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飴が降ったら

作者: 昼月キオリ
掲載日:2026/02/20


街を歩く人々は、

暗い顔をしていた。


仕事を首になった猫背のサラリーマン。

仕事で疲れ切ったOL。

学校でいじめられて泣きながら歩く男子中学生。

振られて泣きじゃくる女子高生。


ポツリ、ポツリと雨が降ってきた。


お母さんと手を繋いで歩いている一人の女の子が呟いた。


「飴が降ってきたらいいのに」


その瞬間。


パラパラパラっと空から何かが降ってきた。

コツンコツンと頭の上に当たる。


「氷かしら?・・・あら、飴玉?」


お母さんが地面を見るとキャンディー包みされた飴玉がコロコロと転がっている。


途端。


バラバラバラ!!と飴が沢山降ってきた。


「わぁ〜!飴いっぱい!!」

「一体どうなってるのよ・・・」


あっという間に飴の山に人々は埋もれた。

雨と雨の間から人々は顔を出す。


「飴美味しい〜!!」

「もう、落ちてるものを食べちゃダメでしょう?」

「でも、空から降ってきたものだよ?」

「同じよ・・・」

「ママも食べてみようよ!美味しいよ!」

「う〜ん・・・まぁ、一つだけなら・・・あら?美味しいわね。なんだか懐かしい味がするわ。」

「でしょでしょー!」


周りの人たちが女の子の笑顔を見て自分も飴を口にする。

すると、どこからともなく笑い声が聞こえてきた。


気付けば皆んなが笑っている。


「あは!」


女の子が笑う。


仕事を首になった猫背のサラリーマン。

仕事で疲れ切ったOL。

学校でいじめられて泣きながら歩く男子中学生。

振られて泣きじゃくる女子高生。


雨が止んで飴が降った。


飴玉が降ってきて、そんなことがなんだかおかしくって。


飴が止んで笑顔が溢れている。



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