22 掃除屋の話22
それから、二人の生活を少しずつ改めさせた。
外出の機会を増やし、教育も受けさせた。定期的に医者に見せ、心の状態を整えるようにした。加えて、引き離した母親の状態も報告させ、必要な治療を受けるように援助を続けた。
自分でも、慌ててこれまでの借金を返し始めたような有様だと感じたが、躊躇はなかった。やらないよりはましだと思ったからだ。
母親に会わせたことが良かったのか、二人は、はた目には普通の若者に見えてきた。
だが、そんな時に、孫を狙っている奴がいると情報がもたらされた。
俺は急遽、護衛を増やした。急いでいたため身元確認がおそろかになり、増やした護衛の中に、外部の人間が混じっていた。結果から考えると、そのために情報を流したのだろう。奴らは護衛を装って内部に侵入し、双子のうちの一人を拉致した。
残された双子は、部屋の隅で震えていた。
あの日に戻ってしまったようだった。
すぐに、孫の体の一部が送られてきた。
検査でも孫のものと確認された。
俺は全力を尽くして探させ、生きて連れて帰るよう厳命した。
しかし、内心で手遅れの場合を考え、ルール破りと思ったが、掃除屋に確認を依頼した。
その中に、孫と護衛らしき死体の掃除の記録があった。残された特徴を聞き、俺は孫の一人だと確信した。ただ気になることがあった。「遺伝子のかけらまで残さないように」という依頼内容が。俺は掃除屋の元締めに依頼し、孫と思われる遺体の痕跡から検査を行った。
その結果は、別人のものだった。
「これは一体どういうことだと思う」
「つまり、私があの日袋に入れた人は」
「俺の孫ではなかったのだ」




