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その1 片翼の天使ちゃん

キャラ設定を考えただけでほかは特に何も考えてないです。


誤字脱字があるかもしれませんがよろしくお願いします。

 わたしの背中に翼はひとつしかない。


 わたしのいる世界には天使という2枚一対の翼を持つ人たちが暮らしている。

 それは大小さまざまな翼があるが、わたしのように片方しかない天使はいままでいなかったという。


「同じクラスになれてよかったね!セラ」


 今日はセントリアライズ学園の入学式。

 その朝のクラス発表の掲示板の前、わたしの隣で子供みたいに喜ぶ少女が笑いかける。


「うん」


 わたしも笑って頷き、応える。


 彼女は小さい頃からの幼馴染でわたしの親友。

 正直新しい学校で別々のクラスになったらと思うと不安で仕方なかった。


「一緒に行こ」


 わたしの手を取り、小走りに駆け出す。

 それにつられてわたしも走る。


 セントリアライズ学園。

 優雅なお嬢様や貴族といった位の高い人たちの集まる所謂お嬢様学校。

 そんな学校の廊下は当然綺麗に磨かれている。

 優雅に手を口に当てて微笑む人もいれば、すれ違いざまに華麗にお辞儀する人もいる。

 さすがお嬢様学校である。

 こんなわたしがいてもいいのか不安になる。


「ここがわたしたちの教室だね」


 そう言い、ぴしゃんと開け放つ高級感あふれる引き戸。


「おっはようございまーす!」


 あわわ・・・。

 優雅の欠片もない登場に教室に居る人たちはおろか、廊下にいた人たちまでこちらに注目する。

 手を引き、前を行く彼女の背に隠れ小さな声で挨拶をし後に続く。

 恥ずかしさのあまり顔が熱くなる。


 元気で明るいのが彼女のいいところで何度もその笑顔に助けられたことはあるが、ちょっと元気すぎるのが痛い。

 というか一緒にいるわたしが恥ずかしい。

 あまり目立ちたくないのに・・・。


 彼女の後ろに縮こまって席の書かれている黒板の前に行く。

 

「いぃやったあああああああ!窓際だああああああ!」


 窓際の後ろから2番目という所謂主人公席を勝ち取りガッツポーズを取る彼女にまたもクラスの一同がこちらに注目する。


「セラはわたしの後ろだよ。いこ」


 どうやらわたしは窓際の一番後ろらしい。

 席に着き、筆記用具以外特に何も入っていないカバンをかける。


「いやぁ、こんないい席くれるなんて嬉しいねぇ。あったかくて寝ちゃいそう」


 そう言い、彼女はだらしなく腕を突き出して机に伏す。


 彼女は私と同じ天使だ。

 当然翼を持っている。

 ただ、私と違って2枚一対ある。

 ちょっと小さめで可愛らしくも綺麗な翼だ。


 すーすー。

 あれ?

 だらしなく机に突っ伏してる彼女から寝息が聞こえた。

 ちょちょちょちょちょっとー。


 わたしがどうしたらいいのかわからずあたふたしていると教室の前方の戸が開いた。


「皆さん、席についてくださいねー。それと、そこのあなた。彼女を起こしてくだい」


 教壇に立ち、スーツに身を包むもどこかほんわかあどけない女性に棒を差される。


「は、はい」


 慌てて背中を軽く揺すって起こす。

 んあ?と不抜けた声を出して起きる。


「今日からこのクラスの担任になりましたマリー・アンタレアといいます。マリー先生と読んでくださいね。私も教師は初めてで皆さんに教わることも多いと思いますがよろしくお願いします。それでは式まで少し時間がありますのでみなさんに自己紹介をしていただきましょうか」


 自身の自己紹介をほわほわとして、順に自己紹介が始まる。


「・・・えーと、次はフィール・フィラートさん」


 わたしの前に座る彼女の番になり、立ち上がる。

 立ち上がる際、勢いが良すぎて椅子がわたしの机に当たる。


「はーい!フィール・フィラート、15歳です!好きなことは食べること。それと遊ぶことです!よろしくお願いしまーす」


 元気よく自己紹介し、座る。

 次はわたしの番だ。

 緊張でドキドキする。

 

「次は・・・、セレーラ・エレライスさん」

「は、はい」


 呼ばれて慌てて席を立つ。

 その際、慌てすぎたのか椅子を倒してしまう。

 顔を赤くしてそそくさと椅子を起こす。


「・・・せ、セレーラ・エレライスです。・・・よ、よろしくお願いします」


 恥ずかしさで下を向いて最低限のことだけを言って座る。


「あの子翼が片方しかありませんこと?」

「ほんとですわ」

 周りがざわつく。


「はーい、皆さん静かにね」


 先生がパンパンと手を叩き、静かにさせる。


「セレーラさんは皆さんと違って翼が片方しかありませんが、入学試験で優秀な成績を修めた子です。皆さん仲良くしてくださいね」


 また違った方向で周りが騒ぎ出す。

 そんな目立つ補足言わないでよー。

 また顔が熱くなった。


 熱が冷めるまで少し時間がかかった。

 その間の自己紹介はあまり耳に入ってこなかった。


「次はサラエル・シルフィンロードさん」


 いつの間にかわたしの隣の席の子の番になっていた。

 どんな子かと気になってとなりを向く。


 目を惹かれた。

 なびく綺麗な黒髪、どこか寄り付き難い綺麗な瞳、スラっとした体つきに少し大きめの対になった翼。

 お嬢様とは違った雰囲気の高貴なオーラを纏っている。


「サラエル・シルフィンロードです。よろしく」


 最低限のことだけをいい席に座る。


 サラエルさんがわたしの視線に気づいたのかこちらを向いた。

 慌てて視線を逸らすように前を向く。

 サラエルさんは何事もなかったように視線を前に戻した。

 ほっ。



基本的にこの3人で展開していく予定ではありますが今後どうなるのかは作者にもわかりません。

プロット作ったほうがいいのはわかっているのですが・・・。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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