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魔王に婿入り!?  作者: 虚幌須
四章 サバイバルゲームと忍び寄る影
18/34

スコープの中の戦争

今回サブタイトルが適当な理由は思いつかなかっただけです。どうせ、センス無いですよ~だ

「さて、後半の解説をしていきましょうか。引き続き、メイド長の」

「メフィスと」

「魔王プルーガがお送りします」

観客席に歓声が上がる。

「さて、誰の戦いから見ていこうか、メフィス」

「う~ん、あの人とアリスちゃんの戦いも気になるけど、ヒカルちゃんも気になるのよね・・・」

「それでは、ダークホースヒカル君から見ていきましょう」





光サイド

「だめだ、やられる」

そう思い目をつむる。銃声が聞こえる。体に衝撃が走る。と思われたがいつまで経ってもこない。目を開ける。レヴィの姿が居ない。周りはきょろきょろと辺りを見回す。

「な、なんだ」

「ス、スナイパーか・・・ぐわっ」

また一人消えていく。どさくさに紛れて兵士の頭を撃つ。そして一人消える。光は走り出す。誰だかわからないが、この機を逃すわけにはいかない。おそらくスナイパーは高いところに居るはずだ。外を見る。高い時計台がある。おそらくあそこから狙ったのだろう。後ろをちらりと見てみる。囲んでいたベールやサターヌが追いかけてきている。

「シールドを消耗しているからどこかで休んで回復しないと・・・」

迷路のような城内を走る。あちこちでの戦闘で半数以上がリタイアしているのだろう。誰かに見つかることなく隠れることができた。

「あの時計台までは遮蔽物が無い。どうやって行くべきか・・・」

腕のシールド発生装置を見る。完全回復まで3分。





解説席サイド

「いや~、無事ピンチを切り抜けましたね、ヒカル君。さて、次は誰を見ますか、メフィスさん」

「もちろん、アリスちゃんとあの人の戦いですね」

「それでは、見てみますか。どっちが勝っても恨みっこ無しだ」




アリスサイド

ベルゼーを追いかける。不意を付くなら一撃でしとめなければいけなかった。ベルゼーは角を曲がる。

「逃がさないわ」

アリスも角を曲がる。ふと目に入ったのはガンドを構えたベルゼーだ。銃口はアリスの頭を狙ってる。

「甘いな」

とっさにしゃがみ、よける。後少しでも反応が遅ければリタイアだっただろう。

「さすが・・・ね。でも、若い世代を舐めないでよね」

三発発砲する。一発は胴にあたり、他は外れる。

「まだまだ狙いが甘いぞ、お嬢さん」

銃声が二つ。ベルゼーの撃った弾がアリスに当たる。

「くっ・・・」

「逃がさんぞ」

アリスは走り出す。さっきまで隠れていた部屋に飛び込む。

「さすがね。一筋縄ではいかない・・・」

実戦経験の有無でここまで差が出るとは思わなかったアリス。だが、負けるわけにはいかない。それはベルゼーも同じだった。家族のために・・・。笑顔の息子と妻のために戦う。

「その部屋だな」

扉を開ける音がする。ベルゼーが部屋に飛び込む。アリスはと言うと、ガンドをベルゼーの足元に投げ捨てる。その音に反応して一瞬アリスから注意をそらす。その一瞬をついてアリスはベルゼーに突進をかける。

「ぐぉ」

不意を突かれたベルゼーは仰向けに倒れる。手に持っていたガンドも離してしまう。

「これで・・・、終わりにするわ」

アリスの手に持っているのはベルゼーが持っていたはずのガンドだ。

「ここまでやるとはな・・・。先に行かせてもらうとしよう」

銃声が一発部屋に鳴り響く。ベルゼーの姿はない。

「あなたも・・・。とても強かった」

アリスは呼吸を整えて部屋から出る。ふと時計台を見る。何かが光る。まずい・・・。とっさに部屋に入る。アリスの頭があったであろう場所に銃痕が出来る。

「やってくれるわね・・・。漁夫の利をたくらむものの末路を教えてあげようかしら」

アリスは時計台に向かって走り出す。




解説席サイド

「いや~、惜しかった。流石ベルゼーと言うところか」

「そうですね~。あの人はよくがんばったと思います」

解説席に一人の男が現れる。スキンヘッドの巨漢ベルゼーだ。

「お嬢さんはずいぶん成長されましたな」

笑いながら現れたベルゼーは負けたことも気にせずアリスを評価する。

「あら、お帰りなさい。あなた」

「うむ。すまない、負けてしまった・・・」

少し落ち込むように話すベルゼー。「よくやったぞ」「流石、歴戦の猛者」ベルゼーを讃える歓声が惜しみなく送られる。

「みんな、ありがとう」

「それに、別の機会に休みをとってもいいじゃないですか」

「ああ、そうだな。そうしようか」

「あぁ~、いい雰囲気のところ申し訳ない。そろそろ他のメンバーの戦いを見てみたいと思います・・・・。って聞いちゃいないよ、あの二人。いちゃつきやがって」





デウスサイド

「アリス、覚悟しろ!!」

スコープの中に写る一人の女の子の頭を狙う。だが、彼女はとっさにさっきまでいた部屋に入る。銃弾は扉に当たり、目標には当たらなかった。

「くっ、ばれたか・・・」

場所を移動するために時計台の上階に移動する。少しでも距離を稼ぐためである。狙撃ポイントに着くとスコープを覗く。光が時計台に向かって走っている。

「あいつ・・・。場所がばれたか。なら、ここでリタイアになってもらう」

光の頭をスコープの中心に捉える。

「終わりだ」

銃声が響く。光の頭に当たる。衝撃で後ろに倒れる。

「さて、後はアリスぐらいか・・・」

スコープから目を離そうとするが、異変に気づく。頭を撃ち抜いた光が起き上がりこっちに向かって走り出してる。

「な、なんだと・・・」

もう一度狙うが、弾切れだ。回復まで数分かかる。その数分のうちに光は時計台に上ってくる。

「くそ、階段の踊り場で構えて、今度こそ終わりだ」

「終わりなのは、あなたよデウス」

スコープの中ばかり見ていたため後ろに立っていた人物に気づくことが出来なかった。頭を撃たれる。目の前が暗転し、景色が時計台から大広間に変わる。

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