プロローグ
初投稿です。読んでいただけると嬉しいです。
21世紀初頭。3ヶ月後に隕石群が地球に衝突することが判明した。
世界中のトップが連日話し合ったが、すぐにどうしようもないことがわかっただけだった。
面白いのは『人類の英知はかならずこの危機を救う』と言っていたどっかのお偉いさんが、次の週には海外のシェルターのある国に亡命していたことだ。
後でわかったことだが、世界中の権力者や大金持ちの8割がこのお偉いさんと同じことをしていたらしい。2割も残ったすごいぞ上流階級。
各地では暴徒化した人が暴れ回り。絶望して自ら命を絶った人がいた。
衝突1週間前になると誰もが大人しくなった。
家族、恋人、友人、大切な人と最後の時を静かに過ごした。
そして、衝突数時間前。
奇跡は起きた。
伝説や空想上にしか存在しないはずの者たちが現れた。
空を飛ぶ魔法使い、巨大な竜、グリフォンやペガサスに乗る亜人種。その他にも数え切れないほどのファンタジーが隕石群を迎撃するために空に上がった。
この時の出来事を観測していた人はこう言い残している。
『助けてもらってあれだけど、違う意味で世界が終わった』
その言葉は的を射ているいたのかもしれない。
多くが大気圏に突入した小型の隕石を迎撃していた。それだけでもすごいが一部凄まじい奴らがいた。
それこそ宇宙に上がったと思ったら月より遠い場所に行き。数百メートルある隕石を粉々にしたり、数キロメートルの隕石を真っ二つにして軌道をずらした。
地球滅亡は回避できたが、新たなる火種と時代が来たことを誰もが感じていた。