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24 掃除屋の話24
会話を終えたとたん、重い疲労感に襲われた。とりあえず、部屋の窓や扉の施錠を確認し、窓越しに人がいないかを確かめた。
眠気が強かった。この部屋で休むことに躊躇いがあったが、どこかに行く当てはない。仕方なく横になるとすぐに眠りに落ちた。
窓の向こうのあの部屋、美しい顔をした人の顔が見える。
悲し気な笑顔。
あの人の横に誰かがいた。
耳元に口を寄せて、何かを伝えている。
美しい人は、悲しげな顔になり、ゆっくり首を振る。拒絶したのだ。
横にいた誰かは、あの人から離れて距離を置く。
すぐに、数人が部屋に侵入して、あの人を取り囲む。
侵入者の伸ばした腕に銃が見える。
部屋の中で何度も光が見えた。宙に舞った人の影が、床に落ちて動きを止める。
倒れた人の目は、私をじっと見つめていた。
そこで夢から覚める。
いやな寝覚めだった。




