第四章 夢
「リナ!!あのねあのね!!シュシュつくろ!!」
彼女はクレマチス。私の幼馴染だ。
…ここでふとこの世界が夢の世界であることに気がつく。私はサファイアの幼馴染ではないし、こんな体も幼くない。この体のサイズだと…8才ぐらいだろうか?
「いやだ。」
「なんでよー!」
「私ぶきっちょだから。」
「えーじゃあ、なにする?」
つくってその努力が実る現実ならまだしも、目が覚めた瞬間すべてが水の泡になる夢の世界であのちまちました作業をしたくない。
「トランプとかどう?」
いつの間にか手元に出現していたトランプのカードたちを眺めつつ提案してみる。なんというお手軽仕様。夢というのは便利だ。
「いいけど、なにするの?」
「大富豪とか?」
「いいよ!!」
どうやらこの世界のサファイアはトランプのルールなどもちゃんとわかるらしい。この前トランプしようといったらトランプという存在すら知らなかったのに。
「ねぇ、サファイア。」
「サファイア?宝石の名前?」
トランプを配りながらサファイアは不思議そうな声を出す。
一体どういうことだろう。
「…自分の名前でしょ。」
「…違うけど。僕はクレマチスだよ。」
…冗談をいっている風にはみえない。どうやらこの世界のサファイアは現実とはだいぶ相違点があるらしい。
「…ねぇ、精霊って知ってる?」
「あたりまえだよ!あの伝説のやつでしょ?」
やっぱりこの世界のサファイアは精霊ではないようだ。ただの人間なのだろう。まぁ、夢にあーだこーだいっても仕方ないか。
「えっと、クレマチス。クレマチスの能力ってなんだっけ?」
「クレマチスなんて突然どうしたの?いつも通りクレちゃんってよんでよ。」
おっと、この世界で私はサファイアのことをクレちゃんと呼んでたらしい。
「あーごめん。えっと、クレちゃんってなんの能力持ってたっけ?」
「夢のセカイだよ。忘れちゃったの?」
「えっと他は?」
「他なんかないよ!この世界で能力は一人一個しか使えないんだから!」
「あーそうだった。」
現実では他に精霊としての能力として『水』の能力があったはずだが、それは完全に失っているようだ。やっぱり精霊であるという事実は綺麗さっぱりなくなっているらしい。
「ほら、はやくやろう?」
そういってサファイア(クレちゃん)はトランプでぺちぺちと叩いてくる。なにその大富豪が札束で女を叩くみたいなモーション。ちょっと面白いぞ。
「わかってるって。はい、カードちょうだい。」
ふと思う。二人きりで大富豪って楽しいのかな?と。相手が持ってる札もろわかりじゃん。・・・・まぁ、深く考えなければいいのか。
「あのね、僕ね、リナと幼馴染でよかったなってそう思うんだ。」
私がだした三枚の6の上に三枚のKを出しつつサファイアが呟く。ちょっとこのカードしょっぱなから飛ばしすぎじゃないか?まぁ、いっか。私も2を三枚だして応戦する。よし、流れた。まぁ、ジョーカー三枚なんてありえあないから当然だけど。
「ふぅーん。なんで?」
まぁ、ここで聞いたところで結局返されるのは私の頭の中でつくられた私の答えであって、サファイアの答えではないのだが。
それにしても私はなんでこんな夢をみているのだろう。今日サファイアと幼馴染の話をしたからだろうか?まぁ、それだったら納得できるが…。
「だってさ、僕…




