詩 闇招き
とてつもなくくらい深い闇の中で
あなたは無表情で手招きしているの
まるで意思のない人形のようね
あなたはもう死んでいるのよ
生きているふりをして 私に話しかけないで
なにもかも愛おしく過ごした 光の中で生きたそんな世界はもう
決して 戻れない過去の時代だから
最後に交わした言葉は はっきりと思い出せる
あなたと抱きしめ合ったぬくもりも
あなたを蔑ろにしたいわけじゃない
ただ 過ぎ去ったものを整理するだけ
だって あなたはこの世界にはもういないでしょう
とてつもない深い闇の底から
あなたが無表情で手招きしている
けれども私はその手を取らないわ
あなたはただの死者 私はこの世で過ごす生者
さようなら大切な人
読了ありがとうございます。
ネタバレとかでうっかり自爆するのと、活動できない時間が多いとか、もろもろの事情があるため、感想の返信はできませんが、もらったら全て読ませてもらっています。
ありがとうございます。




