に回り込みバレットを脇腹に三発撃ち込むビッグマミーが腕を横に振ってきたのを屈んでかわしブレードで足を攻撃、脚のバネを利用して飛び上がり蹴りを放つビッグマミーのHPがゼロになり消滅した。

ビッグマミーを倒してちょっとした休憩を挿めばまた雑魚がポップするので片っ端から薙ぎ倒していくとビッグマミーが再度出現してきたのでまた同じことを繰り返す。

昼時になったら飯を食い鍛練を再開

夜も遅い時間まで続け街に帰還した。ドロップしたアイテムを店売りして知りあいが経営している店へと向かう。

「おい~っす。繁盛してるか?シド」


「お~!今日もよく来たなリリィ!毎日の鍛練は終わったのかよ?」

ここの店主であるシドは一番最初にグループを組んだメンバーの一人で料理系の流派に入った為一緒に狩りができなくなった代わりに毎日ここで夕食を食べるのが日課に加わった。

「いつも通りさ。」


「そうかいそうかい、それは結構結構。」


「シド、いつものメニューで頼むわ。これ代金な」


「あいよ、ゆっくりしていけよ。」


「そうさせてもらうよ」

やっぱりここは落ち着くなと思いながら水を口にする。

椅子に体を預けて待っていると旨そうな匂いと共に料理が運ばれてきた。

「はいよお待ち!中華定食できたぞ。」


「いつも思うがなんでお前が運んでんだ?それなりに客はいるしウェイトレスも雇ってるのに・・・」


「それはおめー、昔馴染みには自分から渡したいからさ。」


「意味のわからんことを、第一昔馴染みってなんだよ、出会ってたった二年で昔馴染みになれたら苦労しねぇぞ。」


「ガッハハハハハ!そりゃ確かに!そんなことより折角作ったんだ、冷めないうちにさっさと食わんか」


「いや、食えなかったのはお前のせいだから」


「へぇへぇ、じゃ俺は退散するぜ~」

シドは軽口をたたきながら厨房へ歩いて行った。

「ったくあいつは無駄話しかしねぇな。まぁいいかいつものことだからな冷めない内に食っちまおう。」

そう言って料理を口に運ぶ

「あいつのあの無駄話がなければ素直にこの料理の上手さを評価できるんだがな。」

まぁ旨い飯を食わせてもらってるんだからそんな事は気にしないがと心中で思いながらも黙々と料理を平らげていった。

「ご馳走様。シド、今日も美味かったわ、ありがとよ。」


「毎度あり!明日もよろしくな!」


「あぁ、また明日頼むわ。」

そう言い残し店を後にする

「さて帰ったら風呂入って寝るかな」



これが俺ことリリィのデスゲームが始まってから続いている基本的な生活スタイルだ。


このデスゲーム自体はマスタークエストをクリアすれば脱出できるみたいだから攻略組がいずれクリアすると思う。それまでこの平穏(?)で楽しい生活が続くと信じて疑わなかった。この時まで俺はそう思っていた。


どうでしたかね?

今回は現状説明で次回はこれまでの経緯とか書こうと思ってます。

では(・ω・)ノシ

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