ACT.1 下駄を履いた少年、オガッシュ!
「今日は何をするかな・・・昨日は何だっけ?・・・そうだ、札幌大学の首席卒業者の論文を読んだんだっけか・・・」
「時間つぶしには・・・なったな・・・」
つぶやく少年の名前は、上嶺 哲麿。超高IQの天才だ!
だが、その高IQのせいでクラスメイトとなじめず、学校に行かずに日々の時間を過ごしていた。
今日はドンキホーテに行くようだ。あれれ?何か見つけたようだぞ!
「なんだこれ?書いている文字が良く読めないなぁ・・・」
テツマロが見つけたのは、謎の言語が書かれているKINDLEだった。ドンキホーテの電化製品エリアにおいてある。
「ほぼほぼ読めないけど、1つだけ読める文字があるな・・・何々?・・・ナグ・・・」
読んでいる途中に店員が近づいてきたので、テツマロはKINDLEをリュックに忍ばせて帰宅することにしたみたいだ。
「こんなところじゃ落ち着いて読めないでしょ。いったん家に帰ってもっとよく読んでみなくちゃ!」
ドンキホーテから帰宅したテツマロ。道中でカツアゲされたりしたが(5万円)、無事に自宅に帰宅できたみたいだ。
「こら!テツマロ!学校をサボって何してたのよ!友達の1人でも作って学校楽しめばいいじゃない!」
そう怒るのはテツマロの母(風俗嬢、軽度注意欠陥多動性障害、性同一性障害)だった。
「うるせえ!なんで俺があんな低能のバカカスと友達にならなきゃいけねえんだよ!殺すぞ!水商売のバカババア!」
怒りのあまり罵詈雑言を放つテツマロ!だが、窓の外から声が聞こえた。
「お前!なんだその口の利き方は!お前のおばあちゃんはお前の友達か!?!?!?!?」
窓の外を見ていると、キジバトの背に乗るゲタを履いた裸の少年がいた。(サバを担いでいる)
「俺の名前はオガッシュ・ベル!お前の名前は上嶺哲麿だな?お前の父から手紙を預かっている!今すぐ読め!」
テツマロは驚愕のあまり小便を漏らしていたが、受け取った手紙を読むことにした。
手紙「テツマロへ、久しぶりだな。遅くなったが31歳の誕生日おめでとう。唐突だがお前に手紙を渡した子は、オガッシュ・カズヒサだ。パチンコ屋の景品になり死にかけているところを助けたのだが、記憶喪失になっており自分の名前以外を覚えていなかったみたいだ。」
手紙「命を救ってくれた恩に何か手伝いたいと言っていたところ、お前の存在を思い出してな。学校も行かない陰キャジジイのお前の手助けになればと思う。では。」
手紙を読み終わったテツマロにオガッシュは続ける。
「俺は昔、おばあちゃんの葬式で幽霊が乗り移り、ポロポロ泣いたことがある。お前みたいな問題児にわかるか!?」
そう言うオガッシュに激高したテツマロはオガッシュに殴り掛かった!
「お前は絶対将来碌な大人にならねえ!ぶん殴ってやる今すぐに!お前を殴りてえ!」
そういって殴り掛かるテツマロだったが、オガワは白目をむいて炎を吐き出した!
ボォォォォオオオオオオオ!
全焼した家の前でおびえるテツマロ!一体この子は何者なのだろうか。その答えは神のみぞ知る・・・