プロローグ
書きたくなったので書きます。気まぐれなので今後どうなるか分かりません。よろしくお願いします
昔々、あるところに、魔族と人族がいました。
魔族と人族は仲が悪く、よく喧嘩をしていました。
ある日、魔族と人族は普段の喧嘩で限界に達したのか、大きな争いが起こりました。
戦争は何年も続きましたが、魔族の圧倒的な力で人族を追い詰めました。
人族は次第に魔族に大きな憎しみを持ち、ついに禁術を使ってしまいました。
ある禁術は強大な嵐を発生させて草木を喰らい尽くし、また、ある禁術は空間を捻じ曲げ、見たこともないような土の色、空気の色にしてしまいました。
禁術は非常に強力で、環境を大きく変えてしまったのです。
この禁術によって、魔族だけではなく、人族にも大きな被害をもたらし、争いは終わってしまうのでした。
〜
窓から月の光が射し込む。
部屋には大きめのベッド、タンスが置かれており、天井には玉のようなものが黄色く発光しながらぶら下がっている。
大きなベッドには2つの人影があった。
「本当にこんなことが実際に起こったの?」
小さな人影が不思議そうな顔で言った。
「そうだよ。これは本当に起こったことで、人族は悪い人なんだよ。」
大きな人影がはっきりと答えた。
「そうなんだ……でも、僕、人族に会ったことないよ?人族って本当にいるの?」
小さな人影は首を小さく傾げている。
「人族はね、海の向こうに住んでいるんだよ。だから私達は人族と会わないんだ。」
大きな人陰は優しくほほえみながら答えた。
「そうなんだあ。さっきね、お母さんね、人族は悪い人だよって言ったけどね、僕ね、人族にも良い人がいると思う。」
「どうしてそう思うの?」
「だって人族はきっとたくさんいるもん。いい人も少しはいるんじゃない?」
「ふふっ。そうかもしれないね。」
大きな人影は目を細めていた。
愛しの子を見るような目だ。
「それじゃあ、もう寝なさい。おやすみ、アルフ。」
「うん。おやすみ、お母さん。」
小さな人影がそう答えると、天井にぶら下がっている玉は次第に光を無くし、薄っすらとした月の光のみとなった。
2人は大きめのベッドに横になって目をつむり、次第に2人の意識は薄れていった。
読んでくださりありがとうございました。