表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
タイトル考え中...  作者:
第一章
1/9

*ACT.1

私を縛り付ける枷があるとするならば――



それは、きっと紛れもなく



貴方のせい。





***



教室の黒板に大々的に貼り出された模造紙。

その模造紙の前にたかるクラスメイトたち。



貼り出された模造紙は、約一週間前に実施された中間考査の学年順位の結果だ。



この光景は、毎回の考査の学年順位が貼り出される時に同じ。

もう、随分見慣れた光景だった。



徠梦(らいむ)ー、アレ見ないの?」


茫然と、一喜一憂するクラスメイトたちを見ていた私は聞き慣れた声で我に返った。


「うーん、空いてから見る。」

「そうだね。今、混んでるし。」


そう言った私の友人、結郁(ゆいか)はその艷めいたミルクティー色のふわふわした髪の毛を揺らし、黒板に目をやった。




「今回こそは、徠梦が一位じゃないかなー?」

「だと嬉しいけどね。」



傍から見れば、一位という価値は大したことないのかもしれない。

実際、順位よりも他に大切なことがある

なんてことを口にする人も居るだろう。




だけど、私にとってそれは。

両親への最高の贈り物で。

自分自身の、努力を証明する唯一のものだと。

そう、思っている。




だから、一位という順位を何時の日か手にしたいとも思う。

その為には、誰よりも努力を惜しまないのが大切だ。

だから、他人よりも頑張っているつもり。



だけど、どんなに一生懸命勉強して、頑張っても、勝てない相手がいた。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ