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タイトル考え中...  作者:
第一章
2/9

*ACT.1-2



「あーぁ、また佑希(ゆうき)一位かよー。」

「しかも、満点とかありえねー。」



教室中に響き渡る、男子の声。

中には、女子の やっぱり、佑希くんかぁ なんて声も聞こえる。



「徠梦、アレ見てみよう。」


結郁に促され、私は重くなった身体を立ち上げて、黒板に貼られた学年順位を見に行った。




―――――――――――――――――――――


第二学年 中間考査 順位結果


1位 紺谷 佑希 700点

2位 一之瀬 徠梦 680点

3位 兼沢 琉 672点

.

.

.


―――――――――――――――――――――




「佑希くんか...。

徠梦、あと少しなのにね...。」


結郁は整った顔を、くしゃりと歪ませた。




「道程は遠そう、だな。

ありがとね、結郁。」


私は、結郁の頭をぽんと掌を乗せて、にこり笑った。






暫くして、ヤツ――佑希がやって来た。


彼は、黒板の模造紙になんて目もくれずに、席に着いた。



その余裕をすかした態度に、私はギロリと隣の席の彼を睨みつけた。

私の睨みに気づいたのか、支度をしていた手を止めると目が合った。




「なに、徠梦。」



「別になんでも。」



「言いたいことあるなら言えよ。」



「だから別になんでもないってば。」



「だったら、何で睨むワケ?」



「ただ、気紛れ。」



平行線を辿っていた会話に、佑希のでかいため息によって終止符が打たれた。


それを聞いていた男子たちは

お前らまたかよー やら

幼なじみってこんなに仲悪いものなの やら

それぞれ思ったことを口にしていた。



確かに私たちは幼なじみだ。

まぁ、多分ほかにない仲が最悪であろう、幼なじみ。

お世辞にも関係良好、とは言えない。




それもこれも、原因となるのは。



佑希の非凡な頭脳だった。


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