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二十五【翼の内側】

「えっと〜……龍人族の子だよな?」


「は?冗談でしょ?頭から落下したせいでおかしくなった訳じゃなくて?

 アタシはリルル。大丈夫?」


 突然窓の外に翼を広げ現れたのは龍人族のリルルだった。


 この子がリルル?確かに夢で見た子だけど……なんか小綺麗になってんな。


 リルルは金髪のサイドポニーでなんとも変わったゴスロリ風の軍服を着ていた。


「なぁリルル、とりあえずここは何処なんだ?

 知らねぇと思うけど、俺は少し前までの記憶がねぇんだよ」


 クロウが記憶の話しをすると、リルルは既にその事を知っているようで、悲しげな顔をしていきなりクロウを抱きしめ始めた。


「お、おい!何だいきなり!」


「あの方が言っていたことは本当なんだね……」


 あの方?ガイアのことか?しかしこの子も……なかなかのもん持ってるわ。


 クロウはまたもや胸の感触を味わっていた。


 リルルはクロウから離れて後ろへ回り込み、クロウを持ち上げ部屋の中を飛ぶと、なぜかまたベッドへ戻した。


「これからアタシ達と体に戦い方を思い出させる修行するんでしょ?

 もう少し休みなさいよ」


 クロウは強制的に横にさせられてしまったが、実際まだ首の痛みがあるため言うことを素直に聞き入れた。


 すると部屋のドアがノックされ、リルルに似た女性が入ってきた。


「にゅっ!?体はもう大丈夫なの?

 あっ!え〜と……ミルルだよ!」


 部屋に入ってきては自分に指をさして自己紹介するミルル。


 リルルの妹。

 姉妹同じ髪型で、服装も同じ。

 ミルルは人間ではありえない綺麗なピンクの髪色だった。


 二人共顔は似ているけど髪色で見分けは簡単だな。

 こいつの"にゅっ"って口癖?アホなのか?


「二人は龍人族なんだろ?翼以外に人間と違うところがあったりするのか?」


 クロウはガイア以外の人外種と話すのが初めてなので興味深く特性を聞き始める。

 しかし、龍人族の祖先は体全てを変化させることが出来たようだが、古くから地球に住んでからか徐々に龍人族の血は薄まっていった。


 リルルとミルルの代では翼と八重歯程の牙しか出すことができなくなっていた。


 クロウはそれを聞いて二人に牙と翼を出してくれと頼むと普通に出してくれた。


 確かに翼と小さな牙が付いた可愛い女の子でしかないが、ただのコスプレとは思えないオーラが出ていた。


「かっこいいじゃん。

 なんか雰囲気だけで勝てそうにないわ(笑)」


「御先祖にガイア様を持つあなたが何を言ってるのよ」


 ガイアに様付けかよ。

 やっぱこの子達は大体のことは知ってるみてぇだな。


 そう思いながらクロウは興味本位にミルルの翼を触ろうとすると


「にゅわー!クロウ!それはセクハラだよ!だめだよ!?」


「何で!?翼が!?よく分からんなぁ……胸に顔埋めるのは良いのかよ」


 なぜかミルルは浴場でのことは何も気にしていない様子だった。


 しかしそれをリルルは初耳だったようで途端にクロウに飛びかかった。


「あんた!浴場でミルルの胸触ったの!?

 し、しかも……生で!?」


 クロウはベッドの上で馬乗りになられながら首を締められ問い詰められる。

 あれは事故だったと必死に弁解をするがリルルは聞く耳をもたない。


「ぐぅわぁぁ!オラ!聞けよ!転移魔法なんて初めて使ったから分からなくて風呂場に出ちまったの!

 しかも生って、風呂なんだから当たり前だろ!くっ……話しを聞け!!」


 クロウは一向にどこうとしないリルルの翼を掴んだ。


「っ!にゅぁぁん……」


 え?どうしたんだ?


 リルルは喘ぎながら全身の力が一気に抜けたように脱力し、クロウの胸に倒れ込んだ。


 ……ほう、そういうことか。


 クロウは翼が龍人族の性感帯と気付き、追い込むように再度リルルの翼に触れた。


 するとまた喘ぎながらクロウの衣服をぎゅっと掴み、体をうねらせる。


 なるほどね。翼の外側はそうでもないけど内側のこの薄皮がたまらんのか。

 もっとこうすれば――。


「にゅっ!にゅぅ……にゅわぁぁ……」


 クロウは一番感じる触り方のコツを瞬時に学び、リルルの反応を楽しんでいた。


「おらリルル!ここか!ここがたまらんのか!?」


 完全にリルルの反応にハマり、クロウはドSの変態となっていた。


「や……やめてぇ……ミルル……と……止めて」


「にゅー!クロウの変態!何回同じ事してるの!」


 ミルルはリルルを助けようとベッドへ上がり、クロウを止めに入った。


 しかし、()()()()に入ったクロウを簡単に止められるはずもなく、迂闊に近づいたミルルも翼を掴まれてしまった。


 右手にリルル、左手にミルル。


「にゅわ〜……クロウ……やめてぇ……にゅ〜」


「ダーハッハッハッ!!ほれほれ!にゅっにゅっ!なんやこれ!?楽しすぎる!!」


 変な所を触ってる訳じゃないのにヤラシイ事している感じがたまらん!

 何回同じ事……俺は前にもこんな事してたのか。


 ミルルが言ったことを気にかけるが、今はそれどころではなかった。


 両手に花ではなく、両手に羽。


 人間にはない人外種の特性にクロウは楽しむ。


 こいつ等……このまま《《果てる》》までやったろうか!


「ほーれほれほれほれ!もっと激しくに触ってやろうか!?

 ほれほれほれほれほれほ――」


「貴様……何をやっている?」


 いつの間にかベッドの前に立っていたガイア。

 いつから見ていたのだろうか、驚いたクロウは手を止めた。


「ハァ……ハァ……ぬっ!

 このっっバカー!!」


 リルルが瞬時に羽根を引っ込め起き上がり、クロウに強烈なビンタをかました。

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