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はじめての「死」闘

 あhsjりfjshうぃりxbsがうwjづsじゃbjうdjsbwべうdjなんうぃdkfkごちqkqmqbfjんd+づdn……。


 hしえいりfhwbwbkろふfっべjdkdjdっじぇlwlsjdhdjdjrbfぇいうぃあbdbdbづふdj……。


 思考がまとまらない。

 理性が完全に消し飛び、本能のみで動く。

 前側の脳を失った人間の挙動というのは、こういうものか。

 いや、普通は脳の前部分など失ったら、ただちに白目を剥いて絶命するのだろうから、これは例外中の例外なのだろうが……。


 そんなことを考えることができたのは、クマにかじり取られたデコの辺りが再生してきたから……。

 シュワシュワと、泡へ包まれるようにして……。

 欠損した肉体が、生えてきたのである。


 その間、理性のタガが食われた肉体は、反射的な行動をしていた。

 力いっぱい……クマの左目へ右の親指を突き刺したのである。

 が、よかったのはそれだけだな。

 その突き刺した指っつーか右腕は、半ばからもげてその辺に転がっていた。


 そして、視界は右に揺れて左に揺れて、という形でまったく落ち着いていない。

 猛烈な勢いで体の血が頭に上ってきて、またも理性が消し飛びそうになる。

 ただ、それより先に地面へ叩きつけられた頭蓋が割れて、中身jでぇいjるそqぇjふうでぇhwkしdじぇjrjdjdjk……。




--




「レッスンフォー。

 不死身でも、モノを考えるのには脳が必要不可欠。

 再生するまでの間、まともな思考力を働かせることはできないので、基本的に頭部への攻撃は避けろ」


 ようやく頭部の再生が終わったところで、ユルナがそんな言葉を投げかけてきた。

 さっきまでの状況は……。

 そう、左目を傷つけられて怒り狂ったクマが、俺の足首にかじりつき、恐るべき力で振り回したのだ。

 そうすると、俺の体は、洞窟内の至る所へ叩きつけられるわけで……。

 衝撃により、腕がもげるわ頭が割れるわと、えらいことになっていたのである。


 で、今はどうなっているのか?

 完全に俺を仕留めたと確信したクマ野郎が、ジュクジュクと腹にかじりついているところだった。

 のみならず、内臓をすすり込んでいた。ホルモン好きっすね。


 そうされている最中も、体中にシュワシュワとむず痒い感覚。

 同時に、動かせる箇所が増えていく。

 例えば、もげていたはずの右腕。

 これは、おそらく頭部が再生した時と同様に、もげ落ちた先で消滅し、再び生え出していた。


 それにしても、痛みは遮断されるというのに、他の感覚がそのままだというのは、なんとも便利なものだ。

 もし、触覚まで失われていたら、再生した右手が取り落とした短剣へ触れていることにも、気づけないなまでいただろう。

 これを握り締めることも、できないでいただろう。


「――っ!」


 俺の内臓肉を貪ることへ夢中のクマ公……。

 こいつの傷ついた左目に、短剣を突き立てた。


「――ギャンッ!?」


 すると、思っていたよりはちょっと可愛らしい悲鳴。

 素手では、傷つけるのがやっとだったが……。

 さすがに、得物を叩き込んでやれば、これも潰れる。

 左眼球に刃を突き立てられたクマが、苦悶の雄叫びを上げた。


 へっ……!

 くたばりやがれ! クソ野郎!


 と、思ったところでクマパンチを叩き込まれ、ブチュリ……と、俺の顔っつーか頭部が潰りrhsじぇjづsjbるdじゃっbりfjwjrl……。




--




「狩りのレッスン初級編。

 クマは強い。

 人間の力では、皮や肉を貫くことは難しい。

 お主がやったように目を狙えば痛打となるが、他の生物を相手にした時と異なり、脳にまで達させることは、やはり困難だろう」


 クマさんにガジガジされる俺へ向け、ユルナがそんなことを言い放つ。

 そういや、こいつ、なんで襲われないんだろう……?


 そんな疑問が生まれたものの、同時に、どうやれば勝てるのか……。

 この状況は、どうすれば打開できるのか……。

 その糸口が、見い出だせていた。


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