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テンプレ(その②) ~オールジャンル編~

 この文章は、ラノベ(またはそれに類する作品)を書くことが前提で話を進めております。また、ジャンルという表現が使われていますが、ここでは本作で取り扱うジャンルのことを示唆するものです。

 ご理解のほど、よろしくお願いします。


今回も前回に引き続き、テンプレについてです。

 では、②おれのかんがえるさいきょうのテンプレ論を書いていきます。

 この文章は大きく分けて二つのブロックに分かれています。

 一つ目。なぜ二番煎じになってしまうのか。

 二つ目。それを防ぐためにどうすればいいのか。


では、書いていきます。


〇なぜ二番煎じになってしまうのか

 二番煎じになる、どうしても似通った作品になる──そんな方のために、(自分で言うのもなんですけど)説得力のある話をしてみようと思います。


 何事にもきっかけや原因というものが必ず存在しますよね。そして、その理論に当てはめると、当然小説を書こう!と思うのにはきっかけがあります。

 そのきっかけというのは、何か作品を読んで感動した。この作品すごく面白かった。だから自分も書いてみたい!──多くの人の場合、この流れがほとんどではないでしょうか。

 そして書こうと思い至って、まずやることといえば、そのジャンルの作品を読み込んだり、文章の基本的な書き方を調べてみたりするでしょう。

 

 この時点で我々は洗脳されていると言っても過言ではない。


 なぜなら、ラノベ・ギャルゲーを突き詰めると、多くの作品がテンプレのアレンジだからです。当然そのテンプレに惹かれたわけですから、我々が書こうとする(あるいは書いた)作品もまたテンプレ寄りになるのは否めません。


 さらに言います。前回書いたように、テンプレは万人に受けるからこそその地位を確かなものにしてきたのです。


 あなたは対抗して新しい流行を創り出せますか? 

 それとも、テンプレに頼らない独創的な作品を創るんだ!という気概で努力しますか?


 はっきり言って、無理です。無駄です。

 そんなものを書いたとて、ほとんど見向きも理解もされないと思います。

 「じゃあ全部二番煎じになるじゃん」と思ったそこのあなた。それは違う。

 やりようは確かに存在します。


〇二番煎じを防ぐためにどうすればいいのか

 ここからがおれのかんがえるさいきょうのテンプレ論。

 どうすればいいのかというと──


 ──新たな“テンプレ”を生み出すのではなく、新たな“発想”を生み出せばいいのです。


 具体例を挙げてみましょう。

 魔法少女まどか☆マギカでは、「魔法少女のなれの果てこそが魔女」という前提があります。

 ざるそば(かわいい)では、「麺類が美少女」という前提があります。

 そんな世界は壊してしまえ ‐クオリディア・コード‐では、「人類全体を愛しすぎるがゆえに、個人への愛が理解できない主人公」が出てきます。


 ざるそば(かわいい)についてはすごく説明が足りない気がするので補足しておくと、大まかにいえば、麺類を擬人化した上に、魔法少女という設定を加えた作品です。


 話を戻します。

 これらの作品は発想の着眼点が突飛なものであったり、自分たちが常識だと思って、普段気にしないようなことをネタにしていたりしています。

 新たな発想とはこういうことです。これなら二番煎じと言われる可能性は格段に減ったでしょう。

 そして、新たな発想に既存のテンプレを当てはめてみると──あら不思議。テンプレなのに、すごくオリジナリティのあるネタの出来上がり。


 しかし、この発想の前提には、“常に新しい知識を取り入れ続けること“というものがあります。ニュースや歴史から学ぶのもよし。疑問に思ったことを追求することもよしです。とにかく、何かをインプットし続けなければいけないのです。


 もっと分かりやすいようにたとえ話をしましょう。

 以下のようなホールケーキを思い浮かべてください。

 丸い生地の上に、生クリームがたっぷり塗ってあって、さらにその上にイチゴのトッピングが乗っています。

 思い浮かべました? これ、お昼投稿なので、すごくお腹が空いてきそうですね(書いている今は午後11時)。


 まぁ、そんなことはどうでもいいんです。

 では、それぞれの部分を創作に当てはめていきます。

 

   生地→テンプレ

   生クリームやイチゴのようなトッピング→オリジナリティ


 こういうことです。

 生地は一緒だけど、上に乗せるトッピング次第でいくらでも変えられるのが物語なのです。

 しかし、気をつけなければならないのは、突飛すぎるネタをぶっこむこと。ケーキで言えば、生地の上に納豆を乗せるようなことです。

 読者が理解不能なネタをぶっこんでも、はっきり言って面白いと感じる人はいません。

 だから、一般人でも知っているような常識を覆すネタ(そんな世界は(以下略)やざるそば(かわいい)のようなネタ)を使うことを切にお勧めします。


 以上、おれのかんがえるさいきょうのテンプレ論でした。

 以下、次回予告です。

 次回「キャラの属性 ~オールジャンル編~」です。よろしくお願いします。


 そういえば今日はバレンタイン。たとえがチョコケーキじゃないのは気を遣ってのことです。何に、とはいいませんが。



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