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親友と幼馴染

日差しの強い中、僕は学校へ向かっていた。

夏の気温に息を吸うと乾いた空気を吸っている感覚に陥り、僕の身体は溶けてしまいそうな感覚に陥る。


「あんまり外に出ないとこんなにもだるくなるのか…」


今すぐにでも帰りたい衝動を押さえつけ高校へ向かう、半年くらい前ならば当たり前の事が、いまだとこんなにも辛いのを実感している一輝だった。だが一輝も学校へ向かう事を約束してしまった以上は行くしかない。

そしてあることを思い出し、思わず口に出してしまう。


「残りの授業の教科はなんだっけ…」


情報だったっけか?理科だったっけか?それとも公民だっけか?

今日の時間割を見ていなかったことを一輝は後悔していた。

しかも急いでいたからなのかノートや教科書を適当に鞄につめていた事を思い出す。


「非常にまずい状況だけど…八橋か泉に借りればいいか」


と色々考えている内にいつの間にか高校についていた。

HRが終わったばかりなのか、賑やかな人の声が聞こえる。

3階の窓から昔からの親友でイケメンの男子生徒、(いずみ)が声をかけてくる。


「おーい!一輝ーー!!」


ため息をつきながら手を少しだけ振り、門番に学生手帳を見せてから校舎内に入る。専門学校かよと思う一輝であった。

泉が階段からおりてくるのを確認して、一輝は泉に声をかける。


「しかし元気だなぁ……」

「そういうお前はなんというか…痛いな!

 それが最近流行の病気だっけか?」

「随分酷い事言うよな、泉は」

「自覚はあるんだな!安心した」


などと他愛もない会話をしながら教室に向かって行く

教室に着くと幼馴染で愛嬌のある顔をした女子生徒、八橋が声をかけてくる。


「随分と遅い出勤ね、社会ならばクビになるわ

 まあでも来てくれただけでもよしとしましょうか」

「一輝ことだししょうがないさ」

「君らと(しのぶ)以外には会いたくないからなんだけどね」

「まあそう言うなって……」

「いいたくもなるのさ」


クラスを見渡して、そう一輝は答える。その時一瞬だけだが、泉と八橋が少しだけ暗い表情になった。


「とんでもない言い訳だわ、みっともないわよ」

「まあそんなことはどうでもいいとして…忍は?」

「……篠原(しのはら)なら今日は来てないぞ」


泉が一輝に忍が来ていないことを伝える。


「忍はサボりか、出席日数大丈夫なのかな?」

「……貴方はまず自分の学業の事を心配しなさい」


八橋に注意されたのと同時に国語の教師が教室に入ってくる。

話を中断して席に着き、ノートと教科書を忘れていたことを

知ったが、久々に親友と楽しく会話できたことで、

学校も捨てたもんじゃないと心の中でそう思った一輝であった。

自己満足の小説で痛いですが、これからも応援してね!

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