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1、

この世界で生きていく。


私の時間はあの時、止まったままなのに。


この世界で、今日も。

生きていくしかできない。


彼の時間は────あの時止まってしまったのに。




「今日からここでお世話になります、栗栖川(くりすがわ)です。よろしくお願いします。」


今年、一人の新入社員が経理部に配属されてきた。

名前は、栗栖川(くりすがわ)(とおる)

四大卒の中では一番期待されていたらしい。


「ちょっとこれ、かなり当たりじゃん」

「イケメンキター」

今年二年目になった女子社員の佐藤ちゃんと水田ちゃんが、顔を赤らめてこそこそと話をしている。さすが、若いなぁ24才は。


まぁ女子社員がソワソワするのも頷ける。

確かに彼はどこぞのモデル?というか、俳優?っていうくらい爽やかな雰囲気で、顔も整っていて。

背も高いし、さぞおモテになるんだろうなとは思った。


(まぁ、私には関係ないけど。)


─────そう、思っていたのに。



都築(つづき)さん。」

経理部長に呼ばれて顔をあげると、部長は私に視線を向けながら言った。


「君、今年から栗栖川くんのOJTってことで。よろしくね」


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