強制的な約束
時刻は15時、6時限目授業終了のチャイムがなる。遅れてやってきた一輝だが、この短いはずの2時間の授業ですら長く感じてしまう
「なんだか凄く疲れたな……」
ついつい独り言をぼやいてしまう、それを聞いた泉が一輝に話しかける。
「遅れてきたのにそんな疲れるものかよ
少したるんでるんじゃないのか…なんなら一緒に運動でもするか?」
「勘弁して欲しいよ……そんな体力はどこにもないさ」
一輝はめんどくさそうに対応する。
「なあ一輝、お前明日は暇か?
暇なら少し手伝って欲しいことがあるんだよ」
その質問に一輝は少し考える。
泉からの誘い……久々だな、特に用事もないし…
だけどなんだろうな、何故か凄く嫌な予感がする。途轍もなく嫌な予感がするな
その考えがよぎった瞬間、泉に質問する。
「特に用事はないからいいけどさ、何を手伝えばいいの?」
一輝は泉にそう答える。その返事を聞いた泉は笑いながら答える。
「学校の花壇の水遣りを手伝って欲しいんだよ」
それを聞いた一輝は硬直する。そう一輝は明日も学校へ来るという事を約束してしまったのだ。
泉の奴……いきなり話をぶつけてきたと思ったら……
そう一輝が考えてると泉は少しだけ顔に笑みを浮かべながら一輝に返事を求めてくる。
「頼むよ一輝、暇なんだろ?」
と一輝に迫るように頼み事をしてくる。
僕が約束を敗れない事を知っていて……
一輝は少しだけため息をつき、諦めながら答える。
「わかったよ、明日手伝えばいいんだろう?」
その返事を聞いた泉は「約束したからな」と言いながら肩を叩く、自分の席で本を読みながら盗み聞きをしていた八橋はクスクスと笑っていた。
八橋はいつもそうだ、何を考えているのかわからない
「君達、僕の事を嵌めたね?」
「貴方は約束を破らない、約束させてしまえばこちらのものよ」
と八橋はかえしてくる。泉も口笛を吹いて目をあわせてこない
約束するときはちゃんと用件を聞いてからにしようと思う一輝だった。
その時、教室内に体育教師の大内が入ってくる。
大内が教室を一度見渡し、生徒達に質問をする。
「相川一輝はここにいるか?」
と、生徒達に質問をする。生徒の一人が一輝に目線を逸らしながら指を指す。
「僕に何か用ですか?先生」
「学校に来ていたのか、今から一緒に指導室へ来てほしい」
僕何かしたっけか?心当たりが……もしかして出席日数かな……
一輝がそう考えていると泉が一輝に対して小声で煽る。
「半分引きこもりなお前に天罰が下ったな、指導室でみっちり叱られて来いよ」
「……?」
八橋は無言のまま一輝が大内に呼ばれて連れられて行くのを見ている。
その後、泉に対して小声で話しかける
「出席日数とかの理由で呼び出されているようには見えないわね……」
「まあ何かあるのは間違いない……でも俺達がでるほどの事態にはならないと思うぜ」
「……それもそうね」
この時、一輝や八橋、泉は知らなかった。
知らないうちに相川一輝が利用されていた事を
ようやく日常パートから本編がはじまりますよ~