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魔王に婿入り!?  作者: 虚幌須
四章 サバイバルゲームと忍び寄る影
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魔王の思いつき

魔王の朝は早い。どのくらい早いと言えば、七賢者の誰よりも早く、メイドたちよりも遅い。魔王はふと思いつく。

「今日は何して遊ぶか・・・」

魔王の頭の中では遊ぶことしか考えていなかった。窓を開けて外を見る。落雷と吹雪。

「決まりだ。今日は---」








「「「「「「「「「城内サバイバルゲーム大会!!」」」」」」」」」

七賢者+α&βが同時に叫ぶ。

「また無茶なことを」

「準備はどうするんだ?」

「面白そうね」

「・・・」

「楽しみだわ」

「よっしゃぁ!」

「無茶振りよね」

「お父様・・・」

「なんじゃそりゃ・・・」

9人9様の意見が飛び交う。

「うむ、今朝思いついた。それに、訓練もかねてだ。戦争は起こることはないだろうが、万が一攻められて何も出来ないでは、家族や守りたい人を守ることも出来ない」

「確かに・・・。実戦経験がある人物は少ない」

ベルゼーが納得顔をする。

「それじゃあ、魔王軍直属の兵士全員参加か?全部で2000人くらいいるんですぜ?」

デウスが疑問を残す。

「意外と兵士居るんだな」

光が人数に驚く。

「あら、ここの城に住んでるのは30人足らずだけど、兵士を含めたりしたら2500人くらいは城の敷地内に住んでるのよ」

アリスが解説する。

「ベルサイユ宮殿を思い浮かべてくれれば、いいと思うぞ」

マーモンが光に助言する。

「そうなのか・・・。ってなんでベルサイユ宮殿なんか知ってんだ?」

「そんなのご都合主義だからよ」

レヴィが冷たく言う。

「作者もネタがなくなったのかな・・・」

「・・・」

ルーシーとベールが作者を非難し始める。

「ちなみに、30人のうちの七賢者以外は全部メイドよ」

サターヌが蛇足を言う。

「ところで・・・。今は朝食中なんだけど、いかがかしら、皆さん・・・」

メフィスのデビルスマイルが大広間を凍らせる。そう、朝食時の会話である。

「あぁ・・・、すまない」

黙々と静かに食事を始める七賢者+α&βである。





朝食を終えて、七賢者+α&βと魔王が大広間で会議を始める。

「さて、朝食を食べて落ち着いたところでルールを説明しようか。まず、参加人数は30人と考えている。七賢者とアリスとヒカル君は強制参加だ」

「強制参加かよ・・・」

うなだれる光をよそに、解説を続ける魔王。

ガンドは訓練用のを使用する。マーモン、どのくらいある?」

マーモンの方に向く。

「種類を選ばなければ300はあるはずです」

「自動魔力供給機構のガンドは?」

「100ですね。種類はいろいろありますが・・・」

「よし。あと、魔力シールド発生装置と避難装置は?」

「さぁ、数はわかりませんが30個はあります」

「わかった。さて、ルールは簡単だ」

一息つく魔王。

ガンドで相手を避難装置を発動させれば勝ち。自分の非難装置が発動した時点でリタイア。最後まで生き残れば勝者というわけだ」

「商品はあるのかしら、お父様」

アリスは手を上げながら質問する。

「うむ、勝者の願いを一つ魔王権限でかなえようではないか」

ずいぶん太っ腹な発言をする。

「判定は頭は1発でリタイア。それ以外の部位は5発までだ。ただし、シールドの強弱をいじって防御するのもありだ」

「どういう意味ですか、魔王様」

ルーシーが具体的な説明を要求する。

「例えば、頭は1発でリタイアだが、シールドの強弱をいじって頭を頑丈にすることもできる。ただし、シールドが耐えれるのは1発だけだ。2発目はリタイア。その後もとの設定に戻してもシールドの耐久は全て1発になるので注意してくれ。なお、シールドは大気中の魔力を取り込んである程度は回復する。ガンドも同じだ。3分で1発回復するように設定してくれ」

「了解」

サターヌがうなずく。

「なお、違反行為は厳重に取り締まる」

「ハイ質問」

手を上げる光。

「ハイどうぞ」

「違反行為とはどういうことですか」

「徒党の結成、魔晶装具の使用、訓練用のガンド以外の使用だ。きちんと守ってくれよ」




(優勝してヒカルと・・・ムフフ)

(ルーシーとキャッキャウフフしたいわ~)

(元の世界に返れるように頼んでみるか・・・)

(有給を一週間くらいとれればいいな・・・家族で旅行も悪くないな)

(・・・ウフフ)

(やっぱ、研究の予算UPだな)

(おいしいお菓子とか食べ放題がいいな~)

(願いはないけど、負けるのは癪よね・・・)

(ギャルのパンティもくれるのかな)

9人9様の欲望が渦巻く中サバイバルゲームは始まるのだった。


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