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overtime

作者: 招かれ猫

 ふと思いたった感じを走り書きして見ました!

 10分かからず読めるので気軽に見てください!


 現代のネット社会に悩み自ら命を投げ出した女の子死んだと思っていたら時代を超えていた!?

 そこで出会った偉人とのひと時の時間、何を思い感じるのか...。

 気楽に見てください!

        overtime


 思い通りに描いた事目を瞑れば叶うけど

そんなに優しい世界なら私はここにいない

だろう。

 下を見れば人が米粒に見える程の高さ、不思議と風は吹いてない。

 25階建てのマンションの屋上にいる。

 明日なんてどうでもいい、そう感じ始めて今に至るまで早かった気がする。

 人が10人集まれば10通りの考え方があるように同じ思いに出会える確率なんて小さな奇跡に近い、私は嫌な事は嫌とハッキリ言いたいし自分の気持ちを正直に伝えたい、それを呟き続けた結果見えない刃が刺さる。

 どうって事ないしスルーしてしまえばいい事今まで通りやり過ごせばいい...

 この積み重ねで人は簡単に壊れる。

 誰かに分かってもらえて満足する人、言いたい事ぶちまけてそれだけで満足する人、逆に批難されそれを感じることで満足する人、人間とは面白い生き物だと感じる。

 

 面白いとか思いながら今ここにいる。

 なんの感情もなく最悪な自分勝手、あと数分後には家族に多大な迷惑をかける事だろう...

       ごめんなさい。


両手を広げ飛び出した、あとは落ちるだけだ風が体をすり抜けていくあと少し...あと少し...

地面が近くなってるのを確認してまた目を閉じよう...。

 突然光が目に飛び込んでくる!

 あれ眩しい!?死に際ってこんな感じなのか...ん?あれ?まだ落ちてる?さすがにもう地面にぶつかってもおかしくないはず!


 光が景色を覆い、真っ白な空間に入って行く。

 あ〜もう死んだんだ、だから真っ白で何も感じないんだ...

 また目を閉じた...


あっっつい!!

 あれ?たしか飛び降りて真っ白な光に覆われて死んだ?はずよね?はぁ!地獄!そっか自分で自分を殺したんだから当然だと...っにしても熱い!ははっそんなもんよね、死にましたーはぁー良かったーてな具合にはならないよね、ここで罪を噛み締めなさいって事ね、はい分かりましたと。

 目の前に広がる場所に暫く目をやると何か道場の様な広く木目の壁に囲まれた場所!

 辺りは炎炎と燃え盛っている。

 その中央に見間違いなければ人の姿が!


 はぁ〜地獄の門番的な人だろうか?白い着物で正座してる後ろ姿だけど、なんだろう道場見たいだし何か死後の試練みたいな事でしょうか?

 熱いなぁ〜あの人平気なのかな?まぁ〜門番だろうし大丈夫かっ、は〜話し掛けてみようかな...

 「すいませーんあのここはどこでしょうか?地獄の方ですか?」

 その人はゆっくりと首を私の方後方へと向けてきた!

 「ほぉう、まだ生きていた者がおったか!おぬしも不運な事やの〜この世の終わりで中々逝けんとは、はぁ〜はっはっは!どうじゃ暫し話しでもするか、んう?」

 なんと驚いた事にその人は丁髷!?正座のまま体だけ正面顔をこちらに向けて話し掛けてきた!

 「あは〜すいません、まだ死んだばかりでここの事全く分からないのですが、地獄の方ですか?」

 「は〜はっは、うぬは可笑しい事を申すなぁー我が冥土の者とか、はぁ〜天晴れやのぉ〜」

 小声で以下の様に考える。

 「うわぁ〜なんか昔の武士みたいな事言ってるよ〜まー死んでるし流れに乗っておくかな、ははっ」

 「地獄がこんな場所だなんて思わなかったですーしかし燃えてますね、熱さ感じるとはおもいませんでした!」

 人と話をする事自体久々だったのもあって普通の事言ってるなーははっ...

 「何を申す、うぬは逃げ遅れたのではないのか?もうここは兵火に打たれもう逃れる事は不可能ぞ!」

 「へっ??地獄じゃないんですか?私は確かにマンションの屋上から飛んで死んだはずなんですが!?」

 「マン?うぬの言っている事が分からんがここは本能寺!光秀にまんまとやられたわ愉快よのうはぁ〜はっは」

 「付きの者まで巻き込んでしまい悔やむ言葉しか送れん...」

 辺りは炎々と燃え盛る中確かに数名倒れている人が見える

 ここで疑問が浮かぶ、確かに飛び降りて死のうと落下し近ずく地面を見ていたはず...と。

 「本能寺?光秀!?」

 その名は日本人なら誰もが一度は耳にするであろう聞き覚えのある場所と名前...そして今のこの状況...

 「あの〜すいませんここはあの世ですよね?」

 「ワシはもう逝ったか可笑しな事を申すな其方は、だがまだ小刃は我の前に鞘の中でまだかと待ちぼうけとるがな」

 「ちょっと待って」

 下手ではあるけれどほっぺを強く摘んでみた。

 「痛い...そもそも熱いしなんで私はこんな歴史的な場所にいるの?」

 「う〜ぬ先ほどからワケの分からぬ事を幾度も言っているが我の見知らぬ格好をしておるし其方の顔も知らぬな〜」

 恐る恐る確かめる為に聞いてみた。

 「あの〜もしかして織田信長さまですか?」

 「ほぉ〜いかにもやはり使いの者であったか、誰に支えておった?勝家か?」

 「いえ、誰の使いでもありません!貴方の先の未来で死んだ者です!」

 「未来?どこの国じゃ?聞いた事のない所やの〜外の国か?」

 「未来って言うのは2020年です!貴方のずーっと後の日本です!そこで私は死にました」

 「2020!面白い事を申すそれに我はまだ生きておる!事切る前に其方に気づいた!」

 生きてるか〜死んでる事に気づいてないパターンなのかな?どうせ死んでるし乗っかって見ようかな...

 「ははぁ〜まさか時の偉人に会えるとは思いませんでした!宜しくお願いします!」

 よっよっ宜しくとか言っちゃった。

 「うむ面白い、興味がわいた!少し話しをしてみるかの」

 あら〜わいちゃた、ははっ。

 「して、先の日本と申したがどれほど先じゃ?」

 「はい、え〜と500年位ですかね?たしか安土桃山時代でしたよね?」

 「おおっそうじゃ!天正を迎え10年1582年!む、やはり其方安土の者よな?我をからかっておるわ!っはっは」

 いや〜もうそれでいいかな〜あはは。

 「あっそうだ!これ!」

 今更だが私は17才一様女子校生である、制服のまま飛び降りたのだ。

 ブレザーの胸ポケからスマホを取りだして前に突き出す様に見せる!

 「これは離れた人と話しが出来る機会です!」

 あれ?普通にスマホあったは、もはや体の一分と言えるアイテムだろう。

 あれかな、棺に思い出の品とか入れてくれる感覚で近くにあった物は持って行けるのか?嫌々まさか、でもあるし...ま〜いっか?

 「離れた者と話しが出来るとな!実しやか意味が分からぬが見た事のない物よの!見せてみよ!

 「はーい、じゃ〜ついでに」カシャッ!

 「何と音がしたぞ!」

 「写真と言うものですほら!」

 スマホ画面に信長の驚いた顔があった。

 同時に目の前の信長も驚いている顔をしている。

 うはぁ〜何かあの世でも面白いかも!

 「其方いつの間に絵を綴った!?なんと天晴れじゃ!鏡に写した様でわないか!」

 ぐっぐぅぐ楽しい!笑っちゃいそう!

 「こんな事も出来ます!」

 音楽をかけてみた!

 「ややっなんぞ!?誰がおるのか!?」

 信長は座ったまま辺りをキョロキョロと見渡した。

 「先の日本の音楽です!この機械から音をだしてます!」

 「誰かが龍笛を吹いたのかと驚いたぞ!どのようなカラクリじゃ?」

 りゅうてき?分からない、スルーしよう。

 「カラクリは...分かりませんが、う〜ん音を残せるといいますか...記憶出来るっと言う方がいいですかね?例えば...」

 その後はボイスメモやカメラの動画撮影背面のLEDライト付けて見せたり簡単に見せれる機能を見せてあげた!

 「いや〜見事に天晴れじゃ!其方の言う事を信じよう!我は外の事珍しく感じる事が好きでのぉ〜誠に後世から来たみたいじゃのぅ

して、我はやはりここまでか?其方が後世から来たと申すなら分かるか?」

 急な切り返しに驚いて黙ってしまった。

 「私の学んだ事によればここが本能寺なら...」

 あれ?涙が...何でだろう、止まらない...

 ただ歴史の教科書で覚えた織田信長と言う人物、今本当に目の前にいるかも疑わしいはずなのに...この人の事知らないのに...止まらない...

 「なぜ泣く?本に可笑しな娘じゃな!歳は幾つじゃ?」

 「17です...」

「まだ若いのぉ〜ここで逝くにはまだ早い其方の場所に帰るがよい、もう時期ここも崩れるだろう」

 「我はここまでよ、家臣にやられたは!いや止めてくれたのかのぉ〜底知れぬ野望を...」

 *信長は最近海外の事に触れる事が多くなってきていた、家臣にも黒人の者がいたとか...近隣の国を目にかけていたともされていた。*

 まだ少し溢れる涙を拭い信長と向き合う。

 「其方が後世から来たと言うのならいっその事信じよう、最後の土産じゃ!天下とは重く儚い事よの〜どうじゃ?後目は光秀か?秀吉か?」

 知ってる...この後の悲しい結末と新しい時代を。

 *秀吉が光秀を追い込み、百姓に刺されたとされ後に本舞台本能寺にてさらし首、のち秀吉が天下人死して家康が江戸を開く*

 「気にせずに申せ!其方を悪く思わぬ!知りたいのじゃ我なき世の流れを!」

 「では、明智光秀は数日後豊臣秀吉により討ち取られます...後に豊臣秀吉が天下を取り生涯を終え徳川家康がこの国を子孫代々受け継ぎこな国の将軍とし納めます...」

 よかったのかな...悲しいな...

 うつ向き顔を逸らす。

 「顔を上げよ大変愁い、いい気分じゃ!そうかー秀吉に辛い事を任せてしもうたな、2人とも良き家臣でな、光秀には時に重い荷を背負わせ苦労させたわ!だがな信頼し頼りに思うておった!最後は我を止めてくれた、感謝しておる」

 「秀吉もそう我の後ろをキィーキィーいいながらも良く動いてくれた!この2人はのー犬猿でのー秀吉が膨れた顔でよく光秀を歪んでおったわ、優秀な光秀を羨む様にの」

 「悲しいですよね大事な方々が争う事は」

 「悲しさと嬉しさに揶揄する我がおるわ!我がここで逝くのも定め秀吉が光秀を打つのも定め...今一度光秀と声を交わしてみたかったがなあの世でぶつくさと申して見るかのーはっはっは」

 「娘、名はなんと申す?」

 そうか言ってなかったなそういえば。

 「継実(つぐみ)です、今更でしたね」

 「いやすまんもっと早く聞くはずがすまんかったな継実よ」

 「其方は死んでるとよく申しておったな?何故ゆえにじゃ?」

 「私は落ちたら死んでしまう高い場所から飛び降りました...生きてる事が辛くなってしまって...私がいた時代は筒抜けといいますか筒抜かしてるかな?さっき見せた機械で世界中の人々と繋がりを持てるんです!」

 「おぉ〜なんと愉快な事!」

 「自分の意見や思いを人々に見てもらってそこで様々な感想を貰います、良い事も嫌な事も...その内に嫌な事の方が目に入り易くなってしまってその全てが体の中に言葉が突き刺さる様になりその事が体の中から抜けなくて更にその思いを伝えてはまた突き刺さり、もう目に入らない様に見なくなってでも気になって見てしまい苦しくて情けなくて自分が嫌になりもう死んでしまおうと自分勝手に命を投げ出しました」

 なんか情けない...情けない

 「我もまた家臣達を刺していたかもしれんな言葉とは難しいものよ、相手が何を感じ受け止めるか我も分からぬ...だがな我がこれまで五十の年までにその我の矢を受け止めその矢を筒に戻してくれる者達がおったから今まで進んでこれたのかと思う!世は戦国の名残の時代いつ命を落とすかも分からぬ中で生き抜いておる、戦に敗れれば命は亡く戦わず命を捨てねばならぬ事もしかり戦に出る者はコイツを(小刃)を傍にもっておる...継実よ其方何故涙を流す!」

 気づいたらまたまた泣いていた。

 今は信長さんの背中越しに会話をしていた...大きい背中だ。

 「この時代の者達は強いぞ!明日生きてるかも分からずも命を燃やしておる!我もそうであった、残念無念だが悔いはない!」

 「凄いや私の事がどんだけ小さいか...命が痛い...自分が情けないです」

 「ならば一つ頼まれてくれんか?」

 「頼みですか?信長さんがこんな私に!?」

 「どうか生き抜いてくれ!」

 その瞬間風が吹いた!強く体をすり抜け私の不安と弱さを連れ去ってくれた!

 「我の定めはここまでじゃ!其方の定めはまだ先の事強く生きよ!大いに悩み怒り泣き笑って進め!生きる力に変えよ!其方なら出来る!」

 「人生五十年全く天晴れじゃった!」

 そう言い放った時、もの凄い音と舞上がる炎屋根が崩れ始め辺りは火の粉が飛び交っていた

 「信長さーーーん!!」

 飛び交う火の粉の中最期に信長は...笑った


 雨...物凄いどしゃぶり...私は生きてた。

 また目の前が真っ白になり気がつけば雨の中しっかりと水弾くアスファルトに立っている、怪我も火傷も無く至って普通だった。

 手にスマホを握っていた...カメラモードのまま...。

 さっきまでの出来事を噛み締めながら家路を進む。

 歩く道先に小さな光が差していてそれは少しづつ広がっていきやがて進む足下に差し込む。

 私を光が照らし雨が不思議と止んだ、ふとスマホの画像データを探した...もしかしたらと希望を持った...その時風が吹いた強く優しい風だ

手が自然と顔を大い手の隙間から光が差し目を閉じ私は...         笑った。


 

 

 

 

 

 

 

文章に自信なんて物はありません、間違いも多々あったかも知れませんがご了承下さい!よければ感想聞かせて貰えたら幸いです。

どんな事でも構いませんのであればお願いします!

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