2話・星弥
初日から遅刻なんて
最悪だ…
急がなきゃ、着く合間に
オレの話を話そうか
高校生活
に憧れを抱いていた。
それこそ彼女や友達のこと。
中学の時
嫌われるタイプでは
なかった。むしろ好かれるタイプで
モテたし、告白も人より二倍受けた。
でもしてくる輩は、外見しか見てない、
誰もオレの内面を見る奴はなかなかいなかった。
好きな人はいた
その人は唯一オレの内面を見てくれる人だった(笑)
告白はしてない,ただ彼女には
彼氏がいた。いわゆる失恋だ。
オレは彼女が幸せになればそれで良かった
高校生活で一からまたやり直せばいい
そう考えた。
もうすぐでつく。駆け抜けろ
ドンッ
「キャッ!?」
「ってぇ」
どうやらこの少女とぶつかったらしい
ほぅ、首席か。
彼女はオレに手を差し伸べて言った。
「ごめん。痛かったでしょ。ちょっと急いでいて、言い訳だね、こんなの」
手を掴んでオレは立ち上がった
「全然平気オレこそ。遅刻するって急いでいて、ごめんね。もう遅刻?」
彼女はキョトンとして俺の目を見て言った
「えっ?まだ遅刻じゃないよ(笑)後十分したらoutだけどね。」
えっ?…
「まじか、ありがと」
愛想笑いをして言った
「顔はカッコイイのに中身は自分を守るのに必死ね。まぁどういたしまして。自分に素直になれ少年。急いでるから」
お前もか。ん?今中身のこと。
あの人に似てる。ふとそんなことを
思った,まぁ急いで教室に行こう。