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星の下で  作者: ちびひめ
21/29

カズト

「どうしたのさ、翔くん」

明るく笑うレンに私は困惑した。

「早く身体に戻らないと……」

「うーん、戻る気にならない……」

「それより、秘密基地いこうぜ!道案内しろよ!」

私はふぅ、とため息をつくと

「仕方ないか。」

と言い、とりあえず案内することにした。


秘密基地は、そのままの姿でそこにあった。マジックで殴り書きした

「熊本ファイヤーズ」

という文字も、今書かれたばかりのような新鮮さだった。

レンが口にした。

「熊本ファイヤーズ、集めようぜ」

「え……でも、今はみんな違う学校に行ってて――」

時間が合わないよ、と言おうとする私の言葉を遮ってレンは言った。

「みんなが集まったら、俺が何をしたいかわかる気がするんだ。」

その言葉に、私は思わず言葉を飲み込んだ。

「なにをしたいかわかったら……レンはどぎゃんなっちまうの?」

「それは俺にもわからない。でも、今より一歩進み出せる気がするんだ。」

「……わかった。みんなを集めよう。」

私はしぶしぶ納得して、まずカズトの家へ電話を入れた。

カズトは塾に行っていて帰りは10時を過ぎるという。その頃にまたかけ直します、と言って電話を切った。

「カズト、どうだった?」

わくわくした面持ちで聞いてくるレン。

「塾だから、また夜に電話するわ。」

「それにしても、それ、電話なんだな。」

と携帯をまじまじと見てくるレン。

そういや、私らが小学校の頃はこんな電話が存在するようになるなんて、どら○モンの世界でも思い付きはしなかっただろう。前世の私がみたら卒倒しそうな代物である。

しばらくレンに携帯を貸してやる。ゲームもできるってことで横で懸命にゲームをするレン。

私らが小さい時にはゲームボーイはあったが、カラーではなかった。故に余計にレンの気を引いたのだろう。


しばらくして、私はレンから携帯を取り上げる。

電池容量がきになったからだ。

電池は50%を切ったところだった。

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