雨の知らせ
外は雨が降っている。窓の外に霞んだ世界が広がっている
雨が地を削る音が聞こえる。いつぶりの大雨だろう、こんな日は
あの頃を思い出す。
「ご飯、準備しないと、、ね?」
孤独の空間に響く自分の声が、より自分を心細くする。
「、、、それにしても、今日はやけに暗いわ」
「いつもは"町の灯り"が見えるのに。停電でも起きたのかしら」
「まっ私には関係ない、、、か」
この世に負が生まれる理由、それを解消しない限り正は残れない
「、、、」
本当嘘っぱち、もっと良い名言を残して欲しかった
母さんのバカ
~数分前~
「変ね~停電するほどじゃないと思うだけどー」
「お父さんかえれる?」
「大丈夫よ、お父さんは帰ってくるわ」
町が停電して25分、未だに電力は回復しない。いくら大雨とは言うもののこれほど大規模な停電は初めてのことだった。
ブーブー
携帯が鳴っている。
「お父さんだー」
「もしもし、大丈夫ぶ?」
「*****だ!!」
は?
「*****だ!!***外*」
「外?」
そう聞こえた時だった。
ゴタゴっタゴツゴっ
玄関から何かが聞こえた。普段なら鍵はかけないのだけど
あら、鍵閉めたかしら?
ゴタゴタゴツゴゴキュキュキュキュジュエゴキュゴツゴゴタゴタキュキュジュエっゴオゴゴゴ
、、、、、、
その音が親子に沈黙を作らせる。意識して黙ったのではない。
無意識にその音に集中してしまっているのだ。
その音に法則はなく何度も繰り返される。その音は次第に大きくなるようだ。
「ちょっ!貴方何のつもり!扉壊すつもりなの?!いい加減にして!」
「お父さん悪い子!愛美がめっしてくる !」
愛美はそういうと玄関へ駆け出した。
「愛美!」
子供らしいと言えば子供らしいが、しかしあんな音まで立てて扉をおしているんだ、もし勢い良く入って来たら愛美けがをするかもしれない。
それに何で携帯越しなのかしら?
不安感を持ちながらも夫に再度注意をうながす。
「貴方、愛美が玄関行ったからもう無理に開けようとしないでよ。」
「**な!***かん***ま**な**せ!*」
「もう!いい加減にして!」
「"外に出るな!!"」
え?
「よし!電波が直った!紅葉!聞こえるか!外に出るな!
家中の鍵を掛けて二階の寝室で愛美と隠れるんだ!」
は?あまりの理解できない言葉に頭がまわらない。隠れろ?
なんで?それに外にいるのは、、、
!!!
夫じゃないなら誰!嫌な汗がでる。
そうよくよく考えれば夫が扉を押す必要がない。
だって"合鍵"持ってるじゃない、、、
「お父さん!窓こわしちゃめっ!」
愛美が玄関で怒っている。
愛美っ!
ガチャ
「お父さ」グチュチュチュチュツウユウチュチュチュチュチュユウツウッ、、、
それが紅葉が玄関から聞こえた音いや答えだった。
紅葉「あ、、ああ、ああああああ!!!!」
~
ザァザァーザァザァー
「今日は本当にあの時みたいな大雨ね。」
irizerです。
久しぶりにかきました。高校生大変すぎ笑た。
が理由でほとんど手付かずですが
頑張りますよ!