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遠距離感情論 ⇆  作者: ほえほえ
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30m

『 美優の笑った時の笑顔がすき。 』



7月15日。

今日もいつもと変わらない毎日をおくり

普通に学校に来ていた。


今日はいつも以上に学校が行くのがめんどくさかった。

休み明けの学校だったっていうのもあるけど月曜日はとくに嫌な授業がやたら多い日だからだ。


『おはよー!!!』


まだ数人しか生徒がいない静かな教室にその声が響きわたった。


彼女の名前は由花。いつも謎のハイテンションで自分の周りにはあまりいないタイプの子だから見ているだけでも面白い。


『おはよ〜由花!今日はいつも以上にテンション高いけどなんかあったの?笑』


わたしがそう聞くと由花は廊下にまで聞こえるんじゃないかと思うほど大きな声で

『いやさー、昨日買い物に言った時に柳瀬先輩に会ってさー!それでちょっと話すことできたんだよねー♡あーもうほんと昨日はラッキーだった!』


と目を輝かせて言ってきた。


柳瀬先輩は由花の片思いしている近くの男子校に通ってる人だ。

バイト先が同じなのがきっかけで2ヶ月ほど前から由花がアタックしているが、そのアタックが猛烈すぎてさすがに先輩も由花が自分のこと好きなの気づいてるんじゃないかと多々疑問である。(苦笑)


けれどそんな由花がLINEで恋愛相談してきたり先輩の好きなところを言ってきたりするのが私は嫌いじゃなかった。


『そっか〜!それはラッキーだね!昨日のでちょっとは進展したかもしれないじゃん!なんか青春だねー(笑)』


『まあ進展してたらいいんだけどね(笑)

でも昨日の美優のTwitter見たけどほんとラブラブでうらやましいわ(笑)』


由花がそう言うと私は赤面した。


昨日は彼氏の奏と1ヶ月ぶりのデートだった。

私は兵庫で奏は東京に住んでる。

世間一般でいう『遠距離恋愛』ってやつだ。

由花は、2人で撮ったプリクラの画像を何枚かTwitterにツイートしていたのを見てそんなことを言ったのだろう。


『まっ、まあね/// まあまたちょっと間会えなくなるから寂しいんだけどねっ』


そう言うと、昨日までは近くにいたのに今日からまた1ヶ月近く会えなくなるっていう現実の寂しさと奏が好きな気持ちが同時にバッと溢れた。



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