表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/1

ホームページ

(御魂を奪われた・・・)


朴黎都は気が付いた時、「やられた」と思った。

あのまま行くと、女の御魂となるところだった・・・いや?待てよ?


どうもおかしい・・・。

立ち上がった黎都は、目の前に鏡があることに気づいた。

(げ?!なぜに、白衣??)

すると、鏡の中からいきなり手が出てきた。

「伏せろー!!!」

またもや大きな声がして、反射的に黎都が伏せると、目の前に大きなかなづちが見えた・・・と思ったらそれは・・・。

(こ、これは・・・)

「伏せろって言ってんだろうが!!このばかやろうが!!」

がちゃ、ぢっ、じぇ、変な音が響いた瞬間、黎都は吹き飛ばされた。

と、思ったら、「ナイスキャッチ」と背中から支えられた。

「マジか・・・今のは・・・」

「そうだ、お前の古いギターだ!!」

黎都が振り返ると、黒づくめの女が立っていた。



「ホームページをどうするか?」

一日目のお座敷を、大盛況に終わり、まかないたちもみな帰る頃、座敷の片隅で、皆伐と花と蛍と静香が話し合っていた。

舞妓の一人が、「熱燗がいいじゃろか?」と聞いて来た。

「いや、帰ってよろし」と、皆伐が言うと、少し憮然とした顔で、「ほな、帰りますけ」と言った。

お座敷の間に花と話そうとしていたが、舞妓が、やれおちょこがないなど、新しいとっくりを出して欲しいなど、いちいち花のところにくるので、話にならなかったのだ。


「お酒がなかなかぬけないじゃけ」

静香は、河原町では、舞を踊ったり、詩吟を披露したりで忙しくしていたのだが、祇園に来てからは、御相伴にあずかる方に忙しかった。

「黒澤様ができるじゃないやろか?」

蛍が言うと、「それはあまりやらん方がいい」と、皆伐が答えた。

「ほなら、お花ちゃん!」と、静香が言った。

すると蛍が、「うるさいわ!酔っ払い」と、静香の膝を叩いた。

そこで、すかさず皆伐が咳払いした。

「今は、派手にやらんじゃけ」

声に驚いて、みな、座敷に入って来る黒澤を見た。

「俺と皆伐でやる」

黒澤の言葉に、皆伐が、「ええ?」と訝し気な声を出した。

「今は、カラスのメンバーを集めとるじゃけ」

黒澤は、静香に包みを渡した。

「え?なにじゃけ?」と、静香は驚いた。

「お前の注文じゃけ。先に渡しとく」

静香は歓喜の声を出した。

「おおきに、おおきにじゃけ、黒澤様」

包みの中には、スマートホンではなく、アイフォンがあった。

「最新式じゃけか?」

蛍がのぞきこむと、静香は、「そやけ、音楽でも聞かねば」とアイフォンを手に取った。

「充電器がなかったじゃけ」

黒澤の言葉に、静香は、「ええ?どうするじゃけ?」と聞いた。

「明日、渡す」

「わかりやした」

静香が不満そうに言うと、蛍が、「おかみ?もう少し、謙虚にならんと」と言った。

そこで突然花が吹きだした。

黒澤が、「今夜は、皆伐を泊めるじゃけ」と花に言う。

静香が何か言いたそうにしていたが、皆伐が立ち上がると、あきらめたように、「はぅ」と声を出した。


向こう三軒両隣、外の闇は、まるでインターネットのようだった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ