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忘却

作者: あめ

いつも笑顔で話しかけてくれたあなた。


でも昨日は、首を傾げて言った。


あなた、誰?


その時、確信したよ。


記憶の1ページ1ページを燃やしているんだと。


それを糧に、命の灯を輝かせているんだと。


あなたは私のことを忘れてしまった。


私はあなたとの思い出が沢山ある。


記憶にも。


胸の奥にも。


そんなパラドックスを垣間見ると勘違いをしてしまう。


ここは私のいない世界なんだ。


どこでどうしようが、所詮赤の他人なんだ。


こんなつらい思いをするならば、私の記憶も燃やしてしまいたい。


でも、あなたが庭先を見ているときの笑顔のせいで、できないってことを痛感する。

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― 新着の感想 ―
[一言] なぜか、病院で記憶障害を持つ男性を見舞う女性という情景が思い浮かびました。 切ないですね。
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