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これは俺が勇者になるための物語  作者: 七瀬 桜雲
第一章 はずれの町
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第二十一話 『いつか飛べるに違いない』

 はずれの町にいるといつも肌に感じた夏風を、この青く色づいた世界と重なっている間だけは感じない。火焔も雷も虚空で止まっていた。無論、魔神の黒い片腕も雲の狭間から這い出すことを忘れている。

 そんな停止した世界に鼓動が二つあった。その片方の鼓動は激しくささくれ立っている。悔しがれるほど必死に何かができた訳ではない。涙や叫びに変えられるほど努力を積み重ねてきた訳ではない。そう自己分析していたはずなのに、なぜかこの場所に来ると、溢れ出る激情を抑えられないのだ。


 だから、俺は拳を震わせるしかない。


「どうしてなんだよ、サク!!」


「――その意味はあなたが見つけるの」


「は、はあ?」


 それなのに始まりの女神は俺の問いに答えてくれなかった。


 まるで位相が違うみたいだ。俺の激しい感情の起伏に対してサクはやはり微笑むだけで、相手にしてくれない。

 俺の頓狂な声なんて気にもせずに話題を変えてしまう。


「にしてももっと早く気付くと思ってたよ」


「――――」


「ユニークスキル『キャラ依存』。言うなればあなたがさっきまでいた地上世界がキャラの世界で、こっちの青い世界がプレイヤーの世界。スキルを無効にすれば意識はキャラから分離して、こっちの世界に飛ぶって仕掛けなんだ」


「――――」


「勿論プレイヤーのあなたは、地上世界にある自分の体を自由に動かすことができます。地上世界で怪我をしても痛みは感じません。当たり前だよね。だって肉体と意識を切り離してるんだもん」


「――――」


「どう、すごいでしょ? この麗しい女神様があなたの要望に完璧に応えてみせました! まあ発動できるのは一回限りだけどね」


 その場でくるりと回って青い着物を靡かせるサク。さながら渦潮だ。普段の俺なら呆れて文句の一つも言ったに違いない。

 ただ今の俺は案山子だった。茶化す余裕はなかった。


 つまらなさそうにサクが吐息する。


「はあ、つれないね。ずっと私に会いたかったんじゃないの? 聞きたいことがあったんじゃないの?」


「――――」


 ――当然だ。たくさんあったに決まってる!


 どうして俺をこんな世界へ飛ばしたのか。

 神社の落書きの罰というのは本当なのか。

 どうしてすぐいなくなってしまったのか。

 大変だったのだ。頑張ったのだ。本当に。


 ずっと聞きたかったこと。話したかったこと。泡のように浮かんでくるそれらを追い越して最初に零れたのは――。


「なあ、もうどうにもならないのかな?」


 なぜか縋るような涙一筋だった。


 抽象的で夢見がちな問いかけだと自分でも思う。それでも自分の胸中を言い表すのに一番シンプルな言葉を選んだらこうなった。

 諦めたはずだった。あの魔神の腕に抗う術はない。打ち破ることも逃げることも叶わない。そう理解できたはずなのに、頬を涙が伝うのだ。

 理性と別に、諦めきれないのだと心が泣いて叫ぶのだ。


 ステラとトオルとヤマト。

 みんなの顔が離れない。


「あんた神様なんだろ! あの落ちてくる魔神を! 逃げ場のないステラやトオルたちを! どうにかできないのかよ!」


「――私たち神様は地上に干渉できない」


「それでも頼むよ! 何もしてこなかった俺が悪いのは分かってる! 罰が必要ならさちゃんと受けるから! だから!」


「無理なんだよ。そういう決まりだから」


 諦めきれない俺は縋るしかない。涙を流して見つめる俺に、サクは小さく「あなたも」と呟いて目を伏せた。

 何だと首を傾げると、次の瞬間には妙に柔らかな表情で。


「あなたも、そんな風に言えるようになったんだね」


 感慨深そうに言って風車塔の中へと歩いて行った。


 俺は戸惑う。俺を長年知っているかのような口ぶりではないか。当然、サクと言葉を交わしたのは三日前の一回限りだ。

 それなのに、振り向きざまの彼女の微笑には十数年来の友人に向けるような親愛があって――。


「――――!」


 違う。そんなことはどうでもいいのだ。

 急いでサクを追いかけなくては。


 俺は一拍遅れて風車塔内部へと駆け込んだ。





※※※





 以前、雲の中にいるようだと感じた風車塔内部は、今は青いフィルターが掛かって見えるせいで晴れ渡った青空のようだった。

 でも心地良さは全く感じない。それはこの世界が感覚的なものを排除しているからか、それとも俺の心が騒いだままだからか。


 ――サクは階下へ下りたのだろうか?


 そう思って壁沿いの青い螺旋階段を見下ろした時だった。


『――――』


 ゆっくりと階段を下っていく影があった。サクではない。それが幻覚に近い非現実的なものであることは瞬時に理解できた。

 それでも無視できない存在だったのだ。『彼』は、学校指定のポロシャツを着た俺とそっくりさんだったから。


 苦労とかは避けてきたかのように小奇麗だったけど。


「な、なあ!」


『何だよ?』


 俺は慌てて『彼』を追いかけて、声を投げた。それに対して『彼』は面倒そうな返答をするだけで、足は止めない。

 俺も一段一段階段を踏みしめながら問いかけた。


「お前なら魔神が降りてくる絶望をどうする?」


『どうもしねーよ。学校で出る課題と一緒さ。必死にやったからって何かになれる訳でもない。だったら面倒なだけの苦労はせずに、なあなあで済ませよう。いつもみたいに。なに世の中上手くいくようになってるもんだ、もしかしたらヤマトが秘めたる力に目覚めて万事解決してくれるかもしれないぞ?』


 ――そうだ。そうだった。


「ステラやトオルたちはどうする?」


『助けに行く必要なんてないだろ。あの二人なら逃げる術を持ってるはずだ。そうでなかったとしても、二人より役に立たない俺が行ってどうする? 案じるだけ無駄だっての。俺はどうにかなるのをここで待ってりゃいいんだよ』


 ――いつもそうしていた。


 妥協と楽観の繰り返し。それが今までの俺だった。


 でも、この異世界で初めて何かをやり遂げたいと思えて。――いや違う。捨てたくないと思えたものがあったのだ。

 大事に、大事に、守りたいものができたのだ。

 だから、今だけは頑張りたくて――。


『つーかよ』


 頑張り――。


『今更しゃしゃり出てくるんじゃねーよ』


「え?」


『なあそうだろ『霧の怪物』!!』


 心臓が跳ねる。黒い瞳が最大限と苛立ちと侮蔑を宿してこちらを睨んだ。そうして魂に刻み込まれる。

 何の努力も実らせなかった俺は、空虚な霧のまま。今更どれだけ頑張ろうと思っても形のない手では――。


 ――守りたい人の掌すら掴めない。





※※※





 激しい後悔が渦巻く。失意の中にいた。この青い世界は俺の中の陰鬱とした感情を映し出して、温度はないのに冷たく。

 痛みなど感じないはずの世界で、痛く。


「ねえ」


 気付けば幻影は消えていた。代わりに少し視線を落とした手すりの上に、サクが器用にお尻を乗せて足を揺らしていた。

 彼女の着物と同じ色の壁に後ろ髪を向けて虚空を仰いでいる。


「自由に空を飛べたら素敵だと思わない?」


「全く思わない」


「あはは! さすがは高いとこ嫌い!」


 俺の即答にサクは楽しそうに笑う。

 それから、寂しげに視線を上げて。


「私はロマンチックなことが好き。だから占いの結果はすぐ信じちゃうし、背中に妖精の羽があったらなとも思う」


 この青い世界では時間が停止している。そのためかサクはこんな最悪な状況でもゆったりとしていた。

 俺の中では焦燥感が募るのに。


 睨む先で、サクは頬を緩めた。


「でも最近では思うの。夜空に輝く一番星や三日月の眩しさに憧れて、少しでも近づこうと鉄屑を掻き集める。一歩ずつ、永遠にも思える努力を積み重ねて。――そんな拙い足掻きも、実は同じくらいロマンチックなんじゃないかって」


 何が言いたいのか分からなくて苛立ちが増す。遠回しに努力を重ねてこなかった俺を糾弾しようというのだろうか。


 静かに奥歯を噛む俺に、サクは続けた。


「何を目指すかは人によって違う。星の美しさに憧れてロケットを作ろうとする人もいれば、深海の神秘に誘われて潜水艦を作ろうとする人もいる。でもみんながそうなんだ。いつだって自分が必死になれる何かを探している」


「――――!」


「あなたもそうでしょ?」


「お、俺は!」


 瞬間、心の奥底でずっと眠っていた何かが騒いだ。その衝撃は苛立ちも焦りも弾き飛ばして、俺を震え上がらせるのだ。

 そうだ。明菜に「なりたいものが見つかるといいね」と言われてもやもやした何かを感じたのは、つまりそういうこと。


 ――停滞の中で無意識に探し続けていたんだ。


 でも、今だけは違う。

 それをもう見つけた。


「なりたい何かを探している」


 ――物語のヒーローのようにみんな守りたかった。


「掴みたい何かを探している」


 ――諦めたくなかった。会いたかった。もう一度。


「自分だけの羅針盤を探している」


 俺はまた泣きたくなった。サクはずるいと思う。無力な俺に何かができる訳ないのにこんなにも頑張りたいと思わせるなんて。

 悔しい。停滞の日々に後悔が募るだけだ。


 何で俺は、今まで何も――。


「サクぅ」


 恨めしい思いで睨むと、サクは苦笑した。


「私にあなたの後悔の過去を変える力はない。このファンタジーの世界にも時魔法なんて奇跡は存在しないから」


「――――」


「私にできるのは、あなたの背中を押すことだけ」


「背中を押す?」


 首を傾げる。どういうことだ?


 目を瞬かせる俺にサクは微笑むと、掌に青い蝶々を生み出した。宝石のように透明感のある青みが強い蝶々。とても綺麗で、どこか見た覚えのあるその蝶々を、サクはそっと空へと放つ。

 蝶々の青はひらひら風車塔を下りて。


「次はあなたの知らないものを見てみよう。だって今のあなたはプレイヤー。キャラでは見えなかったものも、今なら見えるかもしれない。――もっとも、ムービーばかりだとプレイヤーはコントローラーを持て余すんだけどね」


 風車塔の底に一つの世界を映し出す――。





※※※





 火炎が落ちてくる。雷鳴も鳴りやまない。

 雲の狭間から、魔神は今も腕を伸ばして。


 そんな中に声があった。


『『ウィンドカッター』!』


『『砲撃』!』


 思わず息を呑む。


 何とか逃げようとしているのだと思っていた。でなければ、とうに諦めて地べたに這い蹲っているのだと思っていた。

 だが俺の想像を裏切って二人はそこにいた。はずれの町西入り口の看板横に立って、その絶望に命懸けで抗っていた。


 ――何やってんだよ!?


 視点を移せばデイジー様たちもいる。迫る『ゾンビ』にはデイジー様が二本の大剣で応戦し、降り注ぐ災害はアリアが小さなナイフで弾き続ける。それでも防ぎ切れずに生じた怪我をフィスが回復魔法で癒していた。

 苦しそうな表情で「ヤマトにまだ連絡がつかないのか」「もう少し」「守り切ってみせるんだ~」と頻りに声を投げかけ合っている。


 ――体力の無駄遣いだ!


 余力があるならその全てを使って少しでも遠くへ逃げるべきである。少なくともあんな危険地帯に守るべき場所を定めるのは間違いだ。

 防衛戦線を築くにしても、遠くへ逃げてからで良いはずだ。


 なのに、何でまだそこにいる?


 何で――。


 何で――。


 何で――。


『――また会おうって約束したんだから!』


 ドクンと胸が泣いた。





※※※





 いつの間にか俺は風車塔の最下層まで降りてきていたらしい。多分、その光景を前に胸が熱くなって近付いたのだと思う。丁度、ドラマに感情移入して、ついついテレビ画面に顔が近づけてしまうようなものだ。

 だがその映像も今しがた終わった。風車塔の底は落ち着きを取り戻し、湖のような落ち着いた青色を取り戻していく。


 その落ち着いた色と対照的だからこそ無視できない。


 ――身に滾るこの熱を。


 諦めようとしていた感情の欠片を暴き出された。

 必死に抗っているステラたちの姿を見せられた。


 それでもだ。


「こんなの見せられたってどうしようもないだろーが!! どれだけ助けたいって思えても、意味なんてないんだよ!!」


 サクの言った通りだ。過去は変えられない。

 後悔したところで、何もできやしないのに。


「――もう俺を揺さぶらないでくれよ」


 再びサクへ向けたのは縋るような眼差しだ。だけどそれは一番最初にあった助力を乞う涙の表情とは違った。

 助けてくれないなら、いっそ諦めさせてほしい。諦めきれない俺に、諦めても良いんだと分からせてほしい。


 そんな浅ましい俺にサクは表情を消した。


「今まで何もしてこなかったから?」


「そう、だ」


「自分はどうせ何もできないから?」


「そうだよ」


 俺はゴクリと息を呑んだ。自信に満ちた表情、優しく見守るような表情、少し寂しげな表情。そんな温厚そうなサクが表情を消した。

 ドクドクと鼓動が早まる。唇を固く結ぶ俺に「それに対して私が言えるのは一つだけ」と小さく呟いたサクは、一気に距離を詰めて。


 ――胸ぐらを掴んだ。


「いつまで自分の無力さを盾に逃げ続けるの!?」


「――ぁ」


 叫ぶ。


「遠い夜空の星を夢見てもいきなり羽なんて生えてこない! 一つずつ鉄屑を積み上げていくしかないんだ! その一歩を! 積み重ねていくしかないの! その一歩目が怖いのは誰だって同じじゃない! それでも手を伸ばすの! 自分は何もしてこなかったからって始める前から投げ出すなバカ!」


 それは初めて見せるサクの感情の発露だった。


 声が出ない。ただ圧倒される。優しくて、厳しくて、まっすぐな信頼。その言葉は一直線に俺の胸の奥深くを貫いて、問いかけるのだ。どうせ何もできないからって諦めて、本当に何もしないつもりなのかって。

 またいつもみたく投げ出してしまえるのかって。


「――――!」


 トオルの時に思ったはずだったではないか。

 今できることを一生懸命やるんだって。


 なのに、俺は――。


 ――また、言い訳して逃げようとしてたんだ。


「私が諦めそうになった時、あなたが励ましてくれた」


 俺の襟元から小さな少女の掌が離れていく。

 顔を上げるとサクは涙を流して笑っていた。


「あなたが必死に伝えてくれた言葉の数々を私は一つも聞こうとしなかった。そのことを今ではとても後悔してるんだ。あの時のありがとうやごめんねを、今のあなたに伝えてもきっと届かない。――それでも、あの時のあなたが私に伝えてくれたことを、今のあなたに私は伝えることができる」


 胸に手を当ててサクが直向きに言葉を紡いでいく。


 正直、彼女が何の話をしているのか俺にはさっぱり分からなかった。でも不思議と問い質す気にはなれなかった。

 そんなことよりも応えたい。


「どんな一歩にもきっと意味はある」


 この親愛に。


「前を向いて、一歩ずつ歩いてみて」


 この信頼に。


「そうしたら、きっと見つかるはず」


 この期待に。


「あなたが前へ走り出す――」


「意味を」


 気が付けば俺はサクの言葉を奪っていた。驚きに目を丸くする彼女の前で、俺は自分の掌を持ち上げて。

 その頼りない一片を握り締めて。


「そうだよな。後悔より先にすることがあったよな」


「沙智?」


「今やれることをしないといけないよな」


 例え霧の掌でも掴むための努力をやめたくない。

 ステラやトオルが今まさにそうしているように。


「――――!」


 俺は自分の頬を両側から力強く叩いた。弱音を溢すのはこれで終わりだ。くだらない言い訳をして逃げ出すのは今日で終わりだ。


 力強い光を瞳に焼き付けて前を向く。


「サク、俺はどうしたらいい?」


 俺の眼差しに意志が宿ったのを見てサクも笑う。


「やっと前を向いたか。ホント一度マイナス思考になったらとことんダメなとこばかり見ちゃうんだから。――おっと、それはいいの。何をしたいのか選ぶのはあなた自身なんだけど、でもそうだね、ヒントを一つあげよっか」


 前半部分が気になるけど今は聞いても仕方のないことだ。

 首を傾げる俺にサクは意気揚々と人差し指を上げる。


「発動中の魔法陣を壊すことはできない」


「ああ、そうだな」


「でも、壊せるものもあるんじゃない?」


「何を――。あ!」


 怪訝に眉を顰めて、ジュエリーの言葉を思い出し不意に閃く。自分の右手を突き出して「そういうことか?」と前のめりに尋ねると、サクは悪魔染みた悪ーい笑みを浮かべるのだ。

 それならば今の俺にでもできる。


 頑張りたいのだ。胸がまた鳴る。


「ただ魔神が扉から出過ぎてしまうと手遅れ」


「タイムリミットは?」


「そうね。――十分ってとこかな」


「そりゃ諦めるには勿体ないな!」


 俺は二っと笑うと、深く息を吐いて余計な熱を取り払う。


 これが最後通牒だ。

 俺が最後までやれるのか。

 俺が何かになれるのか。

 その答えを探しに行こう。


「――サク」


 言質を取られるのは御免だ。なので眼力を強めるだけ。

 俺の意図を察した女神は小さく微笑み、姿勢を正した。


「あなたには異世界に行ってもらいます」


 ――ああ、送ってくれ。


「ただ、厳しくて危険な世界なの」


 ――本当だよ全く。


「だからあなたには私から祝福をあげる。どんなものが良い?」


 ――俺が望む祝福。そんなの決まってる。


「俺はキャラがいい。痛みを、後悔を、決意を、ちゃんと積み重ねて歩いて行けるように。今まで見てこなかったものを自分の目で見てみたい!」


 世界が割れる。小さな揺らぎと一緒にあの音がやって来る。始まりを告げる甲高い鈴の音色がやって来る。

 そして、世界は再び熱を取り戻して。


「じゃああなたを異世界に送ります。行ってらっしゃい!」


「おう!」


 もう一度、始まる――。





※※※





 始まりを告げる鈴が鳴る。

 羅針盤を探す旅が始まる。


『――あなたは何かになれますか?』


【『キャラ依存』】

ステラ「沙智のユニークスキルその1か」

沙智「もうなくなったけどな」

ステラ「ああ使用回数に制限があるタイプか」

沙智「謎の精神世界に意識を飛ばせるスキルだったみたいだ」

ステラ「プレイヤーとやらになれた甲斐はあった?」

沙智「ああ、俺は前へ走り出すぜ!」

ステラ「その後、沙智の姿を見た人はいなかった」

沙智「おい!」



※加筆修正しました(2021年5月21日)

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