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冒頭
濁空暦067年。
濁空機甲開発基地は、各々の濁空市街地に開発工場を開設させた。それから更に70年後。
濁空暦137年。
ダークパークに機動ロボット……濁空機甲が飛行することが日常茶飯事になっていった。
基本、その機甲【以降、DCと表示】は、二門重厚口径接合銃器のツインランチャーキャノンを一丁……左腰には、クレセントセイバーを一刀携えている。
細長い5連砲門バズーカショットガン『ファイバスター』を背負った機体も存在する。
DCは、もはや生活基準の肉体労働補佐用ビークルではなく、機動兵器として扱われていった。
そんな環境の悪化が濁空空間に分布する時間の流れを、人の言葉では『濁空戦争時代』と称したという。