【9日目】プロットと箱書き
こんばんは。
今日は朝から雨だったみたいですね。
僕もふらっと家の周りを歩いていたんですけど、みんな傘をさしていて、
あっ、雨降ってるんだって気づきました。
三連休の初日だというのに、残念ですよね。
さて。小説の進捗ですが……
とりあえず――なんとか、プロットがクライマックス直前まで固まりました。
今回は、一昨日の記事にも書きましたが、
三幕構成で組んでいます。
どうせなら、シーンもちゃんと作りこみたくて、箱書きも作成していました。
※箱書きというのは、映画やドラマの脚本をよく書かれる方なら、ご存知かもしれません。
簡単に言うと、
プロット:ストーリー全体の流れを決めるもの
箱書き:シーンごとの流れを決めるもの
って感じで、役割がちょっと違います。
ぶっちゃけ僕、毎回これを作ろうと意気込むんですが、
箱書きって書き込むことが多いので、いざ本文を書いてプロットから脱線すると、
書き直し量が多くなっちゃって、途中から使わなくなる……みたいなことが頻繁にあります。
でも、作っておくと便利なんですよね。
「連続して雨が続いてるな」
「ずっと家の中にいて、背景が動いてないな」
「動→動→動 とアクションばかりだな」
と、俯瞰しやすくなるメリットがあります。
このシーンは一体なんのために書くんだ? って整理にも役立ちます。
箱書きの詳細な書き方は、創作解説サイトさんにお任せしますが、
大箱→中箱→小箱 と、段階を踏んで作っていくのが基本だと思います。
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例:恋愛小説の箱書き
大箱
・第二幕前半:2人の距離が縮まっていく
中箱
・3章:ヒロインと2人きりで話をする
小箱
・5節:ヒロインと一緒に、雨の中を帰宅
場所/路地 時間/夕方 天気/雨
目的/2人の距離を縮める
起承転結/
・主人公がヒロインを見かけ、声をかけて一緒に帰ることに。
・ぎこちないが、楽しく会話をする。
・主人公がヒロインに好意をほのめかす。
・ヒロインは答えを保留にし、去っていく。
対立/主人公「もっと仲良くなりたい」vsヒロイン「自分の気持ちに戸惑う」
起伏/楽しい会話から、ヒロインの気持ちがわからずモヤモヤして不穏に。
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※前にも書きましたが、これはあくまで、僕個人の創作論です。
上記を見て頂いてもわかるように、小箱ってどんどん細分化されていくので、
数も多くなっていくんです。
なので、僕……小箱、つくるの諦めました(白目)
理由ですが、時間がなさすぎました。
最初は、「いつもより緻密なプロットを組むぞ」と意気込んでたんです。
キャラの感情線もシーンの配置も、徹底的に論理立てて構成するつもりでした。
でも、やっぱり無理でした。
このタイトなスケジュールの中で細部まで詰めてたら、
肝心の締め切りに間に合わない。
それじゃ本末転倒じゃないかと……ようやく割り切れました。
だから今回は、「書きながら細部を詰めていくスタイル」で行きます。
見切り発車かもしれませんが、走りながら整える力も、
創作者には必要なスキルだと思うので。
とはいえ、中箱まではしっかり組めたので、個人的にはかなり手応えあります。
主人公の内面も、前作以上に掘り下げられそうな予感がしてるし、
ヒロインが……まあ……可愛すぎて。
完全に僕の理想と願望を詰め込みました。
ラフセリフを書いてるときとか、
「……これ絶対いいシーンになるわ」って、勝手に顔がにやけちゃったり。
好きなシーンを思い描くだけでテンション上がるし、
ヒロインのセリフひとつで楽しくなる。
「ああ、自分ってこういうのが好きなんだな」って再確認できます。
創作って、やっぱり自分の気持ちに正直じゃないと続かないですね。
「書かなきゃ」より、「書きたい」が勝ってるときのほうが、筆が圧倒的に乗る。
というわけで、明日にはプロットの最終チェックをして、
明後日から初稿に入る予定です。
……とか言いながら、朝になって急に「これでいいんだっけ」って
不安になるのがいつもの流れだったり。
よかったら、皆さんのプロットの作り方も教えてくださいね。
それでは、また明日!