お花の声が聞こえるの!
お花の声が聞こえるの!
お花の声が聞こえるの!
私はお花の声が聞こえるの!
「私の名前はフィオレ!私はね!お花の声が聞こえるの‼」
「お花さん!こんにちは!」
「やあ!今日はとってもいい天気だね‼今日は光合成がはかどりそうだなぁ、明日には立派な花をさかせられそうだよ」
「そうなの?それじゃあ明日摘んじゃうね!」
お花の声が聞こえるの!
「お花さん!こんにちは!」
「おはよう!今日も素敵な笑顔だね!いつもお水をくれてありがとう!お陰でこんなに綺麗な花を咲かせられたよ!」
じゃあ摘むね!
ブチッ!
ぐえ!
お花の声が聞こえるの!
あらフィオレちゃん!見てみて!こんなに綺麗な花を咲かせることができたのよ、最近は蝶々さんも来てくれるようになってね、蜜を吸ってくれるのよ
何で蜜を吸われてうれしいの?嫌じゃないの?
うふふ!蝶々さんや蜂さんが蜜を吸ってくれてる時に雄蕊の花粉を置いて行ってくれるの、それが雌蕊に着くと受粉して…
よくわかんないや、ブチッ!
ぐえ!
彼女は家に帰宅した。
「ねぇパパ!ママ!今日もお花摘んできたよ!」
かご一杯になった花を両親に見せる。
それを見た両親は一気に笑顔になった。
「凄いじゃないか!」
「本当に綺麗な花ばかり!フィオレはお花を摘む天才ね!」
褒められたフィオレはとっても嬉しくなる。花を摘むのは好きだがそれによって両親に褒められるのも好きなのだ。
「あのね!私ね!お花の声が聞こえるの!」
それをきいた両親は優しく微笑みかけた。
「何て素晴らしいのかしら!それはあなたが花を愛してるからよ」
「うん!私お花大好き‼」
~次の日~
お花の声が聞こえるの!
「お花さん!こうごうせい?は上手くいった?」
「勿論さ!見てよこの花!綺麗だろう?これで僕も種を作って…」ブチッ!
ぐえ!
お花の声が聞こえるの!
「お花さん!こんにちは‼」
「あ…あなたはいつも同胞たちを殺していく女…嫌っ!来ないで‼」
ブチッ
ぐえ!
お花の声が聞こえるの!
「お花さん!こんにちは‼」
「来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな」
ブチッ
ぐえ!
お花の声が聞こえるの!
「お花さん!こんにちは‼」
綺麗な花はゆっくりと答えた。
「ねぇ一つだけ聞かせて?」
綺麗な花がフィオレに疑問を投げかける。
「何で私達を摘むの?」
「何でって綺麗だからよ!」
「綺麗だったらなんでも摘むの?」
「まさか!私が摘むのはお花だけだよ!」
「私のお友達や周りの人も皆お花を摘むのが大好きなの!」
「そう…だったらあなたもいつか摘まれるのね」
「?」
ブチッ
ぐえ!
フィオレは摘んだ花を大量にカゴにいれて家に帰宅した。とても満足げな顔をしている。
「ねぇお母さん!今日も沢山摘んできたよ!」
「あら今日も綺麗な花ばかりね!」
「だって私お花の声が聞こえるの!」
母親は満面の笑みで答えた。
「お花みたいにすくすくと育ってね、フィオレって名前は外国の言葉で"お花"って意味なんだから」
この子もいずれ摘まれるのでしょう。




