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魔王に婿入り!?  作者: 虚幌須
四章 サバイバルゲームと忍び寄る影
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一騎打ち。時々七賢者

「敵機動兵器目視。射程内まであと少し」

城門前の砲台を敵機動兵器に向ける。砲台の弾は純粋な魔力の塊。この国の砲弾だ。

「射程内に入りました。ベルゼー隊長」

「うむ、一斉射撃!!」

5つの砲台が撃ち出す。機動兵器はそのまま直進してくる。2つは外れたが、3つ直撃する。だが、依然と機動兵器は進んでくる。

「馬鹿な!」

驚くのは無理もない。以前の戦争ではその砲台で敵機動兵器を撃退してきたのだから。だが、今回の機動兵器は無傷だ。

「くそ、魔力の続く限り撃て!」

その後も撃つが歯が立たない。機動兵器は右腕をあげる。右腕の上側に銃口が見える。

「まずい、全員退避!!」

間に合わない、そう思ったベルゼー。だが、ベルゼー達が退避しようとした時だった。銃声が響く。高速で放たれた弾丸は機動兵器の右肩に当たる。一瞬だが、動きが止まる。ベルゼー達は砲台から離れる。右腕の銃口を砲台に向ける。銃口からマズルフラッシュが強く光る。銃声が響き、この国にはない実弾が物に当たる金属音が鳴り響く。5つの砲台を破壊して、城門を左腕の火炎放射器で燃やして、城内に侵入する。一発の銃弾のおかげで人的被害は最小で抑えられた。だが、

「こちらベルゼー。負傷者数名、城門・・・守りきれませんでした」

ベルゼーは報告を終えるとその場に倒れてしまった。





光は考える。彼女に勝つ方法を。考えがまとまり、柱から出てくる。光は両手を上げていた。

「・・・どういうつもりかしら。私はあなたと戦いたいのよ。降参なんて許さないんだから。あなたを倒して、私のものにするんだから」

銃口は頭を狙ってる。だが、引き金にかかってる指に力は入っていないようだ。

「怖い事言うな・・・。まぁいいや。ここは一つ『決闘』としゃれ込まないか?」

光は銃口をアリスに向ける。

「いいわね。そういうのも」

アリスは銃口を下ろす。光もおろしてお互い背中を向ける。

「お互い5歩歩いたら振り向くって言うのでどうだ」

「それでいいわ。私からはじめるわね。1」

お互いに1歩踏み出す。わずかだが距離が離れる。

「2」

お互い更に1歩踏み出す。少し距離が離れる。

「3」

お互い更に1歩踏み出す。更に距離が離れる。光の手に汗がにじんでくる。

「4」

お互い更に1歩踏み出す。お互いの手が人に当たるくらいの距離になった。

「私さ、こう思ってるんだ」

「なんだ?」

いきなりしゃべりだしたアリス。光はそれに耳を傾ける。

「あなたをどんな形でもいいから私のものにしたい。それくらいあなたが好きよ」

「・・・そうか。だが、そういうことは俺に勝ってから言ってくれ」

「そうね。じゃあ、言うわね。5」

お互いが同じタイミングで振り向く。勝負は一瞬。光の銃口はアリスの頭を、アリスの銃口は光の頭を狙っている。引き金にかかってる指に力を入れる。







「敵機動兵器、城内に侵入。被害拡大中です」

斥候の兵士が魔王に連絡を入れる。

「くそ・・・。城の被害は考えるな。また直せばいい。負傷者は?」

「現在死者は0です。負傷者は確実に増えています」

被害が広がる中死者が0なのは奇跡に近い。

「避難状況は?」

「城内の非戦闘員は非難完了。国民のほとんどが避難完了できてます。ですが、市街地の被害の報告はベルセルクの被害しか受けていません」

「そうか、とんだ実践訓練だ・・・」

めったに座らない玉座に座って上を見上げて呟く魔王であった。






城の上に一人の金髪の男と、4人くらいの男が立っていた。うち二人は双眼鏡を構えている。デウスは巨大なガンドを構えている。ライフルよりも長く、銃口は上下に二股に分かれている。その周りには紫電が走っている。

「さ、寒ぅ・・・」

「冷えるぞ、こりゃ・・・」

「おい、気を引き締めるぞ。近づいてきてるぞ」

双眼鏡を構えた男が見たものは、一体の機動兵器。

「やっと来たか。ベルゼーの旦那も引退時か?」

「デウス殿、射程内に入りました。いつでもいけますよ」

ガンドに魔力を注ぎ込む。デウスの魔力が電気に変わり、ガンドにチャージされていく。

「どこを狙えばいい?」

デウスが双眼鏡を構えている男に話しかける。

「左腕に火炎放射器が、さっきの戦闘でわかったことですけど、右腕に機銃が付いています」

「なら、右腕だな。胴だと中の人を殺しかねない。人を殺したくないからな」

狙いを右腕に絞り、魔力を巨大なガンドに送り続ける。

「チャージ完了。発射!!」

ガンドの後部からプラズマが発生する。弾丸は非伝導体。技術班が開発したデウス専用のレールガンだ。弾丸はすさまじい速さで目標に当たる。着弾と同時に機動兵器の右腕が後ろに跳ねる。デウスは今度こそ破壊したと思った。だが、装甲を少し削っただけで、それ以外は無傷だ。

「なんて硬さだ・・・」

「デウス殿・・・」

「失敗だ。二回目のチャージは間に合わない。だが、みすみすと逃がすのも癪だ」

「それでは」

他の四人がうれしそうな声を出す。

「ああ、追うぞ」

「「「「了解」」」」

レールガンを二人に預けて城内に入るデウス。





「デウス班、レールガンを用いるも失敗。機動兵器城の中に入りました」

あちこちからの報告を聞いて頭を抱える魔王。

「圧倒的過ぎる・・・」

「魔王様、サターヌ班から連絡が来てます」

『こちらサターヌ。ベルセルクを2体ほどお貸しいただけませんか?』

「策はあるのか?」

『魔晶装具での接近戦をやってみたいと思います』

「無茶だ」

『無茶でも何でも、このままだと被害が増えます』

「・・・。わかった。ベルセルク3体開放準備だ。開放出来次第サターヌのところに向かわせろ。サターヌ、一人では無理だ。マーモンと連携するんだ」

「は、はい」

サターヌの作戦とは・・・。そして、光とアリスの決着は・・・。まて、次回

なんだかグダグダしてきた気がします。評価や感想を待ってます

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