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試験の前日、その昼休み

作者: 夏影

「憂鬱だねぇ」

「そうだね」

「面倒だよねぇ」

「うん」

「はぁぁ…」

いつまでこうしてるんだろう。お昼食べちゃえば良いのに。

「午後はさぁ」

「ん」

「体育だからいいよねぇ」

「うん」

「テストないしねぇ」

試験明け、翌週の体力テストのこと忘れてるんだろうな。

「嫌だなぁ…」

「勉強したじゃん」

「そこそこねぇ」

「大丈夫だよ」

「でもさぁ…」

ほら、昼休みあと10分しかない。

「今日も手伝ってよぉ」

「また泊まるの」

「うん」

「…1週間連続なんだけど」

「そうだねぇ」

結局、私は甘いのかもしれない。

「おねがいだからぁ」

「…晩御飯、作るの手伝いなさいよね」

「もちろんだよぉ」

「何にする」

「カレーが良いなぁ」

チャイムが鳴った。ほら、お昼食べ逃した。

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