きみが泣いても離さない

幼くして両親を失ったナターリヤは、両親の旧友である伯爵家の夫妻に迎え入れられ、彼らの一人息子ルスランと兄妹のように育つ。
穏やかな日々のなかで絆を紡いだ二人だが、時と共にルスランの純粋な想いは燃え上がり、やがて抑えきれぬ激しい所有欲と深い執着へと変貌を遂げてゆく——。