K32 2/7' (残酷表現あり)
残酷な
ノンフィクションの事件です。
読まなくても
ストーリー上
問題ないと踏んでます
【フィラデルフィア実験】
実験の目的は 軍艦を不可視化する。つまり 見えなくすることが 目的であった。
その際 この実験には、強力な電磁場を使用する。総指揮であった科学者Tは、人体および精神に大きな被害を与えることを予想し、有人の実験は、時間をかけて慎重に行うことなっていた。
しかし、もう一人の科学者F.Nは、そのことに耳を傾けようとせず、科学者Tをプロジェクトから追放した。
科学者F.Nがプロジェクトの総指揮を取ることとなる。
しかし、テストを繰り返すたびにシステムが暴走し、水兵が巨大なエネルギー渦に巻き込まれて犠牲になるという事故が発生した。
第1回有人実験は 成功した。
被験体は15分間レーダー上から姿を消した。
しかし、体の不調や精神的ショックなど人的被害も発生した。
だが 問題になったのは 最終実験だった。
約一ヶ月後 最終実験が行われた。
このときは 実験船のメイン・スイッチが入れられたときから機器の異常が発生していた。
数分後、突然被験体が青い光に包まれたかと思うと、人々の眼前から忽然と姿を消した。
被験体は、実験地から1600km離れた海上へ瞬間移動していたのである。
しばらくして、被験体であった軍艦は実験地へ戻ってきたが、船内は戦慄的な事態になっていた。
体が燃え上がる者、硬直状態になった者、船室の隔壁に体が埋め込まれた者さえ発生した。(これが全てではない)
そして乗組員のほとんどが精神錯乱状態にあった。
このプロジェクトは、人的被害が大きかったため、その年の後半に行われた無人実験を最後に中止されてしまった。