友達
天使が言った。
「私と同棲始めませんか?」と。
……。
「同棲……?どうやってそんな事ができるの天使様、私は学校だって行かないとだし、…死ねなかったから家にも帰らないと。」
「どうしてその様な必要があるのですか?」
「え?」
「どうして家に帰って、学校に行ってとかしなければならないのでしょうか。私がいなければ死んでいた身です。する必要なんてありません」
「で、でも私は生きているし……!! 家出扱いになって もし警察とか呼ばれて天使様といる事がバレたら…!!それこそ……」
「そうですか……それなら貴方は死んだ事にすればいいんじゃないでしょうか!!」
天使様は、視線を無理矢理にでも合わせようと私の両頬をギュッと掴んだ。
天使様の目は、くすんだ白。割れている…?奥が全く見えない。感じない。
翼はワインレッドカラーでキラキラとして眩しいのに 瞳はまるで 吸っているタバコの灰みたいだ。
「…あの?」
「……天使様、死んだ事にするってどういう事なの? 」
「身代わりの死体を用意します。ただそれだけです!!…ちょっと悪魔みたいなこと言っちゃいましたかね笑」
「そんな事ができるの!?すごく魅力的!! そんなことが出来てしまうのなら私は天使様とずっと、ずっと一緒に居たい!! 」
「…!!本当ですか、私断れちゃうのではと内心ドキドキでしたよ~!!
それではお互い自己紹介が必要ですね。」
「だって これからずっと私と貴方で暮らすんですもの!」
「……!!」
私と天使様で同棲。 なんて素敵なんだろう
これが本当のサプライズ とても、とっても嬉しい…!!
「天使様!! 私は、噲哀乃…! 哀乃って呼んで欲しい…です!」
「哀乃っていうんですね、今日からよろしくお願いします! 私は Dominique・Angelica。ドミニクって呼んでください」
「ドミニク…!!天使様、ほんとに素敵…。一緒にいれるなんて嬉しいがたくさんだよ」
「天使様って呼ばれるのも嫌じゃないです、でも私たちお友達になるのだから名前で呼び会うのが私は、好ましく思います!」
「ドミニク!! 私たちは今日から友達なんだ、ありがとうドミニク。これからずっと、ずっとずっと一緒にいてください……」
「えぇ。もちろんです 哀乃。 私同棲するお家もう見つけてあるんです、さあ行きましょう!!」